ちーすい丸へのラブレター

本日は9月の終わりの日。
長かった残暑ももう終わりかな。秋本番って感じ。

そんな季節感を裏切るかのように、相変わらず元気な夏の風物詩がいる。
その名は蚊。

うっかり一匹でも部屋に入れてしまうと、その夜は安眠出来なくなってしまうくらい厄介な存在。
羽音はうるさいし、血の提供者に腫れと痒みをお見舞いするという性質の悪さ。

ヒトからすればとんでもない生き物なんだけど、それさえも可愛らしく描かれたアニメがある。
そのタイトルは「ちーすい丸」
http://www.chisuimaru.com/

	ちーすい丸 [DVD]
	キングレコード

「やわらか戦車」で有名なアニメ作家、ラレコ先生の作品。
2010年2月から2011年9月まで日本テレビで放送されていた。

ちーすい丸はオスの蚊。
おいしい血を吸うためなら、ドリル、チェーンソーさえも使いこなしターゲットを捕らえる。
そして毎回その犠牲者となるのはサラリーマンのノブオ。
彼の血は特別美味しいらしく、いつもちーすい丸に狙われている。
(いるよねー。なぜか人よりも多く蚊に食われちゃう人)

毎度毎度の蚊vs人間の対決で、ノブオもそれなりに善戦はするけれど、結局いつも勝つのはちーすい丸。
だけどたまに、ちーすい丸がノブオの恋を応援してあげたり、ノブオが徹夜をして寝入ってしまったちーすい丸に布団を掛けてやったりもする。
そういうほんわかエピソードが入っているのもいい。

いずれのエピソードも1分から長くて数分程度におさまっている。
短い尺の中にもあらゆる要素をコンパクトにまとめてしまうという、日本人の得意技はこの作品にも見受けられる。
まるで俳句みたいに。
もちろん多くのエピソードには季節感も込められている。

このアニメは音楽もラレコ先生が制作されていて、主題歌は奥さまのkaolipさんがご担当。
可愛い声がボサノバ調のメロディに乗ってて、聴いてるこちらも「ちちちちっちちちっちー♪」と歌いたくなる。
でもこの歌、素人にはかなり難しかったり

ところで、このノブオとちーすい丸に見られる様な凸凹コンビの追いかけっこ。
古くから受け継がれてきた伝統的な雛形の上に成り立っている。

そう。
この作品って、和製「トム&ジェリー」なんじゃないの?

欧米での「トム&ジェリー」の浸透ぶりときたら、インフラの一部みたいなもの。
たとえばヨーロッパ内の飛行機の短距離線に乗ると、機内モニターでは必ずといっていいほど映されている。
確かに、この作品なら音声を流さなくても楽しめるものね。 

以前搭乗したアテネ・ローマ線で隣に居合わせたおじさんは、この機内放映を見て「ばふぅ」と大爆笑していた。
まぁ面白いのは分かるんだけど、あそこまで大受けしている人は初めて見たよ。
エラく笑いの沸点が低い人だなぁ～。
このおじさんに「ちーすい丸」を見せたらどんな騒ぎになってしまうのだろう。
絶対「トム&ジェリー」より面白いってば!!

そんな訳で日本のエアラインでは是非、わが国が誇る凸凹コンビアニメ「ちーすい丸」を流してほしい。
特にANA!! 企業カラーとちーすい丸の色も重なるし、イメージキャラクターとしては最高なんじゃない?
音声ゼロだとあのテーマソングが聴けなくなってしまうのは残念だけれど、短時間の機内放送としてこれほどうってつけな作品は無いと思う。
言葉も関係ないから外国人の方だって楽しめるし、そしたら日本のコンテンツの宣伝にもなるしね。

ところで作者のラレコ先生による最新作がこの10月から地上波で放送されるとのこと。
その名は「ガッ活!」
http://www9.nhk.or.jp/anime//gakkatsu/
セリフ無しのちーすい丸とは違って、こちらは中学生のディベートをモチーフとした作品。

チャンネルはNHKのEテレ。受信料を払っている甲斐があったというもの。
放送時間は10月3日が第１回で、毎週水曜日　夜11時25分から。
ネット放送で既に観ているメガヒヨも、テレビ画面で観られるのがとっても楽しみ!!

そんな次第で、ラレコ先生の作品のますますのメジャー化が予感されるこの秋。
もちろんそれに伴うちーすい丸の復活、続編も期待しているのであった。 

メガヒヨ in NY 2012初夏その12 《注目株!! Steve Schepis編》

さて。ここらで番外編。
美形揃いのPRISCILLA CASTだけど、その中でもYoung Bernadette役のSteve Schepisくんは群を抜いた美しさ。
Nick Adamsくんとはまた違った魅力で観客の注目を浴びている。

(画像はElle.comから拝借)
185cmはありそうな長身で、Tony Sheldonの若い頃を演じるのにふさわしい美貌の持ち主。

素顔はこんな感じ。
(画像はBroadwayworld.comから拝借)

静止画像だとそれほどでもないのだけれど、彼が動いているのを生で見たら目が釘付けになってしまう!
肌が内から輝くように白くて、仕草も優雅。
典型的な舞台役者さんだと思う。

そのYoung Bernadetteの登場は、第二幕のボブの家でのシーン。
若い時にシドニーで、Les Girlsのショーを観ていた彼。
その思い出は時が経っても、色鮮やかに残っている。
「まるで本当の女性のように美しかった。」

当時トップスターとして君臨していたバーナデットは鼻高々。
一方、「どんなもんだか?」と高をくくるフェリシア。

ここでSteveくん演じるYoung Bernadetteがフラッシュバックとして登場。

このミュージカルのストーリーに説得力を持たせるためには、若き日のバーナデット役は文句なしに美しくなければいけない。
なんたって、ボブは30年前のショーガールのことを忘れていないのである。

さらに観客をヒロインであるバーナデットにさらに肩入れさせるのにも、ここのシーンは重要!!
フェリシアに散々「おばあちゃん」呼ばわりされている彼女。
しかし第一幕でフェリシアに押され気味だったバーナデットは、いよいよ立場逆転のきざしを見せ始める。

「小娘、よく見なさい!! アンタなんかより私の若い頃の方がずっとずっと綺麗なんだから!!」

光り輝くYoung Bernadetteは、女子度においてフェリシアをはるかに凌駕している。
特にバーナデットに感情移入しているであろう、B'wayの主力客層である中高年婦人はその姿を見て溜飲が下がる思いかも。

ほんの短いシーンだけれど、Steveくんはその美貌をもってして多くのストーリーを語ってしまうのである。

Young Bernadetteの出番は2回。
Les Girlsの回想の後、ショーストッパーJ. Elaine Marcosが演じるシンシアのピンポン飛ばしのシーンをはさみ、ボブのソロのときにもう一度現れる。

ところでSteveがいくら女顔とはいっても、Young Bernadetteのメイクはかなり濃い。
そんな訳で、Steveはピンポン飛ばしのときには楽屋で休んでいるのかな?くらいにしか思っていなかった。
しかし少人数でまわすこのプロダクションはそんなに甘くない。
なんたって女優さんたちもヒゲをつけながら、場を盛り上げているんだものね。
そして今回の観劇で、彼の姿をついにモブの中に発見してしまった。

さすがにあれだけのメイクを落す訳にはいかないのか、帽子とサングラスで顔を隠しながらピンポンをキャッチしていた(笑)
でも真っ赤なルージュでピンポンにキスする姿は、どう見ても浮いてるってば

 
さて。
あれだけの美しさを披露しまくったSteveくん。タダで済む訳がない。
終演後のステージドアには彼目当ての可愛い子ちゃんが鈴なりになっている。

しかし彼はそこから出てくることはほとんど無いのであった。
貴重な目撃談によると、とにかく彼は「シャイ」とのこと。

ちなみにPRISCILLA上演当時は、いつも7番街に面した客席のドアから出てきていたらしい。
クローズしてしまった今となっては役に立たない情報で申し訳ないけれど…。
(それでもまぁ、ファンを避けて帰る俳優さんには声を掛けられないけどね)

そんなで必ずステージドアから出てくる主役三人組よりレア度が高いSteveくん。
素顔もそんな感じで寡黙なのかと思ったらそうでもなかった。

Nickくんのビデオブログ「Muscles & Mascara　Episode 7」をご覧いただきたい。

インタビューに応じるSteveくん。
何はさておき、しゃべる、しゃべる!!
あの番組は時間枠が無さそうな大らかなものだったからいいけど、TVのインタビューだったら間違いなく大幅カットされそうな程(笑)

彼はやっぱりShow Peopleなんだね。お人形さんみたいに綺麗なだけでなくて、ちゃんと自己顕示欲があって安心したよ。

これを書いている9月現在、彼の新しい仕事についての情報はまだ入ってこない。
でも一度いい役に恵まれたらブレイクするのは間違いなし。
繊細な青年役というのもいいし、女形ももう一度観てみたい!
華があるし、やっぱり主役クラスがふさわしいよね。
Nickくんと同様、彼の今後の活躍を祈るメガヒヨなのであった。

メガヒヨ in NY 2012初夏その11 《PRISCILLA Backstage tour 後編》

場所は変わり、衣装部屋からステージ裏までやって来たNick Adamsくんとツアー一行。

照明が落ちている状態のPalace劇場座席。
席数1689を誇る大劇場、舞台から眺めるとなおその広さに圧倒される。

舞台の袖にも数々の衣装や装置が収納されている。
左上はNathan姐さんが♪finallyでご着用の赤い花のかぶりもの。
奥の棚、上段は♪The Floor ShowのColour My Worldにて影武者の皆さんが着ていたボールの衣装。
下段は♪MacArthur Parkのカップケーキ。(折りたためるのね…)

さらに上を見ると♪Material Girlのシーンに使用した装置が見える。
(フェリシアとボーイズが乗って退場するコイン型のステージ、ミッチとバーナデットが使っていた鎖付きのテーブルなど。)

ここでNickくんが、早変わりの種明かし。
プリシラでは、場面転換で男の格好から一瞬にしてドラァグクイーンに変身しなくてはいけない。
そこで欠かせないのが、このアイマスク。
つけまつげとアイシャドウが施されたコレを装着すれば、後は口紅をぬるだけ♪
一人一人の俳優さんにあわせて型が作られており、遠目からだと気づかないくらいフィットしている。
ちなみに素材は柔らかいのかなと思っていたら、それなりに硬いようだった。

♪Finallyに登場するエミュー隊のかぶりもの。
それぞれ名前がちゃんとついている。
Kyle BrownくんのグリーンはVivica、
Jeff MetzlerくんのブルーはLucy、
そしてSteve SchepisくんのピンクはBernadette Peters!

カップケーキのろうそくの下にはTony Sheldon先生のガンビーシューズ。
その隣には、メガヒヨがガンビーの中で一番好きなJeffくんのお風呂アヒル♪

これまたガンビーコレクション。
上段はWill氏、中段はSteveくん、下段のはBryanくん。

NickくんはこのSteveくんの珊瑚ガンビーがお気に入りなんだって♪
クマノミも泳いでいるしね。

ちなみにこれが舞台上での勢ぞろいガンビー。
(Broadway.comから写真を拝借)

Kyleくんのフルーツ・ガンビーのウイッグを抱えるNickくん。
「これはとても重いんだよ。」と語りかける。
これは15ポンド、つまり約7kgはある。
こんなもの頭に載せて、足には巨大シューズ。その上ハイキックしながら笑顔で踊らなきゃいけないんだものね。
怪我の危険もつきまとうし、本当に大変っっ
アンサンブル時代が長かったNickくんだから、脇を固めるキャストメイトの苦労がよく分かるし、思いやりを忘れないのね。

さて、お待ちかね。
プリシラ号をご案内。

舞台の照明は着かず、懐中電灯にてガイド。

舞台からは見えない後方入口。

車後方部のマドンナのイニシャルM、人形が間近に見える。
そして左のキラキラしているのは、お酒がいっぱい入った回転棚。
Nickくん演じるフェリシアは♪Girls Just Wanna Have Funで、ダンスの合間の一瞬にこれを鏡代わりにして身だしなみを整えている。
それにしても裏側の見えない所もちゃんと作りこんでいるね!

舞台上のプリシラ号。
ぱっと見、パパ、ママ、お兄ちゃんとボクの楽しい家族旅行に見える(笑)
(写真はtdf STAGESのサイトから拝借) 

これは前方入口。
劇中ではキャストはここから車内に出入りしているね。
バーナデットのシンボル豹柄と、ミッチのビーチサンダル!

プリシラ号の運転席。
ハンドルの色がピンクだ～♪

観光客メガヒヨ。プリシラ号の前で記念写真♪

もちろんNewYorkerでいらっしゃるNick姉さんも♪

ふたたびかぶりものの案内。
こちらはラストにて主役3人が着用するヘッドドレス。
主役ミッチのものは頭頂部に船が乗っている。

こちらはシドニー・オペラハウスの屋根(笑)と、右にはトカゲちゃんのしっぽ。
下にはこれまた折りたたみ式のカップケーキ。

手前の棚上段には、カンガルーのご遺体
奥の棚上段は♪The Floor ShowのShake Your Groove Thingでのジャイアント・ミンティー。
下段はカップケーキのヘッドドレス、♪FinallyでToddさんやBranchさんが着ていた赤い植物の衣装、
そして最奥にはJessica Phillipsさんが使っていた女性ガンビーのウイッグ。

♪Shake Your Groove Thingでのチアリーダーブーツ。
前にメガヒヨが観た際、Nickくんはこれのファスナーが上がりきっていないまま踊っていて、観ていてハラハラさせられた。
(本当に場面に休みがないため、直す隙がないのだ。)

♪finallyで階段として使われている巨大ハイヒールの隙間を照らすNickくん。

奥にはウイッグ室。
…というかこの写真、Nickくんの胸の谷間がハンパないってば!!
つい余計な所に目が行ってしまう(笑)

こちらのハイヒールは車輪つき。
♪Go Westで荷物とともに運び込まれるアレだね!

分かりにくいけど、中央に写っているのは冒頭で出てくるルージュ。
こちらも普段は天井に収納されているみたい。

ステージ・ディレクター室にて。
舞台のすぐ脇にあり、進行を管理するセクション。
毎日プリシラ観られていいなぁ…なんて、つい素人考えをしてしまう(笑)

ツアーの終わりに見せてくれたアンサンブル男優の楽屋。
これまたエラく可愛い飾り付け。
Muscle & Mascaraでディーバの楽屋が出てきたけど、ここまでファンシーじゃなかったよ

最後にKさんにシャッターを押していただいて記念撮影。
この日は土曜日。Nickくんはマチネ、ソワレに出演してとても疲れていたはずなのに、そんなそぶりは全く見せなかった。
ゆっくり一時間くらいかけて案内をしてくれた。

これはNickくんのcharity企画なので、もちろん彼のふところには1セントも入らない。
彼の献身的な行いに頭が下がる思いだった。

メガヒヨが帰り際にツアーのお礼を言うと、Nickくんも「えっと…あの小さいの、ありがとうね。」とビーズドレスのことに触れてくれた。
そこでLSさんが、「彼女はアナタのことが本当に大好きなのよ。一緒に写真に写ってあげて。」とのありがたい一言。
ステージドア内側にての貴重な一枚をパチリ。

再びLSさん、「ほらハグしてあげて。」とますますありがたいお言葉。
そこでNickくんもサービス精神全開!!　やった～～!!
棺桶まで持っていきたい程のお宝になった一枚を撮っていただいた。
LSさん、本当にありがとうございます

ツアーが終わった後はアイリッシュパブで打ち上げ。
プリシラ談義に花が咲く。

ここでLSさん、有名大学入学のために俳優を休業するJeffくんへの贈り物について、Nick姉さんに相談していた。
ここで姉さんはあっさりご回答。
「お金がよろしいのじゃないかしら。」
メガヒヨは少々驚いた。でも何やかや言ってそれが一番嬉しいよね。学生に戻る身ならとても助かると思うし。

そこでLSさんは常にファッションに気を使っている彼のために、Bloomingdale'sの商品券を用意することに決めた。
Nick姉さんも「あそこなら高級すぎず、庶民すぎず、おしゃれな若者にぴったり。」と太鼓判を押していた。
日本でいうと、新宿伊勢丹的なデパートってとこかな?

で、ちらりと伺ってしまったその金額。
いやはや、メガヒヨがサッカーチームを組んでも敵わないってば
Jeffくん、本当にいいFanを持ったね!!
俳優休業するの止めちゃったりして(笑)

ところで。
プリシラを50回以上観ようと、ほとんど出待ちをすることは無かったNick姉さん。
この機会にNickくんにサインをもらっていた。
…そう。何とこのCHANELのバッグに。

ヒャッホーっっ!! かっこいい～～!!

あのときのNickくんときたら「本当にここに書いちゃっていいの!?」と恐る恐るで、かなりチキン入ってた。
一方姉さんは「もっと大きく書いてくれればよかったのに～。」と口をとがらせていたりして(笑)

それにしても、Nick姉さんのおかげでメガヒヨ一人旅では到底味わえないような経験をさせていただくことが出来た。
感謝の気持ちは語り尽くせないほど。
本当にありがとうございました!!

メガヒヨ in NY 2012初夏その10 《PRISCILLA Backstage tour 前編》

 『EVITA』の幕が下りるやいなや、メガヒヨはMarquis劇場からお向かいのPalace劇場へと走った。
Nick姉さんが誘って下さったプリシラ・バックステージツアーに参加するためである。

待ち合わせ場所のステージドアには既にNick姉さん、お友達のA子さん、その彼氏のKさんがいらした。
Nickくんがguestlistに姉さんの名前を載せてくれていたので、係員の方にそのことを告げてドアの内側へ。
一行の後ろをキョドりながら付いて行くメガヒヨ。

ドアを入ってすぐは階段になっており、そこを降りるとすぐ、ゲストの方と歓談されているTony Sheldon先生をお見かけした。
かなりクローズなファンの方か、親しいお友達なのか、そのうちのお一人は別れ際にTony先生の唇を奪っていった。
うわーっっっ!!　羨ましい!!
ステージドアの内側では、一般のファンの知れないところでこんなことが行われているのね。

その方々がお帰りになったタイミングで、思い切ってTony先生に声を掛けてみた。
そして「This is for you.」とビーズドレスを献上する。

Tony先生も、一目でこの手芸品が自分の衣装を模したものだとお気づきになった模様。

満面の笑顔で受け取り、誉めて下さる。

なんかこのシチュエーションって、親切な貴婦人にPalace(宮殿)へ連れてきてもらったお針子が、
女王陛下に作品を献上する栄誉に似通っているなぁ。

もったいなき幸せ。
メガヒヨ、光栄の至り。
なんとこれだけではなく、心優しいTony先生はご自分のブログにこのビーズドレスのことを載せて下さった!!

Tony先生がお帰りになった直後、Nickくんがひょこっと突然顔を出した。
メガヒヨは宮殿の脳内妄想真っ最中なので、彼のことが王子様に見えた。

このツアー当日の次の日、6月10日はNickくんの29歳の誕生日。
舞台裏をまわる前にプレゼントを渡すことにした。

この日Nick姉さんが用意したものは、とても豪華なカフリンクス。
ラピスラズリ、オニキス、そしてベースは18金。
イギリスの王室御用達のジュエラーによるものとのこと。
(お値段を後でこっそり教えてもらってびっくり!! メガヒヨ１クラス分が束になっても敵わないってば)

「これをつけて、トニー賞、エミー賞、アカデミー賞に出席なさってね。」
と、今後の活躍への期待をこめてのメッセージと共に手渡していた。

それにしても箱を開けたときのNickくんの顔を忘れられない。
あの大きい目をさらに見開いて、瞳をキラキラさせて、口元からは抑え切れない笑みがこぼれだして。
分かりやすいよ!!　Nicholasくん!!
もちろん、あんなに素敵な贈り物をいただいたら誰だって嬉しいものね

あ、メガヒヨも例のビーズドレスを渡したよ。
なんか分からないけど、受けるところはあったみたい。
笑いを取ることは、メガヒヨにとって生きがいなので嬉しかった。

この日は当初予定していたメンバーに、Nickくんの故郷のお友達、そしてLittle Sisterさんも加わった。
LSさんはJeff Metzlerくんに案内をしてもらう予定だったのだけれど、当日彼があまりにも眠くて死にそうだったのでこちらと一緒になったのだ。
Jeffくんは昼間は建築デザインの学校に通いながら舞台に出演しているんだものね。
こういう日もあるってことで。

まず案内されたのは衣装の乾燥室。
一目で分かる衣装の数々!!
Kyleくんの赤ジャージ、Jeffくんの桃パイロット制服、Bryanくんの青いセクシー・カットソー…
と、♪It's Raining Menの衣装が見えるね。
あとはAdam/Feliciaのボブの家でのシャツとパンツ、♪I Love the Nightlifeの衣装、♪Hot Stuffのブラ、ベビードールも!!

手前のパンツは♪Go Westでのものかな?
中央の羽根はLes Girls、
奥につりさげられているのは、上段はガンビーのウィッグだね。
左からWill氏、Amakerくん、Gavinさんがつけていたものと思われる。
下段に下げられているのは、♪FinallyでのSwing男性用の衣装。映画版ではGuy Pearceが着ていたデザイン。
Tony賞パフォーマンスでは、Dance CaptainのEric Sciottoさんがご着用だった。
この日はAmakerくんが着ていたよ。

アンサンブル男優の衣装棚。
Miss Understanding役のNathan姐さんのウィッグが目を引く。

奥に見えるのはこれまたLes Girlsの衣装の一部だね。 

Jeff Metzlerくんの衣装棚。
コルセット祭りだなぁ(笑)

各俳優さんの棚にはこんな感じでロゴ付の名札がついているよ。

手前はAnthony Wayneくんの棚。
♪Finallyのトカゲの衣装…というか着ぐるみ、こんなの着て踊るなんて本当大変

Kyle Brownくんの棚。
こちらもコルセット祭り。
棚の上、一番奥にはメガヒヨのお気に入りのバレリーナのクラウンが見える。
ヴェールもちゃんと付いているお葬式仕様。

ここでNickくんが自分の衣装をご説明。
これは♪Material Girlのだね。

次にブーツを見せてくれた。
そこで、「触ってもいいですか?」と思い切って切り出してみた。Nickくんは快諾。
受け取った瞬間、こともあろうか横にいらした招待主であるNick姉さんにカメラを押しつけたメガヒヨ。
2shot写真を撮っていただく。
エラく厚かましいこの振舞い。興奮していたもので、すみませんっっ

次は何が出てくるのかしら?と、わくわくするNick姉さん。

♪I Love the Nightlifeのかたつむりブーツのお出まし!!

そしてウィッグもセットで、仲良く2shot♪ 

彼お気に入りの♪Sempre Liberaのヘッドドレス。
クローズ後はこれを記念に持ち帰りたいと語っていたとのこと。
無事に自分のものに出来たのかな?

あ、ここにもフェリシアの衣装!!ってな感じでシャッターをきっていたら、Nickくんに
「これはアンダースタディ用の衣装だよ。」と言われる。

これはTick/Mitziの衣装棚。
サンダルドレスがちらりと見える。

♪We Belongでのミッチの羽根。

その手前にはLes Girlsの羽根。
総勢8名いるから場所を取るのね

お次は女優さん達の衣装部屋。

右のグリーンのは♪MacAthur Parkのディーバの衣装。
奥には♪Finally Medleyで女優さん達着用のコアラのかぶりものなども見える。

このドレス、とにかく丈が長い、長い!!
それと同時に重いんだろうなぁ…。

肩ヒモなんて無いので、その重量を豊満なバストで支えることになるこの衣装。
うっかりメガヒヨなどが着て人前に出てしまったら、公開処刑間違いなし(笑)

女優さんの衣装部屋の向かいにある、トニー先生の楽屋のドア。
似顔絵はレストランSardi'sに飾ってあるもののコピー。

…それにしても、似てね～～～!!!
この絵ってば、Nickくんファングループの方から『クリントン元大統領』なんて言われちゃってるしね(座布団10枚!!)
お願いだから、あの透明感、しなやかさ、そして観音様のように慈愛に満ちたまなざしを少しでもいいから表現してもらいたかった。
でもTony先生はこういう出来の絵でも感謝して受け入れたんだろうなぁ…。
(とかいって、ご本人は意外と気に入っていたり!?)

長くなったので後編に続くよ♪