メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

メガヒヨ、ブランドものを売る

2009年09月28日 | メガヒヨの日々つれづれ
ついこの間のシルバーウィーク。
メガヒヨは給料日前ということもあって、ほとんど家で過ごしていた。

そんなときには大掃除♪
クローゼットに眠る品々を整理した。

特筆すべきは90年代地層。
メガヒヨ様が社会人デビューしたバブルの残り香漂う時代。
そこからはフェラガモのヴァラのハンドバッグが発掘された。

懐かしいなぁ。
6泊8日イタリア縦断ツアーで買ったよ。ミラノでだったかな?
あの時はみんなヴァラを持っていて、ブランドものに興味がないメガヒヨも可愛さについ買っちゃったよ。
一緒に行った友達は、これまた流行りのグッチのミニリュックを買っていたしね。

古き良き時代の思い出のバッグは、サイフとハンカチがやっと入る程度の大きさ。
あまり使う用途が無く、綺麗なままタンスのこやしになっていった。

他にも使わないバッグが色々出てきた。
最近会社に行くときにはお弁当持参なのでレスポばかりのメガヒヨ。
重い革製品は滅多に使わなくなっているのだ。
これらも思い切って処分することにした。

とはいえ捨てるわけではなく、最近会社の同僚に教えてもらったブランド品引取り業者の「ブランディア」さんに引き取っていただくことにした。

手続きは簡単。
まずサイトで申し込み、送付用のダンボールを取り寄せる。
そして着払いで品物を送り、査定をオンラインで受け取る。
その価格に納得すれば了承の意思を送信し、数日後に銀行口座にお金が振り込まれるという段取り。

メガヒヨは5つの品物を送ってみた。
そして送った日から3日で査定が来た。イケメン鑑定者の写真付きで(笑)
結果は以下のとおり。

COACH(コーチ)/ショルダーバッグ/レザー/ソルド刻印 角スレあり/2003年購入
1,500円

COACH(コーチ)/ショルダーバッグ/表面汚れ/2004年購入
2,000円

COACH(コーチ)/キーホルダー/タグ付き、汚れ
100円

SalvatoreFerragamo(フェラガモ)/ハンドバッグ/ヴァラ/ネイビー
1,500円

TUMI(トゥミ)/パスケース/ブラウン/未使用箱付
500円

この査定価格は水準と比べるとどうかは良く分らない。
でもこのブランディアさんは商品引取りのハードルが低く、多少キズものでも引き取ってくれる。
他社では対象外のTUMIも扱ってるしね。
他にはキタムラ、兼松など日本のブランド、キプリングやレスポなどのカジュアル系も取り扱いリストに入っていた。

ともあれ、モノを無駄にせずに済んで良かった。
メガヒヨ宅で眠っていたこれらのバッグ。
何処の方が使って下されば何よりである。

メガヒヨ、地引網に参加する

2009年09月27日 | メガヒヨの日々つれづれ
ここしばらくインドア派だったメガヒヨ。
この日曜日は会社の人たちと地引網に行って来た。

場所はメガヒヨ宅から割と近い海岸。
網一回分をまるごと貸切にしてもらった。
めでたく本日は大漁!!
アジとサバとシラス、あとカツオがいっぱい採れた。

写真の謎の魚は巻き添えをくった子。
種類は分からないけど、背びれと腹びれがやたら長い。
他にはくちばしが体長の半分くらいの魚もいた。
いずれも食用にはならず、気の毒なことをした。

お魚がいっぱい採れたところで、調理の始まり。
メガヒヨは包丁部隊への参加を勧誘されたけど、あまりにも大漁なので怖気づいた。
そこは部長さんたちにお任せし、もっぱらバーベキュー焼き係に徹した。

アジは開きで干物、サバはバーベキューのネタ、カツオはタタキにして、
シラスは生で食べて残りは釜ゆでにした。

特にシラスは大人気で、釜ゆでちゃんは干す前にみんなの手が伸び、半分くらいの量になってしまった
シラスの茹でたては本当に美味しい。
口の中ですぐとろけてしまう。

昼間から飲むお酒はただでさえ美味しいのに、採れたてのお魚と秋の気候でますます進んでしまった。
セッティングしてくれた職場の若者くんたちに大感謝である。

ミュージカル『ジェーン・エア』

2009年09月26日 | 国内エンタメ
ジェーン・エア
9月26日 日生劇場にて
脚本・作詞補・演出 ジョン・ケアード

ジェーン・エア 松たか子
エドワード・フェアファックス・ロチェスター 橋本さとし
ブランチ・イングラム 幸田浩子
フェアファックス夫人 寿ひずる
バーサ・メイスン 旺なつき
ヘレン・バーンズ さとう未知子
リード夫人 伊東弘美

【あらすじ】
19世紀イギリス、ヨークシャー地方。
孤児のジェーン・エアは伯母リード夫人の家で虐待されながら過ごしていたが、
さらに過酷な場所・ローウッド学院という寄宿学校に預けられる。
そこでつらい日々を送るが、ヘレン・バーンズという生まれて初めての友人と出会い、彼女から「神を信じること」と「許すこと」を学んだ。
大人になったジェーンは学院の教師を経て、荒野の屋敷ソーンフィールド館に住む少女アデールの家庭教師となる。
館の主を知らぬままに月日が過ぎていたが、ある日偶然に主人ロチェスターと劇的に出会う。
当初は反発や戸惑いもあったが、だんだんとお互いに惹かれ合っていくのであった…



2000年12月にブロードウェイで開幕したこの作品は、半年の上演で幕を閉じた。
メガヒヨは観るチャンスを逃したが、オリジナルキャストのCDを入手し聴いていた。
曲は壮大な作りで、キャストも上手い人揃いのよく出来たこのCD。
ジャケットの女性を眺めながら思った。



「日本で上演するのなら松たか子だなぁ。」

その予想は数年後みごとに当たった。

という訳で本日観てきた。
演出はそのままジョン・ケアード氏。
日本での上演にあたり、脚本・音楽ともに改訂が入っているとのこと。
オリジナル版を観ていないので違いがはっきり分らないけれど、
フェアファックス夫人が歌う「PERFECTLY NICE」はカットされていた。
他にもCDとはかなり違うと思われる場面があり、かなり手直しされていると見た。

ところで松たか子さんのジェーンははまり役だった。
舞台で輝く華を持ちながらも、幸薄い雰囲気をかもし出していた。
メガヒヨの知る主演級の女優さんの中で、一番しっくりくるのはこの人だと思う。
一番良かったシーンは、「ふたりのポートレート」(原題PAINTING
HER PORTRAIT)。
抑えて、抑えて、抑えて、最後に爆発という歌い振りが目と耳に焼き付いた。

それと子役ジェーンの増田桜美ちゃんも大変良かった。
ヘレンとのシーンは、涙腺が刺激されて困った。冒頭からハンカチを使ってしまった。
同じく子役のアデール役の加藤ゆららちゃんも芸達者。
芝居のまねごとをする場面のセリフ回しの巧さときたら、末恐ろしい感じ。
二人とも将来が本当に楽しみである。

今回はレミゼでおなじみジョン・ケアード氏の演出ということで、イギリス直輸入の雰囲気が日本人キャストながら味わえた。
キャラクターが日本人化していないのは大変いいことだと思う。

でも今更ながら困ったこと一つ。
ジョン・ケアード氏のミュージカルではお馴染みだけど、複数のキャストが違う歌詞で同時に歌いだすアレ。
重要な場面なのに歌詞が全く聞き取れなかったのには参った

メガヒヨは聖徳太子ではないので、せめてジェーンにポイントを定めて聞き取ろうとするのだけど、
それをロチェスターに阻害される始末だった。

ふとトニー賞のパフォーマンスではどうだったか思い出し、当時の映像を見てみた。
そうしたら音響的にメインとサブがきちんと分かれていた。
うーん、日本でもこうしてくれたらなぁ。

ところでこのオリジナルキャストによる一幕最後の歌「SIRENS」、とってもいいので是非聴いてみて頂きたい。
レミゼ好きな方ならハマると思うので。


Jane Eyre "SIRENS"



ビーズでうなぎちゃんを作ってみた

2009年09月20日 | メガヒヨ様のお芸術作品
メガヒヨの趣味のひとつにビーズ遊びがある。
最近はミニチュアのビーズドレスが静かなブームなので、何か作ってみようと思った。
どうせなら思いっきりミーハーに走ったものがいい。

そこで選んだ題材が「うなぎちゃん」。

 

2008年公開の映画『デトロイト・メタル・シティ』にて、ベース担当のジャギ様を演じた細田よしひこ氏(2009年秋現在、ポケモン鋭意捕獲中)が着用していた衣装である。

このうなぎちゃんは原作マンガにも登場するのだけど、生身の役者に着せるとハンパなくエロさを発揮する
とはいえ着られる人間をかなり選ぶが。
松山ケンイチ氏演じるクラウザーさんの魔王の様な衣装と比べて、こちらは小悪魔みたいな恰好。
少々下っ端な感じはするけれど、主役を引き立てるしマスコット的役割も果たしている。
原作マンガには色々なパターンのジャギ様衣装が出てくるけれど、映画スタッフはよくぞ豹柄タイツとうなぎちゃんをセレクトしたものだ。

そんな可愛いうなぎちゃんを頑張ってビーズで再現してみた。
出来上がり作品がコレ。



大きさ比較のためにコインを並べてみた。
ご覧の通りかなり小さいので、色の配置に迷ったりした。
ちゃんとうなぎちゃんに見えるかな?

 

横と後ろから。
土台に使うトルソーは女性ボディのものしか市販されていないため、少々ラインがエロくなってしまった。
ま、いいか。ジャギ様だし。

ビーズドレス作りは結構楽しいので、第2弾も作成予定。
今度は普通に女の子の服を作りたい。多分ミュージカル・ヒロインになると思う。

ちなみにうなぎちゃん製作にあたり、メガヒヨが参考にした本はコレ。
ウェディングドレスやバレエのチュチュなど、乙女趣味の作品が沢山掲載されている。
著者の方はまさかこんな作品を作られてしまうとは、夢にも思っても無いだろう

丸小ビーズで作るミニチュアビーズドレス (レディブティックシリーズ no. 2795)

ブティック社

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映画『カムイ外伝』

2009年09月19日 | 国内エンタメ
松山ケンイチさん主演の映画『カムイ外伝』が本日公開なので、早速観に行って来た。
主な客層は50代以上の男性だった。
女性やカップルは意外に少なかった。

メガヒヨは松ケン渾身の新作にわくわくしながら見入った。
しかしながら上映開始間もなく、カムイが追手に追われるシーンで「勘弁して下せい。」と思ってしまった。

まず、血がいっぱい出て怖い。
骨が折れる描写にもゾゾゾと来た。
そこまでリアルにする必要があるのかと思うほど。
次から次への格闘シーンの連続に、気が休まる間が無い。

しかも忍者の皆さんは物理法則上ありえない妙な動きをしている様に見えた。
露骨なCGで不自然な表現になっていて少々残念。
もちろん役者さんが体を張ったアクションをしたのは知っている。
でもせっかくの努力も、過剰なCGによる演出でほとんど見えなくなってしまうのだった。

「生き抜け」というのがこの作品のメインテーマと聞いていた。
しかし露骨な殺傷表現に引きまくってて、上映中はすっかり頭から抜け落ちてた。
この映画を観て、生死をからめた人生問題にまで考えが至らないかも。正直言って。

メガヒヨは客席で一度白けてしまうと、物語に感情移入が出来なくなってしまう生き物である。
あまり映画の世界に入り込めないので、萌えポイントを探しながら2時間過ごすことにした。
いつ残酷描写が始まるかとびくびくしつつ。

以下、本日の萌えポイント

1.松ケンのふんどし姿が拝めた。
クラウザーさんの覇獣の鎧、銭ゲバの腹巻ダイナマイトに匹敵する格好よさだ。

2.小雪さんは今回漁師の妻役なので質素な着物しか着ないのだけど、
相変わらず色香を漂わせていた。
美しい人は何を着ても美しいのだった。

3.松ケンと大後寿々花ちゃんのセクロボ以来の共演が観られて嬉しい。
しかも淡い関係で、見ててなごんだ。
どうでもいいがメガヒヨは物語について何の基礎知識も無かったので、
当初は松ケンが人妻の小雪さんに横恋慕する話かと思っていた。

4.海中で檻に閉じ込められた松ケン。
見事脱出するのだけれど、使った必殺技が先日観たハリウッド版ハチ公と全く同じなのであった

以上、メガヒヨの趣味にはあまり合わない作品だった。
でも松ケンはこの作品にかなり力を注いでいたので、ヒットすればいいなと思う。

企画展『江戸東京ねこづくし』

2009年09月16日 | メガヒヨの日々つれづれ
日曜日、観劇で両国に行ったついでに江戸東京博物館に寄った。
「江戸東京ねこづくし」という企画展を見てみたかったので。

江戸はたくさんの猫が住み着いていたらしくて、浮世絵やら歌舞伎の題材にしばしば登場していた。
メガヒヨの大好きな浮世絵師、歌川国芳の作品ももちろんあった。
東海道五十三次の宿場町の名前をもじって猫の絵にした作品には、メガヒヨの住む街の名前も描いてある。
他には「我輩は猫である」の初版の挿絵なども展示されていて興味深かった。

しかし一番目を引いたのは、昨年の大河ドラマの主人公天璋院篤姫の飼い猫「サト姫」の食器である。



大奥の主のお猫様は、三人のお世話係りが付くような待遇。
写真奥のアワビの形をした器で、飼い主の篤姫と一緒の時にお食事をしていた。
大奥では生ものが出せない精進日というものがあったのだけど、
その日のサト姫にはドジョウと鰹節が出されていたとのこと。
その精進日の食事費用だけで年に25両もかかっていたらしい。

これって大金だよね?
昔「必殺仕事人」を見ていたら、依頼主が命がけで用意した仕事料が仕事人一人当たり一両だった記憶があるので。

篤姫はあまり派手にしていないイメージがあったけれど、こういう一面もあったのね。
歴史の闇部分を知るのは楽しいなぁ。
でもその25両って、絶対中間業者がぼったくっていたと思うよ

ちなみにサト姫は16歳まで長生きしたとのこと。
篤姫も結構大変な生涯だったから、いい心の拠り所になったんじゃないかな。

ストレートプレイ『IMAGINE 9.11』

2009年09月13日 | 国内エンタメ

IMAGINE 9.11
9月13日 両国 シアターXにて
原作・脚本・演出・美術・デザイン H,T,ISSUI

9.11の事件の裏にあった実話をベースに様々な人間模様を織り込んだフィクション・ドラマ

チャーター機パイロット 加納竜
全米骨髄バンク職員ジェーン 藤田三保子
全米骨髄バンク職員デンゼル Ju,ta(ジュタ)
全米骨髄バンク職員キャシー 大林素子
全米骨髄バンク職員ピット こばやし画伯(ヤポンスキー)
連邦航空局フライト責任者 小野正利
日本骨髄バンクボランティア 刀根麻理子
日本骨髄バンク事務局長 佐藤祐一

【あらすじ】
2001年9月11日におこったアメリカ同時多発テロ。
アメリカでは飛行機が全面飛行禁止になってしまっていた。
しかし日本では、アメリカのドナーから提供される骨髄を待ちわびる3名の白血病患者がいた。
彼らは移植に備えて既に大量の放射線を浴びて、自ら血液が作れない体になっている。
移植が中止になることはすなわち、彼らの死を意味するということ。
全米骨髄バンクはチャーター機による輸送を決断する。
しかしそこには幾つものハードルが立ちふさがっているのであった。



メガヒヨはこのお芝居の案内をもらうまで、この実話のことを知らなかった。
当時のテレビはブッシュ大統領とビン・ラディン容疑者の顔しか映らなかったからね。

骨髄移植はドナーにも大変な負担が生じる。
それだけでも大変ありがたいことなのに、テロ直後で空の安全に不安が叫ばれる中、
日本まで命を賭けて骨髄液を持ってきてくれた方々がいたことに感動した。

芝居の中では、「そこまでしなくても」と消極的になる職員の姿もある。
もちろんそれは当然の考えだと思う。
もしメガヒヨがその立場なら、自分の命を最優先に考えると思うので。

スタッフの温度差は日本の骨髄バンクでも生じていた。
骨髄の輸送費は患者負担となっているのだけれど、チャーター費を使うと1,600万円もの費用が発生する。
そのような巨額の請求は難しい。
しかし骨髄バンクは財団法人であるため、特定の患者のためだけに募金を行えなかった。
この芝居では、一刻を争い決断をせまるボランティアと、前例が無いことを理由に渋る事務局との間に摩擦が起きていた。
実際、現実には速やかにチャーター機の申請が行われたとのことだけど、
日本の組織ではこういう非常事態にしがらみで揉めそうなので、このシーンはフィクションなれどリアリティがあった。
大なり小なり自分でもこの様な経験があるので、推進派にも慎重派にも共感できた。


ところで、この芝居を観て初めて知ったことがある。
それは骨髄移植には命がけの準備が必要だということ。
二週間前から放射線を浴びたり、骨髄液を抜いたり、後には引き返せない。
当初は「それじゃあ移植を延期すればいいじゃない。」と思っていた自分は浅はかだった。

それと骨髄液を移植しないと治せない白血病があるのも知らなかった。
骨髄液のドナーには大変な負担がかかる。太い注射針で背骨を何度も刺すのだ。
実際に弟さんに提供した方は、「家族のためだからこそ耐えられた」と語っていた。
ドナーにそんな危険なことをするのなら、全面的に臍帯血で済ませればいいのにと思っていた。
しかしこの公演を観た事で、臍帯血ではなく骨髄液でないと治療が不可能な白血病の存在を知り、その考えは打ち消した。

そして患者さんに対するドナーの責任も改めて感じた。
放射線を浴びて移植に備えながら、飛行機が飛ばないことを知った患者さんが
絶望しかけるシーンがあった。
衰弱しきった体で、彼女はまだ体力がある内に自分の子供を抱きしめておきたいと懇願する。
それを見て半端な気持ちでドナー登録してはいけないと強く思った。
骨髄採取の直前で怖気づいて止めてしまうという話を聞いたことがあったので。
このお芝居のケースとは違うけれど、移植中止ほど患者さんを精神的・肉体的に致命的に追いやるものは無いからね。

本日のこの作品はあまり娯楽作品には該当しないのだけど、観て得られるものは大きかった。
芝居を通じて、新聞に小さくしか載らない話を知るとか、社会問題について考えるのもいいことだと思った。

THE MUSICAL AIDA ~王家に捧ぐ歌より~

2009年09月12日 | 国内エンタメ
THE MUSICAL AIDA 宝塚歌劇「王家に捧ぐ歌」より
9月12日 東京国際フォーラム ホールCにて
脚本・演出 木村信司

ヴェルディのオペラをベースとして、宝塚歌劇団が「王家に捧ぐ歌」というミュージカルを上演したのは2003年のこと。
それから6年後の今、当時アイーダ役を好演した安蘭けいさんを再び同じ役に起用して新しいミュージカルが制作された。

アイーダ 安蘭けい
ラダメス 伊礼彼方
アムネリス ANZA

ファラオ 光枝明彦
アモナスロ 沢木順
ウバルド 宮川浩
神官 林アキラ

【あらすじ】
3500年前の古代エジプト。
先の戦いで捕虜として連れてこられた敵国エチオピアの王女アイーダと
エジプト軍筆頭の戦士ラダメスは、お互い密かに惹かれあっていた。
二人を嫉妬を秘めながら見つめるエジプト王女のアムネリス。
そしてエチオピアとエジプトとの間に再び戦争が起こり、ラダメスは将軍として戦地に赴くのだが…



あのチケット取りの日から長いこと待って、やっと観劇の日がやって来た。

安蘭けいさんが宝塚退団後初出演となるこの舞台。
東京公演のチケットは争奪戦となり、ちけっとぴあの一般発売は販売開始後に瞬殺状態だったとの話。
なんとか運良く買うことが出来た。

メガヒヨにとってはスカーレット・ピンパーネル以来の安蘭さん。
宝塚退団後は一層美しさに磨きがかかり、登場時の白い衣装のお姿は光り輝くばかりだった。
この方が数ヶ月前まで男性を演じていたなんて信じられない。
それに少々の淋しさを感じるものの、これからの女優としての活躍がますます楽しみ。
歌も期待以上に聞かせてくれた。
高音が綺麗に響いていて、音域がさらに広がった感じがする。
人気ぶりにも拍車がかかっているし、ミュージカル女優最強の座に君臨されたかも。

ラダメス役には、初めて拝見する伊礼彼方さん。
イケメン俳優の登竜門「テニスの王子様ミュージカル(これ、未見…)」ご出身。
歌はそれなりだけど、運動能力の高さに目を見張った。
助走なしで高い段差もぴょんぴょん飛んでしまう。
そして彼はエジプト人役ということで、露出度も高かった。
その腹筋の素晴らしいこと!!
さらに装飾品がついた腰巻がずり落ちかけているのか、手で押さえる仕草もたまらない。
この件については幕間にみんなで熱く語り合ってしまった(笑)

アムネリスのANZAちゃんも綺麗だった。
長い黒髪が大きい目によく引き立って、まるでお人形の様。
声も高く澄んで凛としていて、王女役にぴったり。
ただ衣装が少々、鎧みたいで残念だった。
宝塚で壇れいさんが着ていた感じのものだったら、きっとよく似合ったのに。

ファラオの光枝さんは、相変わらず豊かな声量の歌声を聞かせてくれた。
いや、四季時代よりもさらにパワーアップしている模様。
年内には「グレイガーデン」でも拝見する予定だけど、この方って仕事が多いなぁ。
あのご年齢でこれだけ歌えてカリスマを持っている俳優さんって本当に貴重だしね。

アイーダの家族、兄ウバルドには宮川浩さん、父アモナスロには沢木順さん。
宮川さんも鍛え上げられた体格をお持ちだった。
しかし捕虜とはいえ何も着ていない上半身に長い布を垂らしていると、なんか裸ネクタイの人みたいで目のやり場に困る(笑)
歌声は格好いいのだけど、どうもそのビジュアルが邪魔をしてくるのだった。

沢木さんは偽りの狂気の仮面をはがす場面に迫力があった。
終盤のダメダメ父ぶりも板についている。
出番が少なくて勿体無かった。

そして神官の林アキラさん。
以前にタナボタ企画の「BIG SPENDER」で拝見した際は、成田空港のお土産日本人形みたいなお姿だった。
今回はエジプトの空港で売られている民芸品と化していた。
そんなユーモラスな外見と似合わず、これまた鳥肌ものの美声。
丸い声と言ったらいいのかな?角もアクもまったくないツルツルとした珠のようなテナーなのである。
今回の役は、女官と遊ぶ様ななまぐさ神官。
こういうのって、綺麗な声の方が腹黒さが却って目立っていいのかも知れない。


このミュージカルは音楽面ではディズニーの「アイーダ」に劣るもの、
戦争の副作用としてのドラマは深く掘り下げられていた。
「争いはまた新たな争いを生む。」確かにね。
2003年の時にも思ったけど、エジプトは現代のアメリカを象徴しているのかも。

作品が訴えかける内容は高尚なのだけれど、歌詞や台詞まわしにもう少し気の利いた言葉を使って欲しかった。
「エジプトはすごい♪つよい♪」なんて、ギャグとはいえあまりにもお粗末。
友人たちとも「語彙があまりにも貧困だよね~。」とうなづき合ってしまった。
宝塚のときもこうだったのだけど、新しい作品として世に送り出すならもう少し手直しするべきだと思う。

少々の突っ込みどころはあるものの、日本で制作されたミュージカルとしては珠玉の出来栄えだった。
総立ちのカーテンコールでは安蘭さんのお茶目な一面も観ることが出来、満足な気持ちで劇場を後にしたのだった。

タンスにゴンの着ぐるみCM

2009年09月06日 | 国内エンタメ
メガヒヨは着ぐるみが大好きである。
またもや素敵なCMの登場に胸がときめいている。

それは金鳥タンスにゴンのコマーシャル。
この会社のCMはいつもブラックユーモアにあふれているので、メガヒヨ好み。
衣替えの季節が近づく度に新作を楽しみにしている。

この子供向け防虫剤のゴンゴンフレンズのCM。
春に登場したこの「売れそうな予感篇」はそれほど萌えなかった。
着ぐるみCMでは数年前にオンエアされた月桂冠のものがインパクトが強かったので、あまり印象に残らなかったのである。
うさぎさんがつまづくのはグッジョブだと思うけどね♪

KINCHO ゴンゴンフレンズ CM 売れそうな予感篇


しかし、この秋の「お取替え篇」は素晴らしかった。
商品の動物イラストのおでこに星が出たらお取替えですよと訴えるこのCM。
効能期間、つまり寿命が尽きてばったり倒れる着ぐるみの動物たち。
なかなかシュールである。

金鳥のサイトを見るとこの着ぐるみの中の人たちはプロのダンサーとのこと。
監督の納得が行くまで何度も倒れたそうである。
確かにこだわりを感じる。
これは子供のトラウマにもなりそうだ。
自分のおでこにも星が表れるのをおびえる子たちが大勢出るだろう。

ダンサーと制作スタッフに拍手を送りたい。

KINCHO ゴンゴンフレンズ CM お取替え篇


メガヒヨのバブリーな週末

2009年09月05日 | メガヒヨの日々つれづれ
世の中は相変わらずの不況だけど、メガヒヨの勤める会社も例外ではない。
日々、節約を強いられている。
コピー用紙の裏表利用は当たり前。
お茶のティーバッグだって一つで三杯くらい入れる様に奨励されている。

そんなお疲れムードの中、取引先の社長さんが夢のようなお誘いをして下さった。
何と私有のクルーザーに乗せてくれるというのだ。
メガヒヨとそのカンパニーは大喜び!!
この週末、とっとと仕事を片付け某桟橋に集合した。

クルーザーは10人が寝泊り出来るような、かなり大きいもの。
というか、個人所有の船なんて初めて乗るよ。
みんな大はしゃぎで船旅を楽しんだ。
中には男性同士タイタニックごっこをする輩も

一番のステキ体験はレストランにクルーザー横付けで入店したこと。
これは人生最初で最後の経験かも!!
観光遊覧船は今後いくらでも乗る機会はあるけれど、横付けは個人所有でないと難しいからね。
船での入店はさすがに注目の的。
いざ上陸した瞬間、ドレス姿ではなくただのOL服だったのが惜しまれるけど、ちょっとした優越感を味わえた。

昨年の金融危機から早一年。
砂漠を歩いているような道のりであったけど、今宵のクルージングはまさにオアシスであった。
仕事へのエネルギーがチャージできた感じ♪

そういえば先週は生よっしーも見られたことだし、なんだか最近とってもツイているかも!!
こんなステキ週間ってば滅多にやって来ない。
感謝しつつ、幸運を遠慮なく楽しむメガヒヨだった。



海の上から見たベイブリッジ
ヒヨコちゃんも連れてきて一緒に写したかったけど、さすがに接待の席でそんなメタルな真似は出来ないかも