メガヒヨの生息日記

メガヒヨ(観劇、旅行、鳥好き)のささいな日常

ちーすい丸へのラブレター

2012年09月30日 | 国内エンタメ

本日は9月の終わりの日。
長かった残暑ももう終わりかな。秋本番って感じ。

そんな季節感を裏切るかのように、相変わらず元気な夏の風物詩がいる。
その名は蚊。

うっかり一匹でも部屋に入れてしまうと、その夜は安眠出来なくなってしまうくらい厄介な存在。
羽音はうるさいし、血の提供者に腫れと痒みをお見舞いするという性質の悪さ。

ヒトからすればとんでもない生き物なんだけど、それさえも可愛らしく描かれたアニメがある。
そのタイトルは「ちーすい丸」
http://www.chisuimaru.com/

ちーすい丸 [DVD]
 

キングレコード

「やわらか戦車」で有名なアニメ作家、ラレコ先生の作品。
2010年2月から2011年9月まで日本テレビで放送されていた。

ちーすい丸はオスの蚊。
おいしい血を吸うためなら、ドリル、チェーンソーさえも使いこなしターゲットを捕らえる。
そして毎回その犠牲者となるのはサラリーマンのノブオ。
彼の血は特別美味しいらしく、いつもちーすい丸に狙われている。
(いるよねー。なぜか人よりも多く蚊に食われちゃう人)

毎度毎度の蚊vs人間の対決で、ノブオもそれなりに善戦はするけれど、結局いつも勝つのはちーすい丸。
だけどたまに、ちーすい丸がノブオの恋を応援してあげたり、ノブオが徹夜をして寝入ってしまったちーすい丸に布団を掛けてやったりもする。
そういうほんわかエピソードが入っているのもいい。

いずれのエピソードも1分から長くて数分程度におさまっている。
短い尺の中にもあらゆる要素をコンパクトにまとめてしまうという、日本人の得意技はこの作品にも見受けられる。
まるで俳句みたいに。
もちろん多くのエピソードには季節感も込められている。

このアニメは音楽もラレコ先生が制作されていて、主題歌は奥さまのkaolipさんがご担当。
可愛い声がボサノバ調のメロディに乗ってて、聴いてるこちらも「ちちちちっちちちっちー♪」と歌いたくなる。
でもこの歌、素人にはかなり難しかったり


ところで、このノブオとちーすい丸に見られる様な凸凹コンビの追いかけっこ。
古くから受け継がれてきた伝統的な雛形の上に成り立っている。

そう。
この作品って、和製「トム&ジェリー」なんじゃないの?

欧米での「トム&ジェリー」の浸透ぶりときたら、インフラの一部みたいなもの。
たとえばヨーロッパ内の飛行機の短距離線に乗ると、機内モニターでは必ずといっていいほど映されている。
確かに、この作品なら音声を流さなくても楽しめるものね。 


以前搭乗したアテネ・ローマ線で隣に居合わせたおじさんは、この機内放映を見て「ばふぅ」と大爆笑していた。
まぁ面白いのは分かるんだけど、あそこまで大受けしている人は初めて見たよ。
エラく笑いの沸点が低い人だなぁ~。
このおじさんに「ちーすい丸」を見せたらどんな騒ぎになってしまうのだろう。
絶対「トム&ジェリー」より面白いってば!!

そんな訳で日本のエアラインでは是非、わが国が誇る凸凹コンビアニメ「ちーすい丸」を流してほしい。
特にANA!! 企業カラーとちーすい丸の色も重なるし、イメージキャラクターとしては最高なんじゃない?
音声ゼロだとあのテーマソングが聴けなくなってしまうのは残念だけれど、短時間の機内放送としてこれほどうってつけな作品は無いと思う。
言葉も関係ないから外国人の方だって楽しめるし、そしたら日本のコンテンツの宣伝にもなるしね。

ところで作者のラレコ先生による最新作がこの10月から地上波で放送されるとのこと。
その名は「ガッ活!」
http://www9.nhk.or.jp/anime//gakkatsu/
セリフ無しのちーすい丸とは違って、こちらは中学生のディベートをモチーフとした作品。

チャンネルはNHKのEテレ。受信料を払っている甲斐があったというもの。
放送時間は10月3日が第1回で、毎週水曜日 夜11時25分から。
ネット放送で既に観ているメガヒヨも、テレビ画面で観られるのがとっても楽しみ!!

そんな次第で、ラレコ先生の作品のますますのメジャー化が予感されるこの秋。
もちろんそれに伴うちーすい丸の復活、続編も期待しているのであった。 


ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』

2012年01月18日 | 国内エンタメ

NYやスペインの話がまだ途中なんだけど、たまには日本の話もってことでupしとくね!

1月某日、メガヒヨとその姉は日生劇場に『ラ・カージュ・オ・フォール』を観に行った。

この作品に関してはBroadwayで2004年のGary Beach版、2010年のDOUGLAS HODGE版を既に観ている。
しかし国内で好評な市村版は未見だったので、この機会にとチケットを買ったのが昨年の話。

ところがこのチケットを入手した後にブロードウェイに行って、Tony Sheldon氏の世界頂点レヴェルの女形芝居を観てしまったメガヒヨ。

「やだやだ。ザザ役はTony先生じゃないとやだ~!
でもって、ジョルジュ役はHoward McGillin氏じゃないとやだ~!!」

と、B'wayスターの方々のスケジュールなど全く考慮しないワガママを喚きつつ、日生劇場に向かった。
で、ほとんど期待せずに客席に座ったんだけど…。

これが面白かったんだよね!!

まずはセリフを日本語でしゃべってくれること。
英語の方がオリジナルの趣旨を間違いなく伝えるというのは正論だけど、こちらは日本語のみで生活している身。
頭で理解しようとするうちに次のセリフに行ってしまう。
もしかして意訳もかなり多いのだろうけれど、すんなり内容が頭に入るということでは母国語に勝るものはない。
特にこの演目は、各場面あちこちに大切なエッセンスがちりばめられているからね。
聞き逃しはもったいないもの。

それと俳優さんも良かった!!

市村さんはまず外れがない、日本一安定した俳優。
今回も少々くたびれかけた、でも舞台に上がると輝くザザを熱演していた。
「♪私は私」ではザザのやるせない、でも自分を曲げるわけには行かない心情が客席までよく伝わって来た。

鹿賀さんもダンディーを演じることが出来る、日本では稀有な存在。
「ペテン師とサギ師」のローレンス役ははまっていたものね。
ジャン・ミッシェルにザザのありがたさを語るシーンも良かったな。

ジャン・ミッシェルの原田優一さんも良かった。
幸せで周りが見えなくなり、とんでもない自分勝手を言い出すところなんて、本気でムカついた(笑)
その分最後にザザを「母」と呼ぶところは、じーんときたなぁ。

アンヌの愛原実花さんはとにかく可憐!!
というか、舞台上で可愛い本物の女の子を観たのは久々だよ。
この間パレス劇場でそれらしきものは観たけど、なんかマッチョだったし(笑)
他の劇場ではやたら強いオンナばっかりだったからね~。
愛原さんの動作ひとつひとつに、
「本物の女の子のハイキック
「本物の女の子がリフトされてる」と感動していた

他にはカジェルのハンナ役の真島茂樹氏(この方、一体いくつ?)の体型と動きに敬服したり、
黄金ののど仏を持つシャンタル役の新納慎也さんの歌声に聞き入ったりした。

あと林アキラさんもカフェの主人役でご出演されていた。
相変わらずの美声!! 使い方が勿体ないな~と思ったけどね。

あ。そういえば、2010年のDOUGLAS HODGE版で、Nick Adamsくんが演じていたハンナにいじめられる仔猫ちゃん。
この舞台では3匹登場していた。
見事やっつけられ、みんなマジーにひれ伏すんだけどね
 

感動と笑いで満足して劇場を出る時、ロビーでこんな風景が目に入った。


鹿賀さんと市村さんの実物大パネル。
写真をどうぞという趣旨らしく、周りにはケータイを構えた人でいっぱい!!


ご本人のサイン入り…。

ステージドアで待っていれば、かなりの確率でご本人のサインがいただけ2ショット写真が撮れるB'wayとの違いに、
「ここは日本なんだな~。」ということを実感しちゃった

でも日本でもおんなじことをやったら、「我も、我も」とあまり興味のない人まで押し掛けて大変なことになりそう(笑)


それでもこのパネルには大受け!!
ネタとして写真を撮っちゃった。
わ~い♪ 3ショット写真だぁ~♪♪

…はぁぁ。


こんな翻訳ミュージカルは嫌だ!! (Priscilla編)

2011年12月24日 | 国内エンタメ

観劇に一度出かけると、山のようなチラシをいただく。
今回はスパマロットの翻訳公演が入っていた。

  
クリックしたら大きいサイズで見られるよ♪

戸次重幸さんが出演されているので観てみたいと思いつつ、NY帰りのお財布にはちょいきついかなと、今回は見送り。

しかしスパマロットの翻訳公演は意外だったな~。
あるとすれば、来日公演かと思ってた。

メガヒヨがきっとあると思ってた『Legally Bronde』はなかなか実現しそうもないし。
(まぁ無くてもいいけど(笑))

ところで現在進行形でメガヒヨがドはまりしている『Priscilla』だけど、これは絶っっっ対に翻訳公演はやってほしくない。
理由は以下の危険性があるから。

・ベンジーを演じるのが子役ではなく、小柄な女優。

・バーナデットを演じるのもなぜか女優。

・シンシアどころか、ミッチやフェリシアの日本語も何かあやしい。

・プリシラ号がただの背景画。

・衣装がティム・チャペル&リジー・ガーディナー名義ではなく、オリジナルのものになっている。
(しかし所々パクっている)

・ボブ役に劇団重鎮を配するも、常に舞台袖からセリフ誘導があったりする(苦笑)。

・何てこった! ディーバでさえも口パクで歌ってる!!

 

これって…翻訳がどうこうのより、日本ミュージカル界の根深い問題そのもののような気がしてならないんだけど

あ、それでもねー。メガヒヨにもこの配役ならってのはあるよ。

ミッチ: 岡幸二郎

バーナデット: 10年後の下村尊則

フェリシア: 10年前の坂元健児(ガイ・ピアースのイメージで)

…。タイムマシンでも無いと無理な配役だなぁ(笑)


映画『SPACE BATTLESHIP ヤマト』

2010年12月12日 | 国内エンタメ
「あの『宇宙戦艦ヤマト』が実写映画になるらしい、しかも木村拓哉主演で。」

とのウワサを聞いた時は、単なる冗談かと思った。
日本で宇宙モノの映画を制作すること自体ギャグだし、主演とされる俳優さんは既に30代後半。
こりゃ有り得んでしょって感じ。

しかしウワサは現実となってしまった。
面白好きのメガヒヨがこれを見逃すわけが無い。
友人Tさんと映画館に足を運んだ。

とはいえ、メガヒヨはヤマトのアニメを断片的にしか見たことが無い。
小学校の時にさんざん再放送をしていたのだけれど、見ててもあまり理解が出来なかったのだ。
こういうのよりドラえもんとかの方が好きだったからね。

ヤマトに関する思い出といえば、中学生のときブラスバンド部でトラウマに近い様な経験があるよ。
隣接する小学校の運動会の入場行進の演奏をしたんだけどね、その曲がヤマトの主題歌だったのだ。
時は昭和60年代。
まだまだ小学生の数が多い時代である。
演奏を何度となく繰り返しても、まだまだ入場は終わらなかった。
メガヒヨの担当はクラリネットなんだけど、指や唇がエラいことになっちゃって大変だった。
でも演奏を止めちゃダメだから頑張ったよ。
曲を吹けども吹けども、入場門から湧いてくる小学生。
今でもあの曲を聴くとその時の光景がよみがえって来ちゃう




てなわけでヤマトに関しては、主題歌位しか知識のないメガヒヨ。
強い思い入れも無く、気軽な感じで観た。
結論からいうと、この映画はかなり楽しむことが出来た。


まず心配していたSFX。
これは想像以上によく作られていた。
どこかにも書かれていたけれど、スターウォーズ第一作品のレベル位には行っているんじゃないかな。

昭和に発表されたアニメ作品の雰囲気を、ちゃんと重視したのも好感が持てる。
ヤマトのデザインもオリジナルそのまんまで、現代風に勝手にアレンジされていないしね。
沖田艦長の医療器具など所々に出てくる未来とは思えない様なアナログ機器も、アニメを踏襲した演出なのだろうし。


ストーリーも細かい突っ込み所やぐだぐだ展開はあるものの、ちゃんと筋が通ったものになっていた。
メガヒヨの大っ嫌いな、「音楽でごまかす」「観客の想像に任せる」「夢オチ」などその手のウヤムヤが無かったのはいいと思う。


そしてそして。
一つのジャンルとして成立している「木村拓哉」さんについて。

この人は本当に何をやっても「キムタク」なんだよね。
ピアニストでも、パイロットでも、お侍さんでも。
今回は宇宙に進出しても「キムタク」ということを証明してしまった。

黒木メイサちゃん演じる飛行隊員・森雪は、木村拓哉演じる攻撃班班長・古代進に何かと反発して馴染まない。
それでも彼女は、ヤマト乗組員のいる場所を爆破するという過酷な指令を貫き通した。

仲間を手に掛けてしまったことで落ち込む森雪。
それをひたすら慰める古代。
上司と部下のやり取りかとゆるーく眺めていたら、脈絡も無しにいきなりのチューをかましてきた!!
でもって、更なる絡みを連想させる演出(笑) クレジットロールの映像の伏線にもなってるものね。

そんな訳でメイサちゃん演じる森雪は、次のシーンですっかりキムタク演じる古代進のとりこ。
コックピット越しにキスするなどデレデレ展開に突入していた。
これは他の俳優さんだったら「何じゃこりゃ!?」って思うのだろうけれど、キムタクだったら「まぁ仕方ないか。」で終わるよね。
あまりにもお約束通りの展開に、メガヒヨは笑いをこらえるので必死だったけど。



それでもやっぱり主人公とヒロインの年齢の差がどうしても気になるな~。
なんかセクハラか不倫みたいに見えちゃうよ(笑)

そういえばヤマトの乗組員に若い人ってそんなにいなかったよね。
浅利陽介くん位か?
同じジャニーズの人主演の映画でも、『大奥』とはエラく違うね。
あれはジャニタレ満載だったけど。
やっぱり大人の事情によって、キムタクより若くて美しくて背が高い人は採用されないのかも。

そんな訳で周囲の後押しも有り、観客の期待通りの仕事をこなしてくれた木村大先生。
いっそ還暦までこのポジションに立ち続け、我々団塊ジュニア世代の星でいて欲しいなぁとあらためて思ったのであった。

勇気を出して初めての握手会その3 ~天国編~

2010年10月25日 | 国内エンタメ
緊張しつつ、握手ブースにお邪魔したメガヒヨ。
あこがれの細田よしひこくんはすぐ目の前!!

子育てプレイの公開収録で初めて拝見したときは「意外にデカい」印象を受けたのだけど、
今回はとっても華奢な感じがした。
ここにきてまた急激に痩せたのかな?『ガラスの仮面』のときより更に細く感じる。
でもって顔の小ささと来たら、女のメガヒヨがハンカチ噛んでキーっっと嫉妬する位のレヴェル。

生よっしーを観たのは公開収録や舞台だったので、間近な視線を感じることはなかった。
しかし今回は至近距離でじっとこちらを見てくる。

いやぁ。メガヒヨってば長いこと生きて来たけど、あんなに澄んだ瞳の人を見たのって初めて。
しいて言うなら、友人の産みたて赤ちゃん(生後2日目)がタメはる位だなぁ。


ここで貢物の数々を進呈することにした。
まずお花。
「後から来る友達と二人からです。」と渡しながら後方に控えているアスカさんを指した。
そしたら何とよっしー、
『デトロイト・メタル・シティ』でエキストラ参加されていた彼女を覚えている模様。
メガヒヨは羨ましく思いつつも、大きく感心した。
2年前なのにすごい記憶力だよね。印象深く残ってたとしても、日々出会いの多い芸能人は毎日記憶が更新されていくだろうに。
これは覚えてもらった側は嬉しいだろうなぁ

そして準ミザリー状態の手紙。
何とか便箋2枚に収めたもの。

そしてそして。
直接会って手渡し出来る機会もそう無かろうと思って、メガヒヨはうなぎちゃんをよっしーに差し上げた。
手作り品なので引かれてしまうかもと心配したけれど、「すげーっっ!!」と喜んでくれた。
その反応がファンとして何より嬉しかった。

それから割と長い時間お話が出来た。
「子育てプレイ」の公開収録の話題とか。
ファン層調査の一環なのか、「普段なにをされている方なのですか?」とこちらが聞かれる一場面もあった。

思えば時間枠オーバーだったかも知れなかったけれど、はがし屋さんにはがされることもなく、こちらから気持ちよく話を切り上げることが出来た。
ポラロイドで2ショット写真も撮ってもらい、握手でよっしーとの幸せな時間は終わった。
手もすべすべで繊細な感じだった。
どこをとっても美しいよっしー。
この子はどこまで神様に愛されているのだろう




握手ブースを出ても幸せの余韻は治まらなかった。
アスカさん、本日初めてお会いしたミルクちゃんと三人で、よっしーの美しさ、心の清らかさについて熱く語り、うっとりした。




みんなをここまで幸せにしてくれる細田よしひこくん。
まさしく彼は天からのギフトでしょう。
存在するだけで「CHEER UP」してくれるものね。

この日の素敵な思い出を糧に、メガヒヨは仕事をますます頑張ろうと思うのであった。
すごいっっ!! 彼の美しさは日本のGDP値も上げようとしている!!!

でもでもこの幸せの余韻にひたるために、翌日月曜日は有給休暇を取得していたのもまた事実であった(笑)

勇気を出して初めての握手会その2 ~動悸編~

2010年10月25日 | 国内エンタメ
あれだけ拒否感があった握手会への参加を決心したメガヒヨ。
一度考えを改めると変わり身も素早かった。

まず気にしたのは身だしなみ。
不特定多数のファンと握手するよっしーに少しでも不快感を与えたくない。
そんな思いで、前の晩は肌や爪の手入れに余念が無かった。

せっかくだから手紙も書いてみた。
前回、公開収録で送った手紙よりかなり掘り下げた内容。
ミザリー状態にやや傾きつつあるけれど、握手会に参加するファンなんて所詮こんなものでしょう。
くどい位誉めたたえるのがちょうど良いのである。
メガヒヨは開き直りつつあった。



そして当日。
県内の駅でアスカさんと待ち合わせて、電車で東京に向かった。
握手会が開かれる新宿まで一時間ほど。
もちろんその間ずっとよっしーの話題でもちきりだった。

新宿に着き花屋さんでアレンジメントを作ってもらってから、会場である書店に向かった。
スターダスト・プロモーション所属の他の俳優さんと合計3名での合同開催。
俳優さん達はパーテーションに囲まれて見えないようになっている。
周囲は整理券を手にした女性ファンであふれ返っていた。

時間になり、整理番号順に呼ばれて列を作る。
メガヒヨとアスカさんは10番台。
さくさく列が進むかと思いきや、結構時間がかかっている。
パーテーションに閉ざされているからよく分からないんだけど、何やらよっしー。
一人ひとり時間を掛けて話をしてくれている模様。

待ちながらメガヒヨは動悸に苦しんでいた。
緊張しまくって心臓がバクバクいっている。
パーテーション越しによっしーの声が聞こえるんだもん。
一方でこれは本当に現実なのだろうかと、夢のような状況を疑う自分もあった。



長く感じられた待ち時間。
ついにメガヒヨの番となった。
ひゃー。本当に近くに行ってもいいのぉ?

勇気を出して初めての握手会その1 ~葛藤編~

2010年10月25日 | 国内エンタメ
メガヒヨは俳優の細田よしひこ氏のファンである。

彼の初めてのカレンダーの発売を記念して、何と握手会が開催されることとなった。

メガヒヨは深く考え込んだ。
よっしーと握手してみたい。
でもでもイベントとしての握手会にはあまりいい印象がないのだ。


よく東京の大型書店などでアイドルの写真集発売記念握手会などが開かれているけれど、
そういうのに参加している男性は外見に無頓着な方々が多かったりする。
大好きなアイドルちゃんに会うのに、だらしない服装や寝起きみたいな頭で来る神経がどうしても解らない。
それじゃあせっかく応援しているのに台無しだと思うのだけど…。
まぁもちろん全ての方がそうじゃないけどね。



あと最近の握手会は「はがし屋」というのが存在するらしい。
文字通り、アイドルからファンを引きはがす役割のこと。
確かに大勢との握手は負担だと思うけれど、第三者にはがされてしまったらヘコむなぁ。
なんか以下にも迷惑者って感じで。

という訳でメガヒヨは握手会なるものは自分には縁が無いものだと思っていた。
南極越冬隊にでも行く方が、まだ自分の人生では確立が高いと信じ込んでいた位。

もちろんよっしーの至近距離に行けるだなんてことは貴重なチャンスということは重々承知。
でも自分が今まで見下していた握手会というイベントにのこのこ行くなんてプライドが許さない。

そんな感じで、「よっしーには会いたし、握手会には抵抗あり」で大きく葛藤していた。

だけどよっしーファン仲間のアスカさんが誘ってくれたことで、「二人ならいいかも」と握手会へのハードルが急に低くなった。
この方からは生よっしーの魅力について、いっぱい教えてもらっていたし。
大体、彼が今後大きくブレイクしたら、こんなチャンスはもう無くなってしまうかも知れないしね。

メガヒヨは握手会に行くことを決意した。

映画『大奥』

2010年10月03日 | 国内エンタメ
メガヒヨは俳優の細田よしひこ氏のファンである。
この度出演映画の『大奥』が公開となったので、よっしーファン仲間のアスカさんと観に行ってきた。

【あらすじ】
江戸時代、正徳の世のころ。
日本は若い男子のみが罹る謎の疫病・赤面疱瘡により、男女の人口は一対四まで大きくバランスが崩壊していた。
世の中は女性の労働力でのみ支えられ、男子は繁殖能力だけが期待され珍重されていた。

そんな貴重な若い男子を800名も囲ったのが大奥である。
彼らは女将軍に仕え、その寵愛を競うのであった。


この映画の原作は女性誌に連載される人気コミック。
細かいところまで時代検証をして書かれているので、フィクションでありながらもそんな世界が実際にあったのではと錯覚してしまうような作品である。

映画もセットや小道具など丁寧に作られているので、下手なサムライものよりずっとリアリティがあった。

さて。
われらがよっしーの役どころは、柴咲コウさん演じる女将軍・吉宗に仕える御中臈の一人。
基本的にはお世話係といった所だけど、将軍に気に入られれば夜のお相手をすることもある。
そんな訳でお目見えのときは必死。
みんなカラフルな裃をあつらえて、目立とうとしている訳である。
ちなみによっしーは赤レンジャー。
というか、笑点では座布団運びの色じゃん!!

そんなイケメン軍団の中で、よっしー演じる瀬川はとてもキャラが立っていた。
あの鼻にかかった声で「ムフゥ」と笑うのである。
アスカさんが「お公家さんみたい」って言ってたけど、まさに「麻呂は…」って言いそうな感じ。
ところでこの笑い。話の重要な伏線になるのだけど、ネタバレになっちゃうから詳細は黙っとくね。

しかし、よっしーはちょんまげが似合うなぁ。
前髪upバージョンも、二ノ演じる水野を真似た月代バージョンも良くはまっていた。
別の機会に、正統派のお侍さん役をやってほしいものである。
殺陣も演じたら嬉しいなぁ。




そうそう。
この作品。プリンシパルの役者さんもメガヒヨの好きな方々ばかりだった。

主演の二宮和也くんは「売られてゆく」ドナドナ感がせつなかった。
阿部サダヲさんに身支度を整えてもらうシーンは、まさに出品される子犬状態。
剣術のシーンも格好良かったんだけど、「か~なしい目をして見ているよ~」な感じばかり印象に残ったな。

将軍の柴咲さんは凜としていて美しかった。
原作にもある「下がりゃ!」と一喝する場面はどんなになるだろうと期待していたけど、想像以上だった。
ホント、こんな政治家が現実にいたら是非今の日本を治めてほしいよ。

お信役の堀北真希ちゃんはとにかく可憐のひとことにつきる。
今年の春に『誰かが私にキスをした』を見たけど、あの映画より今回の方がずっとこの女優さんの魅力を出している。
日本髪も着物もあんなに可愛く着こなしたら、和風にはまる若い女の子が増えるんだろうな。

そして、松島役の玉木宏さん。
佐々木蔵之介さんとのラブシーンがあると聞いて、メガヒヨはちょっとだけ楽しみにしていた。
ほんのちょっとだけだよっ!
でも数秒の寄り添い程度で拍子抜けしてしまった。
二人とも美形で見応えあるだろうと期待していたのにな~。
いや勿論、期待と言っても本のちょっとだけねっっ!!ちょっとだけだってばっっっ!!!(笑)

原作に漂うBL的雰囲気もこの映画ではそれほどでも無かったかな。
きっとお父さんも安心して見られるよって位。


よっしーの出演映画の原作ってことで漫画を全巻買って読んでみたんだけど、前述の通りに時代考証がしっかりされていてとても面白い。
歴史に伝えられる出来ごとや人物を、男女逆転でしっかり書いているのもさすがである。

メガヒヨは第5巻から6巻にいたる綱吉編の展開が好きだなぁ。
なんか日本のマリー・アントワネット様といったところで。

見応えがあったこの映画。原作もぜひぜひお勧めである

大奥 (第1巻) (JETS COMICS (4301))
よしなが ふみ
白泉社

『ガラスの仮面~ふたりのヘレン~』さいたま千秋楽

2010年08月30日 | 国内エンタメ
メガヒヨは俳優の細田よしひこ氏のファンである。

彼の初舞台『音楽劇ガラスの仮面~ふたりのヘレン~』の埼玉公演が、27日金曜日に無事に千秋楽を迎えた。
メガヒヨは上演二日目にも行って来たのだが、よっしーの成長ぶりが見たくてこの日もチケットを取った。
平日なので会社は有給休暇を取った上でのことである。

座席はセンター最前列少々上手寄り。
千秋楽なのにこんないい席が取れて本来なら小躍りして喜ぶべきなのだけど、メガヒヨのテンションはそれ程でも無かった。
第一幕ではよっしーはほとんど舞台に上がらずに、座席にてマヤちゃんの舞台を見守る桜小路くん(またの名を観客A)を演じているのである。
その位置はメガヒヨの座席から数列おいてほぼ真後ろ!!
フクロウのように首をぐるんと回さない限り彼の姿は見えないということが、15日の観劇で既に分かっていたのだ。

ところが当日いざ座って開幕してみると、最前列席ならではの迫力が押し寄せてきてこの席に座れたことを心から感謝した。
一番良かったのは助演女優賞授賞式のシーンで目の前に大和田美帆ちゃんと奥村佳恵ちゃんが座ったことかな。
やっぱりどんな演目でも、かぶりつきはいいものである。

ところで。
前回ではバックステージツアーに参加したため、開幕前によっしーがいつ舞台に上がったかが分からなかったけど、今回はそれを確認出来た。

開幕5分前に麗役の月川さんと戯れながら、下手側の通路から上がっていた。
そして一旦下手袖に下がり、グレーのTシャツ・ブルーのボトムに着替えてから、最後列下手で踊っていた。
前の観劇では似たような髪型の俳優さんがいたこともあり、なかなか本人を見つけられなかったんだけどね。

よっしーは頑張ってダンスについていっていた。
動きが左右逆になってしまうところもあったのだけど
彼ならそれも御愛嬌って感じで。(バカファンモード)

ところで当日はさいたま公演千秋楽ということで、さまざまなアドリブ・ハプニングがあった。

まず子守のたずのシーン。
細工の入った背負い人形の首がポロリと落ちるあそこ。
マヤ役の大和田美帆ちゃんが人形をぽんと叩くと、なんとその首は舞台から転がり落ちて客席前まで行ってしまったのである。
美帆ちゃんは大きい目をさらに見開いてそのままフリーズ。
脇から控えていた俳優さんが黒子のように拾い上げ、さっと人形を舞台床に戻した。
そして元の演技へ。
あの間はよく取れていたなぁ。
拍手も喝采だった。



しかしこの演目。最前列にいるといろんなモノが落ちてくる。
ヘレン役オーディションの際のおもちゃ、もしくは俳優さんなど(笑)。
たずのシーンでいたずらを仕掛けた俳優さんが舞台から落ちる所があったんだけど、これはメガヒヨの席の真ん前に落下してきた。
いや。ぶつからないと分かっちゃいるけど、実際とても焦ったよ。
それにしても舞台俳優さんは運動神経がとぎすまされているなぁ。寸止めだったもの。


あと、我らがよっしーの見せ場。「じゃぁまたね」の前のシーン。
月川悠貴さん演じる麗ちゃんと桜小路くんのやりとり。
これは前回観たときとまったく違った。
前のときの麗ちゃんは桜小路君に対して「マヤを簡単に渡さないよ。」って雰囲気があったんだけど、今回は面白がって彼をいじっている模様。
挙句の果てはわざとぶつかって二人をハグさせる等、初々しいカップルを応援する姉貴っぷりを見せていた。
これは月川さんのアドリブだよね?
ありがとう!!よっしーにこんな美味しいシーンをプレゼントしてくれて



よっしーも振り回される役どころを可愛く演じていた。
なんか原作とはちょっと違うけど、このシーンはすごく和めた。
これの後に厳しいヘレン役の稽古の場面があるだけに、ほっと出来る時間だったと思う。


さて。ラストのナンバー「光の道」。
よっしーは新納慎也さん演じる速水さんから三歩下がりつつ下手から登場。
バックステージツアーでメガヒヨが見つけたバミの位置に立って歌ってた。
でももう目印は必要じゃない様子。

速水さんと一瞬微笑み合って歌っていたのが、なんとも可愛らしかったな。
今の原作では恋敵なんでちょっとおかしいんだけど、まぁ作品初期の話だから速水さんも桜小路くんをまだまだ子供だと思っている頃だものね。




そしてカーテンコール。
さいたま公演千秋楽ということで、かなり盛り上がった。
舞台上では花火も。
よっしー、ちょっとびっくりしてた感じ。
あとおじぎも他の俳優さんより深々としていた。
礼儀正しいな~と思いつつ、その間顔が見えないからもう頭を上げてとも言いたくなったり

数度のアンコールの後に閉幕となり、メガヒヨは満足しながら劇場を後にした。

出待ちの誘惑も全く無かった訳ではないけれど、メガヒヨは国内ではまったくのチキン!!
小娘ちゃん達と張り合いながらステージドアで待ち構える勇気は持ち合わせていないのだった。
まぁ、メガヒヨにとってよっしーは『Guilty Pleasure』だしね
(クワストさま、便利な言葉を教えて下さりありがとうございます♪)

とっても楽しめたよっしーの初舞台。
これを機に色んな舞台に出て欲しいなぁ。
彼のためならチケット取りの苦労や、多少遠い劇場への行き来など全く気にならないメガヒヨなのであった。

ガラスの仮面バックステージツアー

2010年08月13日 | 国内エンタメ
さいたま芸術劇場 音楽劇『ガラスの仮面~二人のヘレン~』ではバックステージツアーを開催している。
メガヒヨとよっしーファン仲間のアスカさんは迷わず、事前申し込みの上参加した。

バックステージツアーとは言っても舞台袖は立ち入り不可で、開幕前に既にオープンになっているステージを一周するのみだった。
上演開始前の切羽詰まっている時に観客が見学してもいいの?と疑問だったのだけど、納得。

でもステージに上がる機会なんてなかなか無かったので嬉しかった。
劇場係員の方に引率されて、天井のバトン(照明を吊り下げる器具)、床のバミ(小道具や役者の立ち位置の目印テープ)などの説明を受けた。

ここでメガヒヨ「優」と書かれたバミを発見!!
この作品で「優」というと、細田よしひこ君が演じている「桜小路優君」のことに間違いない。
いくつかあり、場面ごとに数字が書かれていて「ここによっしーが立つのね。」と嬉しくなった。

でもここであることに気づく。
彼よりも出番がいっぱいのはずのマヤちゃんのバミが無い。
それどころか、亜弓さん、速水さん、月影先生のものも見当たらない。
もちろんその他の役名も見当たらず、張ってあるバミといったら「冷蔵庫」「ソファ」などの小道具名ばかりなのだ。

これはもしかして…。
一人だけバミありって、スタッフさんによる心優しい初心者仕様!?

我慢できずにアスカさんに耳打ちした。
その瞬間、満面の笑顔。
そして二人で萌えまくった。
「よっしー、可愛すぎる…。」

なんか小鳥やリスの巣穴を見つけたような気持ちで、とても幸せを感じた時間だった。

音楽劇『ガラスの仮面~二人のヘレン~』

2010年08月13日 | 国内エンタメ
ニューヨーク旅行記がなかなか終わらないけど、こちらの記事を忘れない内に書いておきたいなと。

メガヒヨは俳優の細田よしひこ氏のファンである。
その彼が初舞台を踏むという訳で、神奈川県の海沿いからはるばる埼玉県まで表記タイトルを観に行ってきた。
原作の漫画も大好きだし、しかも演出はあの蜷川幸雄氏!
よっしーファン仲間のアスカさんと、わくわくしながら劇場に向かった。


ホールに足を踏み入れると、緞帳は閉まっておらずステージが奥まで解放されていた。
開演前ながら、キャストの方々がステージに上がりウォーミングアップしている。
いつしかその人数は増えてセンター女性を中心にダンスレッスンが始まった。

よく見るとメインキャストも一緒になって踊っている。
センター女性のななめ後には亜弓役の奥村佳恵ちゃんがいた。
よっしーもいるはずなのになかなか見つけられず、舞台から去る際にようやく気がついた。

プロローグが終わり本編が始まった。
今回の舞台は、原作漫画の演劇コンクール終了後からアカデミー芸術祭授賞式までのストーリーを追う。
文庫本でいうと4巻前半から8巻前半まで。
劇中劇も「嵐が丘」のシーンから始まり、多少原作の展開を前後させて「王子とこじき」「ハムレット」「石の微笑」「テンペスト」「おんな河」「奇跡の人」と続く。
実質2時間半の上演時間によくこれだけの内容を無理なく盛り込んだと思う。
ダレることも置いて行かれることもなく、濃い時間があっという間に過ぎ去った。

肝心のキャストについて。
主役の北島マヤ役には大和田美帆ちゃん。
小柄な感じで原作そのまんま。
さすが豊富な舞台経験と、家庭環境(父上・大和田獏、母上・岡江久美子)由来の素質の良さで、しみじみ上手いな~と感じさせられた。

子守のたず役での間の取り方はさすが絶妙。
大女優養成ギプスのシーンでは本当に痛々しかった。
ヘレンの演技一連では、原作のいくつかのコマを見事にそのまま再現していた。
漫画のファンはこれには嬉しい限り。

主演ということで開幕中観客は彼女をずっと追い続けるのだけど、
演技の緩急がしっかりついているのでこちらは全く疲れなかった。
観客視点に沿ってくれて、見せ方をよく分かっている女優さんなんだなぁと思った。


対する姫川亜弓役には奥村佳恵ちゃん。
舞台で拝見するのは初めてだけど、見とれてしまう位綺麗。
ドラマの『エンゼル・バンク』にも長谷川京子さんの同僚として出ていたっけ。
職場の不思議ちゃん役で、美貌が勿体なかったけど。

勿体ないといえば、今回の劇中劇「王子とこじき」。
半端ないこじき振りで、「蜷川さん、こんな美少女にここまでさせるの~?」とびっくりさせられた。
彼女にはかなりの舞台根性を感じた。

さらに漫画にないオリジナルの劇中劇、シェイクスピアの「テンペスト」では怪獣キャリバンをダンスで表現していた。
これはかなり舞踏センスがないと難しい役。
お人形の様な顔をメイクで覆い隠し熱演していた。
こちらはもう目が釘付け! もっと観ていたかったなぁ。


そして紫のバラの人・速水真澄役には数々のミュージカルでおなじみ、新納慎也さん。
立ち姿は少女漫画から抜け出てきたといわんばかり。
メガヒヨの座っていた席に面した通路によく立ちどまって芝居をされていたので、とても間近に拝見することが出来た。
でもお顔をガン見するのは照れてしまうので、ずっと手ばかり見てた
(綺麗な指先だったなぁ…(*´д`) )

ソロナンバーを2曲ほど披露されていたけど、歌唱力は群を抜いていた。
何やらよっしーにも歌唱指導をしてあげていたとのこと。
生き馬の目を抜く芸能界なのにいい人だなぁ。
その話を聞いてからは、メガヒヨの中では好感度がウナギ昇りになっているのであった。


月影先生役の夏木マリさん。
外見は数年前のドラマ版の野際陽子さんに優らず劣らずの再現っぷり。
でもキャラクターの解釈は違った感じかな。
元華族かと思う位上品だった野際さんに対し、夏木さんの先生は品がありながらも積年の苦労をにじませていた。
歌も演技もチタ・リヴェラ系というかかなりハスキーで、ドラマ版の印象が強かったメガヒヨはその魅力を新しいものとして感じた。


さてさて。今回のお目当て、桜小路優役の細田よしひこくん。
スラっとした出で立ちと、パッチリした目、くっきりした眉が原作そのまんまである。

初舞台ながらセリフは良く通っていたし、目立たず引っ込まずで役を忠実に果たしていたので、
上出来だと思う。

歌が「えっ! これだけ?」って感じで、お通し程度だったのが少々残念だけど。
あれだけじゃ実力が良く分からないなぁ…。
曲はつぶやくような独白形式。
ある意味とても難しいようにも思えるけど、ファルセットを利かせる場面もなく
歌手でもないミュージカル初心者のよっしー仕様の曲かも知れない。
でも小動物のようにちまっと座って歌う彼はたまらなく愛らしかった。

あと彼はほとんど舞台に上がらないで通路や座席で演技していた。
メガヒヨは近くの席にいたのにうっかり見逃してしまったのだけど、座席でマヤちゃんの演技を観ながらため息をついたりしていたとのこと。(アスカさん談。)
衣装のバッグからタオルを取り出し顔をふきふきするなどのお茶目な動作もしていたとの話もあるので、近くの席が運よく取れた方は是非ご覧いただきたい。

メガヒヨはあともう一回行く予定なんだけど、よっしー席を観るには真後ろを観なくてはいけないのでガン見は難しいなぁ。
首を180°回して「恐怖!フクロウねえさん!!」なんてことをやらかしたら、後の席の方に多大なご迷惑を掛けることになるものね。
まぁ、ちらちらとなら見ちゃうかもだけど♪


一年ぶりの生よっしーにメロメロになった一日だったわけなのだけど、舞台そのものもとても面白かった。
色んな方にお勧めしたいなぁ。
残席もまだまだあるみたいなので、気になる方は是非埼玉まで足を運んでいただきたい。
さいたま芸術劇場ウェブサイト

音楽劇『上海バンスキング』

2010年03月21日 | 国内エンタメ
上海バンスキング

3月10日 シアター・コクーンにて

作 斎藤憐  演出 串田和美

正岡まどか(マドンナ) 吉田日出子
波多野四郎 串田和美
松本亘(バクマツ) 笹野高史
林珠麗(リリー) さつき里香
弘田真造 小日向文世
白田中尉 大森博史
ガチャンコ・ラリー 真那古敬二

【あらすじ】
1930年代の上海・フランス租界。
横浜からフランスに行く船から、ひと組の若夫婦がこの地に降り立った。
波多野四郎はお嬢さん育ちの妻・まどかを、パリへの新婚旅行と称して日本から連れ出し、
ジャズの盛んなこの上海に定住してしまおうと企んでいる。
しかし音楽を捨てたフリをしている四郎のことを、まどかはとっくに見抜いているのであった。
そして四郎の友人であるトランペッター・バクマツをマフィアから救うために、成り行き的に夫妻は上海のステージに立つことになるのだが…


伝説の音楽劇が十数年ぶりに復活するとの話を聞いたのは昨年のこと。

メガヒヨはこの作品については、昔テレビCMで流れていた「月の光が~♪」のメロディ位しか知らないけれど、大変興味をかき立てられ観に行きたいなぁと思っていた。

そこでイープラスでの先行予約に申し込んだのだけど、あえなく抽選に撃沈してしまった。
一般発売日にも頑張ってはみたけれど、メガヒヨの希望する土日はどの日も瞬殺完売であった。
しかしそこまでチケットが手に入りにくいと、ますます観たい気分が湧いてくる。
なんとか平日昼公演のチケットを入手し、会社を休んでこの度観に行ってみた。

当日のシアター・コクーンはもちろん満員御礼。
立ち見の人までいる。

客席を見渡すと、意外に男性が多い。
40~50代と見受けられる方が多いので、お仕事を休んで来たのかな?
きっと自由劇場の昔ながらのファンなのね。
平日の劇場というと99%は女性なので、この光景には少々驚いた。

定刻より少々遅れて開演。
客席通路で笹野さんが吹くトランペットの音で幕が開ける。
笹野さんの髪型は、この時点ではナチュラルなまま。
このまま若者を演じるのかと思いきや、バクマツとしての登場シーンはしっかりヅラをかぶってた。
しきりに撫でつけていて、客席の笑いを誘っていた。
ここ最近はおじいさん役の多い笹野さん。
この舞台では「若者」になっていた。
飄々とした演じ振りで、こちらも目にフィルターがかかり青年として見えてしまう。
ところでこの作品を見て、この方が急きょ「ミス・サイゴン」のエンジニアにキャスティングされたのかがよく分かった。

まどか役の吉田日出子さんは初めて拝見したのだけど、声と話し方に驚いた。
昔、姫様と言われた方々はこんな感じに話していたのかな?
「おっとり」なんてレベルではない位。
しかしこの声、なんか聞いてて病みつきになってしまうのである。
初登場のシーンでは、イラっとくるというか正直ちょっと拒否感があったのだけど、
休憩時間が来る頃にはすっかり馴染み、まどかに感情移入してしまっていた。
キャラクターもいいのだろうね。
温室育ちの様に見えても芯があるところとか。

主演の波多野四郎役の串田和美さんも初めて。
身勝手を尽くしながらも、音楽にひたすら憧憬し続ける姿を演じていた。
芸術に秀でた人が身を滅ぼす話はよく聞くけれど、四郎という役を通して見てそのプロセスがよく分かった。
シーンの切り替えごとに「上海に来て○年」というセリフがあるけれど、まどかに対する後ろめたさも伝わり、観ていて何とも複雑な感じがした。

ラストは決してハッピー・エンドではない。
だけど廃人となった四郎を見守り、かつての音楽を愛し続けるまどかの姿は、多くの男性にとって理想そのものなのだろうなと思った。
この舞台はリピーターがほとんどと聞くけれど、実際に見てみてその理由がよく分かった。

ところでメガヒヨが観に行った当日は、NHKの撮影クルーが来ていた。
何やらメイキング番組を放送するとのこと。
舞台中継を期待していたので少々がっかり。
でもロビーでの送り出しまで収録していたので、それなりに充実した内容になりそう。
オンエアが楽しみである。

プリンセス天功 JAPAN TOUR '09~'10

2010年03月08日 | 国内エンタメ
先日、近所のスーパーにて写真にある割引券を見つけた。
なんとプリンセス天功のイリュージョンが2,000円で観られるというのである。安っっ!!
本人の絢爛豪華なイメージとは裏腹に、大変お手頃なプライスである。
ちなみに定価は5,500円。
そういえば、メガヒヨは手品ってライブで観たことはまだ一度もない。
この機会に行ってみることにした。

そして当日。
1400人キャパの市民センターはほぼ満員。
ロビーでは、ITENKOとプリントされたTシャツ、子供向けのマジックステッキ、写真集、それと大幅値下げされた2010年カレンダーが販売されていた。

ショーは、ダンス、イリュージョン、トーク、天功さんの昔やアメリカでの映像で構成されていた。

イリュージョンについては本場アメリカで活躍してきた天功さんだからかなり期待していた。
でも有名な火攻め、水攻めの脱出モノは見せてくれなかった。
人が入った箱に剣を刺すという王道の手品を、パターンを変えていくつか披露する程度だった。
やっぱりこのお値段では、せいぜいそこまでしかやってくれないよね。
それにこの市民センターはセリもない古いホールなので、出来ることに限界があるのかもしれない。
消防法もあるし。

Human Card Trick


YOU TUBEにて、今回のステージで披露されたのと同じネタを発見。
定番ものだけど、やっぱり仕掛けが全く分からないよ。

メガヒヨは手品より、天功さんのキャラクターとトークが面白いと思った。
いったいどこから声が出ているのかというようなアニメ声でくねくねと語る。
ハリウッド自宅のペットの話はかなり受けた。
トラだのライオンだのを、まるで猫のように多頭飼いしている。
モニターに映し出された邸宅は豪華だったけど、あんな猛獣がうろうろしたら、正直あまり羨ましくないなぁ

宇宙旅行の話も興味深かった。
現在、本格的な宇宙への旅の訓練をしている天功さん。
戦闘機にて成層圏まで行って、体を馴らしているとのこと。
ちなみに彼女の前の順番の方がロバート・デ・ニーロさんなので、彼が宇宙に行ったと報道されたら間もなく天功さんも行くのではないだろうか。

ほかに語ってたのが、天功さんは年間300ステージをこなすという話。
働きモノだなぁ。
近々マカオの超高級ホテルでもショーをするらしい。
ちなみにそこのカジノは1コイン1000万円だって…
さすがにそこでのショーはもっといいお値段取るんだろうね。
でもって、そういう場所でこそ高度なネタを披露するのかもね

ちなみにアメリカでは「永遠の24歳」で通している天功さん。
なにやらスポンサーとの契約でそうなっているらしい。

経歴を考えれば50歳を超えていると思うのだけど、そういう設定を押し通せるのはさすがだ。
あのスタイルの良さはかなりの努力が必要だと思う。
握手をしてもらった際に近くで拝見したけれど、化粧ノリも良かったしね。
ウイキでの彼女の項目を見る限り、この契約は2020年まで続くらしい。
還暦すぎるまで24歳でいなきゃいけないのか…。つまり干支を3周り無かったことにするのね。
これこそ人類未踏のイリュージョンに違いない。

あと10年。
天功さんならやり遂げるだろうし、極端なものを愛するこのメガヒヨもぜひ応援したいと思う。

ボルゲーゼ美術館展

2010年02月19日 | 国内エンタメ
忙しかった仕事がひと段落ついたので、本日は有休をとって東京都美術館に行ってきた。
現在はボルゲーゼ美術館展が開催されている。

ボルゲーゼ美術館はローマのピンチョの丘にある。
17世紀の貴族ボルゲーゼ家が美術収集目的で建てた別荘が、20世紀に一般に開放されて美術館となったもの。
建物と作品の保護目的で、現在は観覧は予約制となっている。
メガヒヨが3年前にイタリアを旅行したとき、訪問することはかなわなかった。

そんな美術館のコレクションを東京で拝見できるのは貴重なチャンス。
この機会逃さじとばかりに行ってきた。

今回の目玉展示品は日本初公開のこの作品。



ラファエロ作『ユニコーンを抱く貴婦人』

メガヒヨはダ・ヴィンチ、ミケランジェロと並ぶルネッサンス三大巨匠の中で一番ラファエロが好き!!
女の人をありのままに美しく描いているからね。
過度な妄想や蔑視を抱かずに。

この展覧会で初めて知ったんだけど、この作品は20世紀初めまでユニコーンと衣装の部分が上から塗りつぶされて全く別の絵画になっていたとのこと。
ドレスの上からマントが描かれ、ユニコーンの存在抹消されて何故か車輪が描き足された。
そう、この貴婦人は車裂きの受難に遭った聖女カタリナにされていたのだ。
(何のため~??)

長いことユニコーンは絵の具の下に覆い隠されていたのだけど、20世紀に入ってから美術研究家によって加筆が見破られたとの話。
何やら、マントや車輪といった聖女カタリナの必須アイテムの描写が平凡だったとのことで。

ユニコーンも日の目を見られてよかったね。
というか、馬にしては妙に小さいけどね。
(もともとは犬として描かれたらしいよ。)

関係ないけど、今回は聖女カテリナを題材とした他の作品があった。
こんな話を耳にしてしまうと、その作品も実は車輪は加筆なのではないかとあらぬ疑いを持ってしまうのであった。


さて。その次はもうひとつの目玉作品はこれ。



カラヴァッジョ作『洗礼者ヨハネ』である。

なんというか、ルネッサンスの人ってヨハネ好きだよね。
しかも必要以上に妖しい雰囲気にしているというか。
ダ・ヴィンチもこの題材で、お弟子さんをモデルに絵を描いているしね。
ルーブルでそのヨハネを見たときは、あまりの弟子ラブぶりにメガヒヨは500年の時を超えて赤面しちゃったよ。
このカラヴアッジョのヨハネは自分を投影させているのかな?
殺人罪の恩赦の懇願として、逃亡先で描いたものらしいけど…。

実際の洗礼者ヨハネってどんな人だったか知る由もないんだけど、
ルネッサンスの巨匠たちのおかげで、フィギュアスケートのジョニー・ウイアー選手みたいな中性的なイメージを刷り込まれちゃってるわ
まったくもう、どうしてくれる


さて、次がメガヒヨの一番ツボにはまった作品



ヴェロネーゼの『魚に説教する聖アントニオ』である。

メガヒヨはこういう作品が大好き!!
ルーブルで見た『小鳥に説教する聖フランチェスコ』も胸にきた。

この作品は物語性が強いのもいい
作品右側に陣取るギャラリーの方々の反応はつれない模様。
トルコ人っぽい人々はうさんくさそうに見てるし、上半身裸の男性は「どうよ?」といった感じで左手を上げている。
崖下の子供も「おっちゃん、まだ~?」と退屈そうだ。

そんな中、純潔の象徴とされる白百合を抱えた聖アントニオ。
「説教聞きに魚たちが集まっとるがな~」と群衆に訴えかけている。
メガヒヨが心から愛する、涙ぐましい努力を題材とする作品だ。

この様な作品のほかにも日本初公開、いやイタリア国外初上陸となる貴重な作品が数多く有った。
ルネサンスに興味のある方々には是非お勧めしたい展覧会である。

そうそう。この展覧会を最後として、東京都美術館は改修工事のための休館に入るとのこと。
魅力的な展覧会を開催している割に回りにくい会場だな~、と思っていたので大変嬉しい話だ。
リニューアル後がとても楽しみである。

愛のヴィクトリアン・ジュエリー展

2010年01月27日 | 国内エンタメ
渋谷のBunkamuraで、表記の展覧会が2月21日まで開催中である。

メガヒヨは結構、金銀財宝が大好き
特に19世紀の自然主義がデザインは好みなので、ヴィクトリア時代はまさにピンポイント!!
ゆっくり眺めたいので、平日の今日会社を休んで行ってきた。

会場には数々の宝石と、様々な種類のレース、豪華な食器が展示されていた。
宝石類はお花や小鳥のモチーフの愛らしいものが多く、眺めていて楽しかった。
歩くと揺れるバラのティアラなんて可愛いよね。
シードパールの清楚なフラワーモチーフのティアラにも見とれてしまった。
また宝石の装飾技術が大変発展した時代でもあったので、金銀細工は大変細かく見応えがあった。

少々変わったところでは、故人をしのぶジュエリーの展示もあった。
それは亡くなった方の遺髪が埋め込められたりしたもので、中には髪の毛を編んで作られたリボンのブローチなんてのもあった。
ちょっと怖かったりもした

あと目を引いたのは、臣下に与えられた女王の肖像画入りの様々なジュエリー。
大変ありがたいものなのだろうけれど、正直、装飾品としては向かなさそうだ。
女王様にいただいたよと自慢したり、家宝にするためのものなのだろうね。

今回の展示物のほとんどは栃木県にある『穐葉アンティークジュウリー美術館』の所蔵品。
何がすごいかって、この美術館は館長の穐葉昭江さんの個人コレクションで成り立っていること。
財力、目利きの力、そしてコネクションと全て持っていないとこれだけ集められないよ。
世の中、このような方もいらっしゃるんだなぁ。
宝石そのものも感心したけれど、本物のお金持ちのチカラにも驚きつつ会場を後にしたのであった。