令和3年12月5日(日)
松島の名文のつづき。
「雄島が磯は、
地つゞきて海に出たる島なり。
雲居(うんこ)禅師の別室の跡、
座禅石など有。
将(はた)、松の木陰に世をいとふ人も
稀まれ見え侍りて、
落穂・松笠など打(うち)けふりたる
草の菴(いおり)閑(しづか)に住なし、
いかなる人とはしられずながら、
先なつかしく立寄ほどに、
月海に移りて、
昼のながめ又あらたむ。
江上のに帰りて宿を求むれば、
窓をひらき二階を作て、
風雲の中に旅寐するこそ、
あやしきまで妙なる心地はせらるれ。
松島や
松島や
鶴にみをかれ
ほとゝぎす
曽良」
曽良」
何回読んでも、素晴らしさは変わらず!