貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

蕉門下生、師を迎える!

2022-01-27 14:44:35 | 日記
令和4年1月27日(木)
波の間や 
  小貝にまじる 
      萩の塵
 波が寄せては返している。
 桜色の小貝に萩の花が浮いて美しい。
 それ故に無惨な塵となっていて
寂しさを倍加する。

「路通 
【(斎(いん)部(べ)路通 。
乞食放浪の弟子で、奥羽の旅に
芭蕉と行くはずだったが、
姿を隠したので、
曽良が付き添うことになる。
 芭蕉の機嫌を損じたが、
それが『ほそ道』の最後に姿を現した。】
もこの港まで出迎えて、
美濃の国へ伴ふ。
 駒に助けられて(馬に乗って)
大垣の庄に入れば、
曽良も伊勢より来り合ひ、
越人【尾張蕉門の人、『更科紀行』に同行】
も馬を飛ばせて、
如行【大垣蕉門の中心人物】が家に
入り集まる。
 前川子(ぜんせんし)【大垣蕉門】、
荊口父子【大垣蕉門】
そのほか親しき人々、
日夜とぶらひて(日がな一日、来訪して)
蘇生の者に会うがごとく、
且つよろこび且ついたはる。」

 全く芭蕉の門下は素晴らしい。
 多彩な俳人がいて師を迎え観ている様、
活き活きと描かれている。