貢蕉の瞑想

青梅庵に住む貢蕉の日々のつぶやきです。

開祖道元を偲ぶ!

2022-01-21 14:58:35 | 日記
令和4年1月21日(金)
 同日(8月10日)、五十町ほど山に入り、
永平寺に行く。
 礼拝して道元を偲ぶ。
 開祖道元は、京都の1,000里以内の
場所を避けて、山の中に雲水の修行の場を
造ったのは、貴き故あること。
 素晴らしい。
 京都近辺に寺地を賜る話があったのを、
お断りして、遠い山中に寺を建てた。
 それは修行中の僧侶が俗塵に堕する
のを避けるためであった。

北枝との別れの辛さの一句!

2022-01-20 15:34:52 | 日記
令和4年1月20日(木)
 八月十日、丸岡(松岡の誤り。福井県)
の天龍寺の長老である和尚は、
以前から親しかったので訪ねる。
 そこへ、金沢の北枝という者が
見送るつもりだったのが、
ずっと慕いついて来た。
 所々に風景を詠み込んだ作意など
話してくれてためになった。
 別れ際に一句。
物書て 
   扇引さく 
       名残哉
 秋になれば扇は無用である。
 芭蕉は扇に別れの句を書いて、
引き裂き、
北枝と辛い別れをする。


誤伝の妙!

2022-01-19 14:29:59 | 日記
令和4年1月19日(水)
 加賀と越前の境の吉崎の入り江、
北潟湖の対岸にある
「汐越の松」を舟に乗って訪ね、
見て、西行の歌(これは間違いで、
蓮如上人の作。
 当時、西行作だという誤伝が伝わっていた。)
の素晴らしい表現を認めた。
終宵(よもすがら) 
   嵐に波を運ばせて 
     月を垂れたる 
         汐越の松
 夜通し、嵐の波しぶきを浴びた松は、
枝を飾る水滴ごとに目を映して美しい。
 この一首で汐越えの松は
完璧に表現されている。
 さすが西行だと、芭蕉は感激して
いるが・・・。


草履履きの姿で即興句を!

2022-01-18 15:16:39 | 日記
令和4年1月18日(火)
 昨日は、確定申告を終えようと
午後から開始。例年に倣って。
 今年は昨日ウインドウズ11に、
グレードアップしたので、そのことが
気がかりに。
 的中する。
 アプリが毎年新たに変わるので、
今回は、記入のところに入るまでに
数時間かかり、挙げ句の果て、
マイナンバーカードのパスワードにロック
が掛かってしまうアクシデント。
 市役所まで出向き、再発行。
 結局終了したのは、午後6時過ぎ。
疲労困憊の憂き目に・・・!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
終宵 
  秋風聞くや 
      裏の山 
 あけぼのの空が近い刻限、
僧たちとの澄み切った読経が
静寂の中聞こえてき、
鐘板(日課を知らせる鐘)がなって、
急いで食堂に入る。
 若い僧たちが紙と硯を抱えて
階段まで追ってくる。
 庭の柳が散っていたので、
庭掃て 
   出ばや寺に 
       ちる柳 
と、取り敢えずの即興として、
草履履きの姿で書き与える。





あとからの挿入句!

2022-01-16 16:40:15 | 日記
令和4年1月16日(日)
 七月二十八日、
山中温泉のイズミヤの菩提寺である
全昌寺の衆寮(雲水の寮)に泊まる。
 曽良も前日ここに泊まったのだが、
もはや千里も遠くにいる感じだ。
 曽良の句を芭蕉は示しているが、
この時点で、それを知ることは不可能
だから、
あとからの挿入である。
終宵 
  秋風聞くや 
      裏の山