昨夜は、この日高主稜線歩きを始めてから、残雪期では初テントでの宿泊でした。
時折、ゴーッと風の呻る音が聞こえていましたが、テントに当たる風は少なく気温が高いせいもあって思ったより快適に寝ることが出来ました。
3月28日(金曜日)
いよいよ今日が最終日となります。
朝からいい天気なので気分は最高です。
4時に目を覚まし、いつものように準備をして6時には出発です。
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朝日が眩しく輝いています。
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テント撤収、この辺の作業も手慣れたものです。
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朝日に輝くピパイロ岳を見ながら準備は進みます。
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ピパイロ岳の右手には昨日歩いてきた稜線がうっすらと朱色に輝いています。
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戸蔦別岳と日高幌尻岳です。
コブを一つ越えるとピパイロ岳と伏美岳の最低コルに向かって降ります。
コルからは、いよいよ伏美岳の山頂まで急な登りが続きます。
しかし、この登りで後は降りかと思うと、なぜか気持ちが軽く感じるから不思議です。
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右手には、昨年歩いた戸蔦別岳までの稜線がクッキリと見えています。
その斜面を見ながら、昨年クレバスに落ちたことなど思い出話をしながら登ります。
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斜面の傾斜がドンドンきつくなってきます。
雪庇にも気を付けなければいけません。
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ところどころ、雪庇が堅く、おまけに階段状になっているところもあり、一生懸命歩いて割にはすすみが悪いのです。
急なところでは休みながらの登りが続きます。
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あと一息の所まで登ってきました。
伏美岳の山頂は目の前です。
8:50分、約3時間かかりましたが、伏美岳の山頂に着きました。
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全員での記念写真です。
バックには、日高の盟主である幌尻岳も見えています。
ここからは降るだけです。
その降りも最初は急な斜面が続くので気が抜けません。
(気が抜けない場面なのに、大きな間違いをしていました。)
クラストした急斜面をドンドン降ります。
風が強いので、少し降ったところで休むつもりでしたが、適当な場所がありません。
この辺は勢いに任せて20分で標高差300mほどを一気に降りました。
中腹まで降ってくると雪の表面が太陽の光で融けています。
その融けた雪がスノーシューに下駄のように着くのです。
その雪を蹴飛ばすと固まりとなって転がっていきます。
転がった雪が斜面の雪を巻き込んで見る見る間に1mほどのタイヤ状の固まりとなって木の枝などにぶつかって砕けます。
それが次々に出来る様は面白いのですが、気を抜くと転んでしまうのでバランスを取りながらドンドン走るように降ります。
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こんな雪の固まりが斜面の下に向かって幾つも転がっていきます。
細い尾根状になったところで休憩を入れます。
林の中の雪は、ところどころ膝が埋まるくらい沈みます。
この落とし穴のような雪には本当に苦しめられました。
いよいよ尾根を降り終えたのですが、林道が見あたりません。
予定では伏美小屋からの林道を少しショートカットしたところに出るはずでしたが・・・・
mocoさんがGPSで確認したところ降る尾根を1本間違っていたようです。
そのため、伏美小屋より上流に降ってしまったようです。
間違いの原因は、私が山頂から降るときに東に向かわなければいけなかったのを北向きに降ってしまったからです。
この最初から尾根を1本間違って降ったのに気が付いていなかったのです。
作業用の林道らしい道を見つけたのでそれを歩いていくと300mほどで伏美岳の登山口となる駐車場に着きました。
11:00分、駐車場に到着です。
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さあ、ここから車を止めている場所まで7キロの林道歩きが始まります。
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伏美小屋です。
この林道歩きが辛かった!!
林道にはスキーのトレースとスノーモービルのトレースがあるのですが、その上を歩いても足が沈んでしまうのです。
ところどころ堅いところがあるのですが、堅いと思って歩いているといきなり膝まで埋まってしまいます。
これが精神的に堪えます。
どこが堅いのか探しながらの林道歩きです。
日陰になっている林道の端が堅いのでそれを探しながら歩きます。
我慢しての林道歩きもようやく先が見えてきました。
14:30分、やっと、車を駐車していた場所に到着です。
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これで、3泊4日を要して歩いた芽室岳から伏美岳の縦走が終了しました。
この後は、新嵐山荘のお風呂へ直行です。
お風呂の中で4日分の汗を流します。
幸せな瞬間です!!
遅い食事をレストランで済ませ、芽室岳の登山口に止めておいた車を回収しに行きます。
そこで、驚愕の事実が判明しました。
なんと、私達が止めていた除雪終了点の先が綺麗に除雪されているではありませんか。
駐車していた車が、道路の1車線を塞ぐような形となっています。
気になったのでどこまで除雪されているか確かめにいってみました。
その結果、最後まで確認はしませんでしたが、舗装道路の先まで除雪されているので、この様子では芽室小屋まで除雪されているに違いありません。
一同、軽いショックを味あわせられましたが、そこは前向きに考えて、「もう、終わったことだから!」と考えることにしました。
それにしても、今回ほど天気に恵まれた山行は滅多にあるものではないと思います。
今回の成功の最大の要因は天気でしょう。
これで、残る最大の区間はソエマツ岳→ペテガリ岳です。
この区間は5月のGW過ぎに挑戦の予定です。
もう一度、身体と精神を整えて挑戦するつもりです。
時折、ゴーッと風の呻る音が聞こえていましたが、テントに当たる風は少なく気温が高いせいもあって思ったより快適に寝ることが出来ました。
3月28日(金曜日)
いよいよ今日が最終日となります。
朝からいい天気なので気分は最高です。
4時に目を覚まし、いつものように準備をして6時には出発です。
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朝日が眩しく輝いています。
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テント撤収、この辺の作業も手慣れたものです。
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朝日に輝くピパイロ岳を見ながら準備は進みます。
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ピパイロ岳の右手には昨日歩いてきた稜線がうっすらと朱色に輝いています。
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戸蔦別岳と日高幌尻岳です。
コブを一つ越えるとピパイロ岳と伏美岳の最低コルに向かって降ります。
コルからは、いよいよ伏美岳の山頂まで急な登りが続きます。
しかし、この登りで後は降りかと思うと、なぜか気持ちが軽く感じるから不思議です。
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右手には、昨年歩いた戸蔦別岳までの稜線がクッキリと見えています。
その斜面を見ながら、昨年クレバスに落ちたことなど思い出話をしながら登ります。
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斜面の傾斜がドンドンきつくなってきます。
雪庇にも気を付けなければいけません。
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ところどころ、雪庇が堅く、おまけに階段状になっているところもあり、一生懸命歩いて割にはすすみが悪いのです。
急なところでは休みながらの登りが続きます。
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あと一息の所まで登ってきました。
伏美岳の山頂は目の前です。
8:50分、約3時間かかりましたが、伏美岳の山頂に着きました。
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全員での記念写真です。
バックには、日高の盟主である幌尻岳も見えています。
ここからは降るだけです。
その降りも最初は急な斜面が続くので気が抜けません。
(気が抜けない場面なのに、大きな間違いをしていました。)
クラストした急斜面をドンドン降ります。
風が強いので、少し降ったところで休むつもりでしたが、適当な場所がありません。
この辺は勢いに任せて20分で標高差300mほどを一気に降りました。
中腹まで降ってくると雪の表面が太陽の光で融けています。
その融けた雪がスノーシューに下駄のように着くのです。
その雪を蹴飛ばすと固まりとなって転がっていきます。
転がった雪が斜面の雪を巻き込んで見る見る間に1mほどのタイヤ状の固まりとなって木の枝などにぶつかって砕けます。
それが次々に出来る様は面白いのですが、気を抜くと転んでしまうのでバランスを取りながらドンドン走るように降ります。
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こんな雪の固まりが斜面の下に向かって幾つも転がっていきます。
細い尾根状になったところで休憩を入れます。
林の中の雪は、ところどころ膝が埋まるくらい沈みます。
この落とし穴のような雪には本当に苦しめられました。
いよいよ尾根を降り終えたのですが、林道が見あたりません。
予定では伏美小屋からの林道を少しショートカットしたところに出るはずでしたが・・・・
mocoさんがGPSで確認したところ降る尾根を1本間違っていたようです。
そのため、伏美小屋より上流に降ってしまったようです。
間違いの原因は、私が山頂から降るときに東に向かわなければいけなかったのを北向きに降ってしまったからです。
この最初から尾根を1本間違って降ったのに気が付いていなかったのです。
作業用の林道らしい道を見つけたのでそれを歩いていくと300mほどで伏美岳の登山口となる駐車場に着きました。
11:00分、駐車場に到着です。
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さあ、ここから車を止めている場所まで7キロの林道歩きが始まります。
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伏美小屋です。
この林道歩きが辛かった!!
林道にはスキーのトレースとスノーモービルのトレースがあるのですが、その上を歩いても足が沈んでしまうのです。
ところどころ堅いところがあるのですが、堅いと思って歩いているといきなり膝まで埋まってしまいます。
これが精神的に堪えます。
どこが堅いのか探しながらの林道歩きです。
日陰になっている林道の端が堅いのでそれを探しながら歩きます。
我慢しての林道歩きもようやく先が見えてきました。
14:30分、やっと、車を駐車していた場所に到着です。
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これで、3泊4日を要して歩いた芽室岳から伏美岳の縦走が終了しました。
この後は、新嵐山荘のお風呂へ直行です。
お風呂の中で4日分の汗を流します。
幸せな瞬間です!!
遅い食事をレストランで済ませ、芽室岳の登山口に止めておいた車を回収しに行きます。
そこで、驚愕の事実が判明しました。
なんと、私達が止めていた除雪終了点の先が綺麗に除雪されているではありませんか。
駐車していた車が、道路の1車線を塞ぐような形となっています。
気になったのでどこまで除雪されているか確かめにいってみました。
その結果、最後まで確認はしませんでしたが、舗装道路の先まで除雪されているので、この様子では芽室小屋まで除雪されているに違いありません。
一同、軽いショックを味あわせられましたが、そこは前向きに考えて、「もう、終わったことだから!」と考えることにしました。
それにしても、今回ほど天気に恵まれた山行は滅多にあるものではないと思います。
今回の成功の最大の要因は天気でしょう。
これで、残る最大の区間はソエマツ岳→ペテガリ岳です。
この区間は5月のGW過ぎに挑戦の予定です。
もう一度、身体と精神を整えて挑戦するつもりです。