久し振りの山小屋泊ですが、皆さん行儀がいいのか7時過ぎにはシーンとしています。
私も簡単な夕食を済ませてしまうと何もすることがないので寝袋の中でラジオを聞いて時間を潰します。
何時頃でしょうか?
突然激しい雨の音で目が覚めました。
その音たるやもの凄いのです。
イヤホーンで聴いているラジオの音が屋根に当たる雨音でかき消されるのです。
「バケツをひっくり返したほどの雨」という言い方がありますが、そのたとえを使うならバケツ2~3杯ほどの水を屋根に吹き付けているといったところでしょうか?
しかし、ここは山小屋です。
このもの凄い雨音を聞きながらウトウトできるのですから人間というものもいい加減なものです。
10時を過ぎたので本格的に寝る準備をします。
時折強くなったり弱くなったりの雨音を子守歌代わりに寝てしまいました。
明け方目を覚ましましたが、雨は上がりつつあるようですが、今度は風の音が強くなっています。
小屋を揺するような風が吹いています。
これでは、天気待ちをした方がいいかななどと考えながらまどろんでいます。
6時過ぎたのですが、誰も起きてきません。
1階に寝ているツァーの人達も静かなものです。
さすがに7時過ぎると話し声が聞こえてきます。
でも、外の天気を考えると出発する判断がつきません。
私は、富良野岳を回るなら8時には小屋を出発しなければならないと考えていました。
トイレタイムを利用して外へ出てみましたが、風の強さは何とかなるのですが、雨が時折強く降っているのです。
これでは富良野岳は無理かなと思い朝食を済ませます。
9時には小屋を出発するつもりでパッキングを済ませているとドアの開く音がします。
どうやら単独の人が登ってきたようです。
その人の話では登山口の方は晴れており、稜線から上が風に雨のようです。
8:55分、雨具を着込んで小屋を後にします。
外へ出てみると風こそは強いものの視界はあるし雨は降っていません。
手前にある雪渓が水場です。
この小屋周辺にはエゾツガザクラの大きな群落があります。
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拡大するとこんな具合です。
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上富良野岳へ向かって上ホロの山頂を登らず、トラバースコースを登ります。
すると前方から単独の男性が降ってきます。
すれ違うときに挨拶をすると、その男性が「十勝岳温泉へはここを降ればいいですか?」というのです。
私は、「十勝岳温泉へ降るなら反対方向へ来ていますよ。」というと怪訝な顔をしています。
どこから降ってきたか聞くと上ホロからだといいます。
私は、「これから十勝岳温泉へ降るので一緒に行きましょう。」と声をかけて先を歩きます。
歩きながら話をすると群馬から来ている方でした。
上ホロの南斜面にもお花畑が広がっています。
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チングルマの花が満開でした。
30分ほど登ると上富良野岳です。
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この天気を見て下山するのを止めました。
雲が広がっており富良野岳の山頂が見えないものの雨は降っていません。
北側の視界は市街地が見えるほどです。
このまま下山する手はありません。
群馬の男性には十勝岳温泉への下山路を教えて私は三峰山へ向かいます。
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この景色を見て下山できるはずはありません。
少し進んで振り返ると上富良野岳への登山路が見えています。
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砂礫地の稜線を登ったり降ったりしていると25分ほどで三峰山です。
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ここには、ハイ松の陰で休んでいる男性がいました。
ここから、さらに富良野岳に向かっての稜線歩きが続きます。
この稜線にも沢山の花が咲いています。
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イワブクロです。
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タカネバラ
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この花を拡大したのが次の写真です。
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どうやらミヤマセンキュウでしょうか。
富良野岳に向かって降る斜面にチングルマの大群落がありました。
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これぞ、お花畑という感じでした。
そこを降ったところに1株だけコマクサが咲いています。
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このコマクサには作為を感じます。
ここに数株しかないのです。
最近、天塩岳において、本来無かったコマクサが咲いているという報告があります。
そこで、誰かが勝手に植えたものだということです。
本来自生していない花を植えたのはいけないことです。
そんなことで発見した人はコマクサを除去するようにという話があるのです。
コマクサが1株だけ咲いているのはおかしく感じました。
このコマクサをみてこの話を思い出しました。
10:30分、富良野岳山頂への分岐に到着です。
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この分岐にザックを置いて空身で山頂を目指します。
この分岐から山頂にかけて花が楽しめる場所なのです。
階段状の急斜面を登り左手に回り込んだところで目に飛び込んできたのがハクサンイチゲの群落です。
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ハクサンイチゲの群落です。
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数は少ないのですがミヤマキンポウゲも咲いてます。
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タカネバラ
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エゾヒメクワガタでしょうか。
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そして、一株だけ咲いているのがエゾルリソウです。
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2年前はもう少し大きな株だったと思います。
10:55分、富良野岳の山頂に到着です。
ここには休んでいる人が沢山います。
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しかし、今日はとっとした事情がありますので写真を1枚写しただけで下山します。
今日は、下山後に観光で来ているKo氏とファーム富田で待ち合わせをしているのです。
下山後にお風呂も入りたいですし、待ち合わせ時間も近づいているので先を急がねばなりません。
下山路は三峰山の下をトラバースします。
この下山路を飛ばしに飛ばして2時間で駐車場に到着です。
下山すると稜線の雲も取れてすっきりとした山容を見せてくれます。
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ファーム富田から見た十勝岳連峰です。
今日は少し忙しい山となりましたが、花を楽しみ、白銀荘のお風呂にも入り満足な1日でした!
そして、今回の山行は、小屋泊りと山の花の二つが堪能できました。
私も簡単な夕食を済ませてしまうと何もすることがないので寝袋の中でラジオを聞いて時間を潰します。
何時頃でしょうか?
突然激しい雨の音で目が覚めました。
その音たるやもの凄いのです。
イヤホーンで聴いているラジオの音が屋根に当たる雨音でかき消されるのです。
「バケツをひっくり返したほどの雨」という言い方がありますが、そのたとえを使うならバケツ2~3杯ほどの水を屋根に吹き付けているといったところでしょうか?
しかし、ここは山小屋です。
このもの凄い雨音を聞きながらウトウトできるのですから人間というものもいい加減なものです。
10時を過ぎたので本格的に寝る準備をします。
時折強くなったり弱くなったりの雨音を子守歌代わりに寝てしまいました。
明け方目を覚ましましたが、雨は上がりつつあるようですが、今度は風の音が強くなっています。
小屋を揺するような風が吹いています。
これでは、天気待ちをした方がいいかななどと考えながらまどろんでいます。
6時過ぎたのですが、誰も起きてきません。
1階に寝ているツァーの人達も静かなものです。
さすがに7時過ぎると話し声が聞こえてきます。
でも、外の天気を考えると出発する判断がつきません。
私は、富良野岳を回るなら8時には小屋を出発しなければならないと考えていました。
トイレタイムを利用して外へ出てみましたが、風の強さは何とかなるのですが、雨が時折強く降っているのです。
これでは富良野岳は無理かなと思い朝食を済ませます。
9時には小屋を出発するつもりでパッキングを済ませているとドアの開く音がします。
どうやら単独の人が登ってきたようです。
その人の話では登山口の方は晴れており、稜線から上が風に雨のようです。
8:55分、雨具を着込んで小屋を後にします。
外へ出てみると風こそは強いものの視界はあるし雨は降っていません。
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手前にある雪渓が水場です。
この小屋周辺にはエゾツガザクラの大きな群落があります。
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拡大するとこんな具合です。
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上富良野岳へ向かって上ホロの山頂を登らず、トラバースコースを登ります。
すると前方から単独の男性が降ってきます。
すれ違うときに挨拶をすると、その男性が「十勝岳温泉へはここを降ればいいですか?」というのです。
私は、「十勝岳温泉へ降るなら反対方向へ来ていますよ。」というと怪訝な顔をしています。
どこから降ってきたか聞くと上ホロからだといいます。
私は、「これから十勝岳温泉へ降るので一緒に行きましょう。」と声をかけて先を歩きます。
歩きながら話をすると群馬から来ている方でした。
上ホロの南斜面にもお花畑が広がっています。
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チングルマの花が満開でした。
30分ほど登ると上富良野岳です。
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この天気を見て下山するのを止めました。
雲が広がっており富良野岳の山頂が見えないものの雨は降っていません。
北側の視界は市街地が見えるほどです。
このまま下山する手はありません。
群馬の男性には十勝岳温泉への下山路を教えて私は三峰山へ向かいます。
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この景色を見て下山できるはずはありません。
少し進んで振り返ると上富良野岳への登山路が見えています。
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砂礫地の稜線を登ったり降ったりしていると25分ほどで三峰山です。
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ここには、ハイ松の陰で休んでいる男性がいました。
ここから、さらに富良野岳に向かっての稜線歩きが続きます。
この稜線にも沢山の花が咲いています。
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イワブクロです。
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タカネバラ
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この花を拡大したのが次の写真です。
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どうやらミヤマセンキュウでしょうか。
富良野岳に向かって降る斜面にチングルマの大群落がありました。
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これぞ、お花畑という感じでした。
そこを降ったところに1株だけコマクサが咲いています。
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このコマクサには作為を感じます。
ここに数株しかないのです。
最近、天塩岳において、本来無かったコマクサが咲いているという報告があります。
そこで、誰かが勝手に植えたものだということです。
本来自生していない花を植えたのはいけないことです。
そんなことで発見した人はコマクサを除去するようにという話があるのです。
コマクサが1株だけ咲いているのはおかしく感じました。
このコマクサをみてこの話を思い出しました。
10:30分、富良野岳山頂への分岐に到着です。
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この分岐にザックを置いて空身で山頂を目指します。
この分岐から山頂にかけて花が楽しめる場所なのです。
階段状の急斜面を登り左手に回り込んだところで目に飛び込んできたのがハクサンイチゲの群落です。
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ハクサンイチゲの群落です。
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数は少ないのですがミヤマキンポウゲも咲いてます。
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タカネバラ
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エゾヒメクワガタでしょうか。
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そして、一株だけ咲いているのがエゾルリソウです。
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2年前はもう少し大きな株だったと思います。
10:55分、富良野岳の山頂に到着です。
ここには休んでいる人が沢山います。
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しかし、今日はとっとした事情がありますので写真を1枚写しただけで下山します。
今日は、下山後に観光で来ているKo氏とファーム富田で待ち合わせをしているのです。
下山後にお風呂も入りたいですし、待ち合わせ時間も近づいているので先を急がねばなりません。
下山路は三峰山の下をトラバースします。
この下山路を飛ばしに飛ばして2時間で駐車場に到着です。
下山すると稜線の雲も取れてすっきりとした山容を見せてくれます。
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ファーム富田から見た十勝岳連峰です。
今日は少し忙しい山となりましたが、花を楽しみ、白銀荘のお風呂にも入り満足な1日でした!
そして、今回の山行は、小屋泊りと山の花の二つが堪能できました。