寒い日が続きます。そして、お仕事の方も、順調に忙しくなっておりまして、まあ例年のことなんですが、今月の末まで3つの大きな仕事をなんとかこなしていかなければいけません。あと二週間が大きなヤマでしょうか。なんとか頑張らないといけません。今日も自宅でのお仕事、もう慣れてきました。家では音楽を聴きながらできるので、それだけは、かなり快適なのであります。
そんな中で、今回はベートーヴェンであります。職場でブラバンをしている同僚がいまして、その人が、カルロス・クライバーのことを突然語りかけてきました。最近ベートーヴェンをしっかり聴こうと思って、まずは世評の高いクライバーのCDを買った、というのです。で、誰の演奏がいいですかねえ、と尋ねられたのですが、まあいくつかの好きな演奏があるのですが、そのいくつかの指揮者の名をあげてみました。でも、最近よく聴くのは、以前にも言及したのですが、ヨーゼフ・カイルベルトのものであります。それで、1番いいのはカイルベルトですよ、と言いたかったのですが、やっぱり、それはカール・ベームでしょう、と答えたのでありました(事実、ベームの演奏が1番だ!、と思っています)。
カイルベルトのベートーヴェンなんですが、例の「巨匠カイルベルトの芸術」シリーズを買わなければいけません、と以前に述べました。いつもお世話になっているH○Vさんで見ると、3・5・6・7番しかなく、他は品切れ状態なんですね。それで、1・2番はタワーさんで、4・8番は、amazonさんで見つけたので、お世話になったわけであります。これでベートーヴェンの交響曲は、9番以外、すべて揃ったということになります。めでたしめであります。9番は録音が残っていませんからねえ。これもまた残念なことであります。
それで、今回は交響曲第8番ヘ長調作品93です。ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。録音は1958年です。カイルベルトの演奏ですが、このベートーヴェンの交響曲、誠に重厚な音色で、たいそうな腰の落ち着いた演奏が繰り広げられています。ドイツのベートーヴェンの演奏、というのでしょうか、なかなか今では聴けなくなったような演奏であります。このハンブルク・フィルですが、それほどというより、まったく他では聴いたことのないオケなんですが、実に骨太な音色でベートーヴェンの交響曲を再現していますねえ。ドイツの地方のオケの底力を存分に堪能できる演奏です。特にこの第8番なんですが、非常に力強く、低音が大変引き締まったものです、低弦とティンパニが充実した演奏を聴かせてくれます。 第1楽章、出だしから、なかなか気合いの入った演奏。第1主題のトゥッティのテンポはそれほど速くはなく、落ち着いた展開だが、その中で非常に1音1音がしっかりと心に刻み込まれている。第2楽章、実質的なスケルツォとも言われる。メトロノームの考案者にわったった旋律が刻み込まれる。本質はともかく、細部にわたるまで抜けのない演奏。第3楽章、ベートーヴェンの作曲したメヌエット。堂々とした曲の展開とその演奏はいいですねえ。いきいきとしたメヌエットとなっていている印象が強い。そして、第4楽章、ロンド形式。颯爽としたメロディが流れ、それにいろいろな楽器が合わさって、最後の盛り上がりが実に心地よい、そしてカイルベルトは最後までしっかりとしたベートーヴェンを聴かせてくれました。
最初は気づかなかったのですが、この録音は、モノーラルでした、最初の4番はステレオだったので、意識しなかったのですが、それほど音質が悪かったとは思えないよう録音でした。いい演奏だと、少しくらいの録音の悪さも気にならないのであります。
(TELDEC WPCS-12159 『巨匠カイルベルトの芸術』9 2008年)
そんな中で、今回はベートーヴェンであります。職場でブラバンをしている同僚がいまして、その人が、カルロス・クライバーのことを突然語りかけてきました。最近ベートーヴェンをしっかり聴こうと思って、まずは世評の高いクライバーのCDを買った、というのです。で、誰の演奏がいいですかねえ、と尋ねられたのですが、まあいくつかの好きな演奏があるのですが、そのいくつかの指揮者の名をあげてみました。でも、最近よく聴くのは、以前にも言及したのですが、ヨーゼフ・カイルベルトのものであります。それで、1番いいのはカイルベルトですよ、と言いたかったのですが、やっぱり、それはカール・ベームでしょう、と答えたのでありました(事実、ベームの演奏が1番だ!、と思っています)。
カイルベルトのベートーヴェンなんですが、例の「巨匠カイルベルトの芸術」シリーズを買わなければいけません、と以前に述べました。いつもお世話になっているH○Vさんで見ると、3・5・6・7番しかなく、他は品切れ状態なんですね。それで、1・2番はタワーさんで、4・8番は、amazonさんで見つけたので、お世話になったわけであります。これでベートーヴェンの交響曲は、9番以外、すべて揃ったということになります。めでたしめであります。9番は録音が残っていませんからねえ。これもまた残念なことであります。
それで、今回は交響曲第8番ヘ長調作品93です。ハンブルク・フィルハーモニー管弦楽団の演奏。録音は1958年です。カイルベルトの演奏ですが、このベートーヴェンの交響曲、誠に重厚な音色で、たいそうな腰の落ち着いた演奏が繰り広げられています。ドイツのベートーヴェンの演奏、というのでしょうか、なかなか今では聴けなくなったような演奏であります。このハンブルク・フィルですが、それほどというより、まったく他では聴いたことのないオケなんですが、実に骨太な音色でベートーヴェンの交響曲を再現していますねえ。ドイツの地方のオケの底力を存分に堪能できる演奏です。特にこの第8番なんですが、非常に力強く、低音が大変引き締まったものです、低弦とティンパニが充実した演奏を聴かせてくれます。 第1楽章、出だしから、なかなか気合いの入った演奏。第1主題のトゥッティのテンポはそれほど速くはなく、落ち着いた展開だが、その中で非常に1音1音がしっかりと心に刻み込まれている。第2楽章、実質的なスケルツォとも言われる。メトロノームの考案者にわったった旋律が刻み込まれる。本質はともかく、細部にわたるまで抜けのない演奏。第3楽章、ベートーヴェンの作曲したメヌエット。堂々とした曲の展開とその演奏はいいですねえ。いきいきとしたメヌエットとなっていている印象が強い。そして、第4楽章、ロンド形式。颯爽としたメロディが流れ、それにいろいろな楽器が合わさって、最後の盛り上がりが実に心地よい、そしてカイルベルトは最後までしっかりとしたベートーヴェンを聴かせてくれました。
最初は気づかなかったのですが、この録音は、モノーラルでした、最初の4番はステレオだったので、意識しなかったのですが、それほど音質が悪かったとは思えないよう録音でした。いい演奏だと、少しくらいの録音の悪さも気にならないのであります。
(TELDEC WPCS-12159 『巨匠カイルベルトの芸術』9 2008年)
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