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卒業式と春の法隆寺

2009年03月18日 23時03分13秒 | ハイドン
もう三月も二週間になりました。暖かいです。黄砂も飛び散ってます。花粉もすごいんでしょうか。もう目がしょぼしょぼ。頭はボーッとします。もうたまんないですねえ。でも、例年よりは暖かいみたいで、春の訪れを通り越して、初夏の陽気も報じられる昨今であります。今日は、娘の大学の卒業式でした。早起きをして、成人式のときの和服を着て出かけていきました。暖かい陽気で何よりでした。先日NHKのBSハイビジョンで、法隆寺の特集をやっていました。ちょうど娘が一歳半のころに、親子三人で法隆寺に行ったことを思い出しました。子どもの成長は早いものですねえ。レンゲの咲く頃に、法隆寺に行って見たいものです。

とは言っても、花粉や黄砂ですっきりしないのです。そこで、すっきりした?古楽器でのハイドンを聴きましょう。ハイドンは、聴き込めば聴き込むほどそのよさを身に染みて感じますね。特に、ザロモンセットの12曲を中心に、いいですね。このブログでも、小出しにするように、何回か取り上げてきました。今回は、交響曲第102番変ロ長調です。先日買ったドラティの全集を聴くべきなんですが、ここは少々浮気をして、シギスバルト・クイケン指揮のラ・プティット・バンドの演奏ということです。いうまでもなく古楽器であります。古楽器はそれほど贔屓にしてないのですが、まあすっきりした音色と演奏で花粉吹き飛ばしましょう?クイケンは、ハイドンの交響曲をパリ・セット以降の全曲とそれ以前も何曲か録音しております。この102番は、ザロモンセットの4枚組に入っているもの。1995年1月、オランダでの録音。ハルモニアムンディの原盤であります。

このラ・プティット・バンド、日本の誇る寺神戸亮さんや鈴木秀美さんらの名手も加わっており、かなり水準の高い演奏が聴けます。実にスケールが大きく、弦や管がたいそうしっかりして透明感あふれる印象を持ちます。小編成であるとおもいますが、かなり分厚い音も聴かせてくれます。それでいてしっかりまとまっていますね。第1楽章、ラルゴの上品な序奏のあと、アレグロ・ヴィヴァーチェの勇壮な主題が小気味よく聴かせてくれます。この主題、迫力あります。そして再現部のティンパニがいいですね。力強さはなかなかいいです。そして第2楽章アダージョ、ピアノ三重奏曲Hob.XV:26の第2楽章に転用されていますが、冒頭から聴かれる動機は美しい。それ以上にオブリガートのチェロの独奏が印象的です。全体を通じてしっとりと聴かせてくれます。楽器の巧さが滲み出てますね。第3楽章メヌエット。このメヌエットもいいです。躍動感にあふれ愉悦感満点。トリオでの木管が印象的です。そして、終楽章ブレスト。いつもの爽快さ満点。さっそうと通り抜けるところはクイケンならではでしょうか。さわやか感一杯のハイドンでした。

そういえば、私の大学の卒業式はもう四半世紀以上前にもなります。もうほとんど式のことは憶えていませんね。謝恩会のあとさんざん、へべれけになるまで飲んだことはよく憶えています。私の一つの時代が確実に終わった出来事でした。

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