私が、クラシック音楽を聴き始めた1970年代前半、CBSソニーから1000円で名曲の聴きどころを100曲ほど集めた、たしか「音のカタログ」なんて名のLPが通信販売で入手できました。このLPはけっこうまめに聴いていて、これを元にして気に入った曲を全曲買う、そんな方法で音楽に親しんでいったことを思い出します。その中で良く憶えているのが、シベリウスの交響曲第2番の第4楽章の冒頭であります。このテーマはほんとよく聴いたし、いいなあと思うことしきりでした。でも、何故か全曲の購入はしませんでした。なぜだか、その理由は思い出せませんが…。その後、シベリウスの2番は全曲で聴く機会はあったんですが、それほどの感動を得ないまま時は過ぎていきました。そんな経緯はありましたが、この2番は、シベリウスの中では1番有名ですが、シベリウス臭さは少ない曲と言われています。多くの演奏がありますが、今回は、またまたカラヤン。なんかカラヤンの演奏を取り上げることが多くて、申し訳ありませんね。カヤラン指揮のBPO。1980年11月 ベルリンのフィルハーモニーでのデジタル録音です。最初のものは1960年のPOとのもの。それに続くカラヤン二度目の録音です。
この演奏、私はかなり気に入っています。極めてスケールの大きく、メリハリにと富んだ演奏。そして、シベリウスの美しい旋律を叙情的に歌うところにおいて、極めて印象的ですね。そこには、BPOの卓絶した力量が背景となっています。カラヤンとBPOの最も充実していた時期の演奏です。いつも思うのですが、低音の充実振りがこの演奏を支えています。第1楽章、大変親しみやすい主題ではじまり、伸びやかな弦の音色もいいです。音が立体的に聞こえるように思えるほど、重なった楽器が混じりっけのない演奏とでもいえるでしょうか。それぞれの第2楽章、ここがポイントです。この演奏はここが凄まじい。金管の咆哮にティンパニの強打、これらを弦や金管の低音が支える、この充実ぶりはただものではありません。ただ、表面的と言われれば、そうかもしれませんが。そして、第3楽章、A-BーAーBの構成。Aは弦のスケルツォ。荒々しさが爽快で快感。低音が体にしみ込むよう。いいです。続いてトリオ。極めて叙情的で牧歌的な旋律がオーボエやチェロでふくよかに登場します。BPOの演奏の美しさはカラヤンらしいものですね。そして、第4楽章になだれ込みます。壮麗なトランペットに、しなやかで伸びやかなな弦が加わって、テーマを優雅に歌い上げられます。ここでもカラヤンの巧さが光ります。充実した弦の低音に、高音で歌い上げる金管、この対比が演奏に安定感をもたらしていますね。いやいや、カラヤンらしい演奏ですね。もちろん、これ以上のものを求めることは野暮でしょう。
この曲、カラヤンはコンサートで一度も取り上げたことがないそうですね。これも興味ぶかいことです。
(EMI CC28-99005 1987)
この演奏、私はかなり気に入っています。極めてスケールの大きく、メリハリにと富んだ演奏。そして、シベリウスの美しい旋律を叙情的に歌うところにおいて、極めて印象的ですね。そこには、BPOの卓絶した力量が背景となっています。カラヤンとBPOの最も充実していた時期の演奏です。いつも思うのですが、低音の充実振りがこの演奏を支えています。第1楽章、大変親しみやすい主題ではじまり、伸びやかな弦の音色もいいです。音が立体的に聞こえるように思えるほど、重なった楽器が混じりっけのない演奏とでもいえるでしょうか。それぞれの第2楽章、ここがポイントです。この演奏はここが凄まじい。金管の咆哮にティンパニの強打、これらを弦や金管の低音が支える、この充実ぶりはただものではありません。ただ、表面的と言われれば、そうかもしれませんが。そして、第3楽章、A-BーAーBの構成。Aは弦のスケルツォ。荒々しさが爽快で快感。低音が体にしみ込むよう。いいです。続いてトリオ。極めて叙情的で牧歌的な旋律がオーボエやチェロでふくよかに登場します。BPOの演奏の美しさはカラヤンらしいものですね。そして、第4楽章になだれ込みます。壮麗なトランペットに、しなやかで伸びやかなな弦が加わって、テーマを優雅に歌い上げられます。ここでもカラヤンの巧さが光ります。充実した弦の低音に、高音で歌い上げる金管、この対比が演奏に安定感をもたらしていますね。いやいや、カラヤンらしい演奏ですね。もちろん、これ以上のものを求めることは野暮でしょう。
この曲、カラヤンはコンサートで一度も取り上げたことがないそうですね。これも興味ぶかいことです。
(EMI CC28-99005 1987)
いままで、シベリウスと言えば、カラヤンとは余り思い浮かばなかったんですね。これをこの度しっかり聴くことになって、いやいや大したものだと、改めて感服した次第であります。いやいやいいですねえ。ほんと。
カラヤンのシベリウス、イイですね。よく聴いてます。
ゴージャスでスケール豊かな演奏、BPOも本当に巧いです。豪快に演奏しても、この第2交響曲は十分に栄えますね。
いつもありがとうございます。私はそれほどシベリウスについては、聴き込んではいないんですが、このカラヤンの一連の録音は、けっこう気に入っています。いわゆるお国ものではないのですが…。またご教示ください。
このカラヤンの2番、コンサートでは取り上げられていないんですね。いやいや、本当に圧倒的に重厚で美しいシベリウスだと思います。
最近の演奏は、第4楽章の第1主題が結構あっさり演奏されたものが多いですが、この部分のカラヤンの大見得が見事です。たしか車のCMにも使われていましたね。