台風12号、ほんとに遅い動きに対して、イライラしてしまいす。来週末に岡山で法事をするので、その準備に行こう!と思っていたのに、この台風。こともあろうに岡山を縦断する様子。珍しいですねえ。だいたい岡山ってところは、幸いなことに台風などはそれほど来ないところなんですがね。今回は直撃で、台風の速度が遅いこともあって、洪水が心配です。実家の近くの川もみずかさがかなり上昇しているそうで、これは危険極まりなと思いまして、今回は行かずに台風情報とにらめっこしていました。でも行きたかったんですがねえ。残念でした。もうかなり岡山のいつものラーメンを食べていませんし…。
そんなところで、今回はブラームスです。そろそろブラームスにぴったりの秋になりかかっては、まだいませんが、この台風が涼しい風を運んでくれていますねえ。ブラームスの交響曲第1番ニ短調作品68。ジェームス・レヴァイン指揮のシカゴ交響楽団による演奏。1975年7月23日シカゴのメディナ・テンプルでの録音です。レヴァインは1943年のお生まれですので、32才ごろの録音ですね。
レヴァインとは、最近ではとんと名前を聞かなくなりましたが、メトやボストン響の音楽監督として、アメリカでは活躍されているのでしょうね。ただ健康面の心配があることも聞いています。しかし、まだまだ元気で演奏を聴かせて欲しいものです。しかし、このブラームスが録音されたころは、彼のキャリアの初めの方で、まさに気鋭のホープで、新しい時代の音楽を切り拓く指揮者として活躍されていた時期ですね。このブラームスもそうなんですが、今はなきRCAに盛んに録音をしていました。ブラームスに関しては、彼はその後、1990年代半ばにVPOと全集を再録音し、近年では首席指揮者だったミュンヘン・フィルと1番のライブが出ています。ともに、これらは未聴なんです。というより、今回そんな演奏もあったのか、と初めて知った次第であります。
さて、このシカゴ響とのブラームスなんですが、まずテンポが速いです。全曲で40分と少しという演奏時間、その間音楽はキビキビと流れ、早く軽くという様子ではありません。軽いブラームスという印象もあったのですが、確かにドイツ風の暗く重厚なブラームスとはかなりの差異が大きいですが、ブラームスの旋律がたいそうしっかり歌われ、このレヴァインの曲造りの中に引き込まれていきます。そして、なんと言ってもシカゴ響の力量は大きいですね。特にこのブラームスでは、弦楽器の滑らかで艶やかな響きが非常に印象的ですし、細部にわたって非常に堅固なアンサンブルと緻密な演奏を聴かせてくれています。第1楽章の出だしからの速さとティンパニの乾いた音に驚かされるのですが、曲が進む内に歌に満ちあふれた展開に耳が奪われます。ああ、レヴァインの新しいブラームス像を造る、というのは大げさかも知れませんが、そんな雰囲気が伝わってきます。第2楽章、非常に美しい歌に溢れています。シカゴ響はさすが。木管に音色にうっとりさせられると、息もつかせず弦のねっとりとした艶やかな演奏を聴かせてくれる。テンポは速めだが、じっくりとしたブラームスが聴けるのもこの演奏の長所と思う。第3楽章、快活な明るさが充満、しかし軽さにそれが繋がらないところがいい。。この楽章は2・4楽章の中間的な位置づけがよく示された演奏になっている。そして第4楽章、序奏はゆったりとしたテンポで進み、主部いく伏線と思っていると、第1主題が出てくるまでに、アルペンホルン風の旋律と、トロンボーン・ファゴットのコラールに、その演奏に耳を奪われてしまう。そして弦楽合奏による第1主題は、たいそう堅固な響きで力強い。そこからは非常にスケールの大きなブラームスが展開され、今までのこの演奏について思っていたことがどこかに行って、曲の展開に聴き入ってしまったのでありました。
しかし、35年も前になるからかして、録音はそれほどよくはないのが少々気にはなります。でも、これは最近のSONYからの激安BOX、4枚組で1500円弱。交響曲全集にピアノ協奏曲第1番にドイツレクイエムもついています。すごいコストパフォーマンスであります。
(SONY CLASSICAL MASTERS BOX SET 88697686042 2010年)
そんなところで、今回はブラームスです。そろそろブラームスにぴったりの秋になりかかっては、まだいませんが、この台風が涼しい風を運んでくれていますねえ。ブラームスの交響曲第1番ニ短調作品68。ジェームス・レヴァイン指揮のシカゴ交響楽団による演奏。1975年7月23日シカゴのメディナ・テンプルでの録音です。レヴァインは1943年のお生まれですので、32才ごろの録音ですね。
レヴァインとは、最近ではとんと名前を聞かなくなりましたが、メトやボストン響の音楽監督として、アメリカでは活躍されているのでしょうね。ただ健康面の心配があることも聞いています。しかし、まだまだ元気で演奏を聴かせて欲しいものです。しかし、このブラームスが録音されたころは、彼のキャリアの初めの方で、まさに気鋭のホープで、新しい時代の音楽を切り拓く指揮者として活躍されていた時期ですね。このブラームスもそうなんですが、今はなきRCAに盛んに録音をしていました。ブラームスに関しては、彼はその後、1990年代半ばにVPOと全集を再録音し、近年では首席指揮者だったミュンヘン・フィルと1番のライブが出ています。ともに、これらは未聴なんです。というより、今回そんな演奏もあったのか、と初めて知った次第であります。
さて、このシカゴ響とのブラームスなんですが、まずテンポが速いです。全曲で40分と少しという演奏時間、その間音楽はキビキビと流れ、早く軽くという様子ではありません。軽いブラームスという印象もあったのですが、確かにドイツ風の暗く重厚なブラームスとはかなりの差異が大きいですが、ブラームスの旋律がたいそうしっかり歌われ、このレヴァインの曲造りの中に引き込まれていきます。そして、なんと言ってもシカゴ響の力量は大きいですね。特にこのブラームスでは、弦楽器の滑らかで艶やかな響きが非常に印象的ですし、細部にわたって非常に堅固なアンサンブルと緻密な演奏を聴かせてくれています。第1楽章の出だしからの速さとティンパニの乾いた音に驚かされるのですが、曲が進む内に歌に満ちあふれた展開に耳が奪われます。ああ、レヴァインの新しいブラームス像を造る、というのは大げさかも知れませんが、そんな雰囲気が伝わってきます。第2楽章、非常に美しい歌に溢れています。シカゴ響はさすが。木管に音色にうっとりさせられると、息もつかせず弦のねっとりとした艶やかな演奏を聴かせてくれる。テンポは速めだが、じっくりとしたブラームスが聴けるのもこの演奏の長所と思う。第3楽章、快活な明るさが充満、しかし軽さにそれが繋がらないところがいい。。この楽章は2・4楽章の中間的な位置づけがよく示された演奏になっている。そして第4楽章、序奏はゆったりとしたテンポで進み、主部いく伏線と思っていると、第1主題が出てくるまでに、アルペンホルン風の旋律と、トロンボーン・ファゴットのコラールに、その演奏に耳を奪われてしまう。そして弦楽合奏による第1主題は、たいそう堅固な響きで力強い。そこからは非常にスケールの大きなブラームスが展開され、今までのこの演奏について思っていたことがどこかに行って、曲の展開に聴き入ってしまったのでありました。
しかし、35年も前になるからかして、録音はそれほどよくはないのが少々気にはなります。でも、これは最近のSONYからの激安BOX、4枚組で1500円弱。交響曲全集にピアノ協奏曲第1番にドイツレクイエムもついています。すごいコストパフォーマンスであります。
(SONY CLASSICAL MASTERS BOX SET 88697686042 2010年)
レヴァインのCDは、最近BOXで出ていますよね。シューマンを聴きましたが、カラッと晴れ渡ったような爽快な演奏でビックリしましたが、これはこれで表現として首尾一貫したものがあると感じました。ブラームスもそんな感じなんでしょうね。
現代の作曲家です。
私、腰を抜かしました!とんでもない驚嘆の傑作です。
台風12号、ホントに大変でした。
香川県に住んでいますが、台風が県内を通るなんて何年ぶり?という感じです。
瀬戸大橋は道路鉄道とも止まり、昨日朝には大鳴門橋も通行止め、四国は孤立・・・。
「島なんだなあ」と実感しました。