4月に職場を転勤しまして、ほぼ2ヶ月半。前の職場のほうが断然忙しかったのに、なぜか今の方が疲れます。いろんな理由があるでしょうが、やはり加齢とともに、新しい環境になかなか適応でいないのかもしれません。ともあれ、あと二週間ほどで、仕事もひとまずはやまを越しそうです。あと少しであります。
そんなしんどいときは、モーツァルトであります。ディヴェティメントニ長調K.334であります。この曲は、以前にもウィーン八重奏団員やアカデミー室内アンサンブルの演奏を取り上げました。今回が3度目。ということは、この曲がけっこう気に入っているんでしょうねえ。確かに最初から最後まで、いいです。ただ私はひねくれているので、かの有名な第3楽章のメヌエットがどうもしっくりこないくらいですかねえ。それで、今回の演奏は、ウィーン室内合奏団です。このウィーン室内合奏団っていうのは、VPOの名コンサート・マスターであった故ゲルハルト・ヘッツェルが、VPOのトップ・メンバーを集めて1970年に結成した室内アンサンブルです。残念なことに、リーダーで第1ヴィオリン担当のゲルハルト・ヘッツェルは1992年の秋に登山中の不慮の事故で急逝されてました。この録音はその前年の1991年の4月から5月にかけてのものです。
このアンサンブルは、いい意味でも悪い意味でもヘッツェルの存在抜きにしては語れないように、その存在は大きかったです。特に、このディヴェルティメントK.334は、ヴィオリン、特に第1ヴィオリンの占めるウェイトが高い曲だけになおさらであります。そのヘッツェルですが、一昔前のウィーン風といわれた、ゆっくりとしたテンポで典雅の極みのような演奏でもなく、また切れ味抜群のようなものでもありません。気品に満ちた音色と、艶っぽくしっとりとした味わいを併せ持ちち、時には鋭い演奏も見せる、とでもいいましょうか。私にとってもひとつの理想形のようなものであります。第1ヴィオリンの魅力あるテーマが聴ける行進曲K.334のあと、第1楽章、優美な旋律がヘッツェルから瑞々しく奏でられていきます。憂愁あふれる第2楽章の変奏曲。ここでも情があふれることなく、客観的なヴィオリン。そしてアダージョの第4楽章、ヴィオリン協奏曲風で叙情的なモーツァルトのアダージョ。ここでもヘッツェルは永遠に続いて欲しい趣にあふれる演奏です。終わったあと後ろ髪を引かれるようなヴィオリン。そして第5楽章メヌエット、前半のメヌエットがいまいちなんで、愉悦感あふれ、ここでも絶好調です。そして、最終楽章ロンド。最後までヘッツェルのヴィオリンが聴かせてくれます。ほんとに、この曲はモーツァルトの機会音楽の中でも、最高傑作ですねえ。いいです。
ヘッツェルとウィーン室内合奏団の演奏は、CD9枚組で6000円ほどで出ています。このディヴェルティメントを聴いて、このセットものも欲しくなりました。
そんなしんどいときは、モーツァルトであります。ディヴェティメントニ長調K.334であります。この曲は、以前にもウィーン八重奏団員やアカデミー室内アンサンブルの演奏を取り上げました。今回が3度目。ということは、この曲がけっこう気に入っているんでしょうねえ。確かに最初から最後まで、いいです。ただ私はひねくれているので、かの有名な第3楽章のメヌエットがどうもしっくりこないくらいですかねえ。それで、今回の演奏は、ウィーン室内合奏団です。このウィーン室内合奏団っていうのは、VPOの名コンサート・マスターであった故ゲルハルト・ヘッツェルが、VPOのトップ・メンバーを集めて1970年に結成した室内アンサンブルです。残念なことに、リーダーで第1ヴィオリン担当のゲルハルト・ヘッツェルは1992年の秋に登山中の不慮の事故で急逝されてました。この録音はその前年の1991年の4月から5月にかけてのものです。
このアンサンブルは、いい意味でも悪い意味でもヘッツェルの存在抜きにしては語れないように、その存在は大きかったです。特に、このディヴェルティメントK.334は、ヴィオリン、特に第1ヴィオリンの占めるウェイトが高い曲だけになおさらであります。そのヘッツェルですが、一昔前のウィーン風といわれた、ゆっくりとしたテンポで典雅の極みのような演奏でもなく、また切れ味抜群のようなものでもありません。気品に満ちた音色と、艶っぽくしっとりとした味わいを併せ持ちち、時には鋭い演奏も見せる、とでもいいましょうか。私にとってもひとつの理想形のようなものであります。第1ヴィオリンの魅力あるテーマが聴ける行進曲K.334のあと、第1楽章、優美な旋律がヘッツェルから瑞々しく奏でられていきます。憂愁あふれる第2楽章の変奏曲。ここでも情があふれることなく、客観的なヴィオリン。そしてアダージョの第4楽章、ヴィオリン協奏曲風で叙情的なモーツァルトのアダージョ。ここでもヘッツェルは永遠に続いて欲しい趣にあふれる演奏です。終わったあと後ろ髪を引かれるようなヴィオリン。そして第5楽章メヌエット、前半のメヌエットがいまいちなんで、愉悦感あふれ、ここでも絶好調です。そして、最終楽章ロンド。最後までヘッツェルのヴィオリンが聴かせてくれます。ほんとに、この曲はモーツァルトの機会音楽の中でも、最高傑作ですねえ。いいです。
ヘッツェルとウィーン室内合奏団の演奏は、CD9枚組で6000円ほどで出ています。このディヴェルティメントを聴いて、このセットものも欲しくなりました。
いいですねえこの曲この演奏。
まさに優雅のきわみです。
しかしこの曲、ほとんどずっと第1ヴァイオリンがプリマドンナ状態。
まさにヘッツェルを聴くための1枚。はやすぎる死が惜しまれますね。
この演奏は、ヘッツェルのヴァイオリンが聴きものですね。クレスト1000シリーズで初めて買ったんですが、とてもイイ演奏と思いました。さすがに、ウィーンですね。
モーツァルトの音楽は、いつ聴いてもいいですね。実はこのCD9枚組を買おうと思っていたら、中古やさんで580円ほどで見つけて買いました。聴いて、しまった!と思いました。9枚組を買えば良かったと。おそらく、9枚組を将来的には買うでしょうから、この1枚はむだになってしまいます。こんなんってけっこう多いです(笑)。