私はCDをお店で買う場合は、タワーさんを利用しています。特に、岡山に行ったときによく岡山駅前のお店を利用していたのですが、9月末を持って閉店になりました。近くに12月に開店するイオンモールの中にできるかと思ってたら、そこにはHMVのお店ができるようで、ついに岡山市にはタワーさんはなくなってしまいます。それなら三宮店に行けばいいので、それほどの不便さはないのですが、岡山に行ったときの楽しみだったので、少々残念に思っております。
私がタワーさんで買うCDとは、近年タワーさんが盛んに廃盤となったCDを復刻しているシリーズです。なかなか安くて欲しいCDがたくさんあるので、よく買うのですね。最近もVPOやBPOの室内楽名盤選などいいCDを復刻してたのでした。このブログでもこのシリーズはけっこう取り上げています。他にも少し前に欲しい、と言っていたピエール・モントゥーのベートーヴェンの交響曲全集も見事に復刻されました。これは欲しかっただけに嬉しくて早速買っちゃいました。
他のもモントゥーのCDが発売されたのですが、「コンサートホール原盤」復刻シリーズの中に、モントゥーが北ドイツ放送交響楽団(NDR)を指揮したモーツァルトの交響曲のCDがありました。曲は交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」と第39番変ホ長調K.543であります。この演奏は、かなり以前から評判のいいものでありました。ただ、入手困難な状況だったので、今回のタワーさん復刻は、これまた嬉しい限りでありました。ということで、今回はこの「ハフナー」交響曲であります。1964年2月のハンブルグでの録音です。コンサートホールでは、この時期、35・36羽番をモントゥー、36・38・40・41番をシューリヒトで録音しています。
さて、モントゥーの演奏でありますが、どうなんでしょうか、まずこのCD、リマスターのお陰かして、音質はかなりよくなったんではないかな、と思います。もっとも、以前の音を知っているわけではないですが、いい音であります。そして、少々時代がかったもの、つまり現代のピリオド楽器による演奏や、最近のモーツァルトでは、あまり聴けなくなったのかな、と思ってしまう、たいそう懐かしいような演奏ですねえ。というのも、もっちゃりとした演奏で、現代風の快活さはあまり見えない。テンポも振幅が大きく、それが有効で旋律をたっぷり唱ってくれます。そして、弦のポルタメントで響きは非常に優しいのであります。聴きようによっては、ひつこいとかくどい、もたれるという印象もあるかもしれません。でも私的にはこんな演奏は痔好きで、昔の指揮者は実にいい演奏を聴かせてくれるなあ、と思ってしまいます。NDRという渋い系のオケを使っての演奏ということでも、この演奏を控えめにしているのでしょうねえ。
第1楽章、冒頭からユニゾン風に序奏が展開。音はかなり分厚く、力の籠もった堂々とした演奏です。モントゥーの指揮もさすがで、よく端から端までよく統率された音が響いております。快活な上に、私はこんな演奏にはスムーズに気持ちが入っていけます。第2楽章アンダンテ、この援徐楽章は、私がこれまで聴いた中で最高ですねえ。弦の伸びやかな演奏は、非常に好感がもてるし、たいそうな明るい雰囲気が醸し出している。第3楽章メヌエットもさすがに体躯は大きく、それほどのゆっくりなテンポではないのだが、ゆったりとした印象が強い。そして、第4楽章。一気に駆け抜けるような軽快さがないが、その分たっぷりとモーツァルトを聴かせてくれる。オケのドライブも聴いていて、やはりこんなモーツァルトがいいなあ、としみじみとした気持ちにならせてくれます。明るく、旋律をたっぷり味わせてくれ、オケも明快で生き生きとした演奏を聴かせてくれる。うーん、やはりこれですかねえ。
でも、私はCDはタワーさんでたくさん買っているわけではありません。ネットで買う場合がけっこう多いですし、中古も好きですねえ。まあそれはどうでもいいことですかねえ。
(DENON TWCO-75 Columbia×Tower Records The Valued Collection 2014年)
私がタワーさんで買うCDとは、近年タワーさんが盛んに廃盤となったCDを復刻しているシリーズです。なかなか安くて欲しいCDがたくさんあるので、よく買うのですね。最近もVPOやBPOの室内楽名盤選などいいCDを復刻してたのでした。このブログでもこのシリーズはけっこう取り上げています。他にも少し前に欲しい、と言っていたピエール・モントゥーのベートーヴェンの交響曲全集も見事に復刻されました。これは欲しかっただけに嬉しくて早速買っちゃいました。
他のもモントゥーのCDが発売されたのですが、「コンサートホール原盤」復刻シリーズの中に、モントゥーが北ドイツ放送交響楽団(NDR)を指揮したモーツァルトの交響曲のCDがありました。曲は交響曲第35番ニ長調K.385「ハフナー」と第39番変ホ長調K.543であります。この演奏は、かなり以前から評判のいいものでありました。ただ、入手困難な状況だったので、今回のタワーさん復刻は、これまた嬉しい限りでありました。ということで、今回はこの「ハフナー」交響曲であります。1964年2月のハンブルグでの録音です。コンサートホールでは、この時期、35・36羽番をモントゥー、36・38・40・41番をシューリヒトで録音しています。
さて、モントゥーの演奏でありますが、どうなんでしょうか、まずこのCD、リマスターのお陰かして、音質はかなりよくなったんではないかな、と思います。もっとも、以前の音を知っているわけではないですが、いい音であります。そして、少々時代がかったもの、つまり現代のピリオド楽器による演奏や、最近のモーツァルトでは、あまり聴けなくなったのかな、と思ってしまう、たいそう懐かしいような演奏ですねえ。というのも、もっちゃりとした演奏で、現代風の快活さはあまり見えない。テンポも振幅が大きく、それが有効で旋律をたっぷり唱ってくれます。そして、弦のポルタメントで響きは非常に優しいのであります。聴きようによっては、ひつこいとかくどい、もたれるという印象もあるかもしれません。でも私的にはこんな演奏は痔好きで、昔の指揮者は実にいい演奏を聴かせてくれるなあ、と思ってしまいます。NDRという渋い系のオケを使っての演奏ということでも、この演奏を控えめにしているのでしょうねえ。
第1楽章、冒頭からユニゾン風に序奏が展開。音はかなり分厚く、力の籠もった堂々とした演奏です。モントゥーの指揮もさすがで、よく端から端までよく統率された音が響いております。快活な上に、私はこんな演奏にはスムーズに気持ちが入っていけます。第2楽章アンダンテ、この援徐楽章は、私がこれまで聴いた中で最高ですねえ。弦の伸びやかな演奏は、非常に好感がもてるし、たいそうな明るい雰囲気が醸し出している。第3楽章メヌエットもさすがに体躯は大きく、それほどのゆっくりなテンポではないのだが、ゆったりとした印象が強い。そして、第4楽章。一気に駆け抜けるような軽快さがないが、その分たっぷりとモーツァルトを聴かせてくれる。オケのドライブも聴いていて、やはりこんなモーツァルトがいいなあ、としみじみとした気持ちにならせてくれます。明るく、旋律をたっぷり味わせてくれ、オケも明快で生き生きとした演奏を聴かせてくれる。うーん、やはりこれですかねえ。
でも、私はCDはタワーさんでたくさん買っているわけではありません。ネットで買う場合がけっこう多いですし、中古も好きですねえ。まあそれはどうでもいいことですかねえ。
(DENON TWCO-75 Columbia×Tower Records The Valued Collection 2014年)
LP時代にコンサート・ホール盤は安かったので、随分お世話になりました。お蔭で、知らない曲も手に入り、有名曲以外にも聴く習慣ができました。それは、今に続いています。ただ、当時、ロンドン盤やグラムフォン、フィリップス盤などに比べ、貧弱な我が家のオーディオ装置でも、その音の悪さに閉口しました。ノイズは多いし、モコモコした音質には安かろう、悪かろうを感じたものです。それは恐らくレコードだからと思い、CDになってから、何枚か購入してみましたが、やっぱり同じ印象でした。元々が悪いのでしょうね。レンジが狭く、何か歪っぽい音質はLP時代の印象そのままです。現在のリマスタリングされたCDは、いくらか改善されたとは思いますが、どうでしょうかね?そうは言いながら、コンサート・ホールのLPは何故か手放せません。あの、安っぽいジャケットが、青春の思い出だからです。ブーレーズの春の祭典も、このLPで初体験しました。
岡山OPAの閉店でタワーレコードなくなっちゃったんですね。
香川県に住んでますが以前は岡山に用事や遊びで行くたびに寄ってました。
しかし、いつしかCDはほとんどネットで買うようになり、足が遠のいていました・・・。
なんだかさみしいですね。
ネット上ではいまだにタワーレコードのお世話になってますが。
せめて本はなるべくリアル書店で買うように心がけています。