年度末の多忙であります。この時期はなにかと大変です。残業のオンパレード。世間ではオープン戦もたけなわ。マリーンズ、今年は投手はまあまあでしょうか。成瀬・唐川・藤岡・グライシンガー・ペン・渡邉と先発は安定していますかね。問題は打線。貧打ですね。これはけっこう深刻かもしれません。先日、朝日新聞の一面に巨人の高額契約金問題が報道されていました。これだけの金は、マリーンズにはとうてい払えませんよ。金満球団はうらやましことです。しかし、それだけしてもジャイアンツはなかなか優勝できないのですから、なんだかなーですね。少々誤った球団ですね。だから人気がなくなるんだ、と思います。
ということで、今回はマーラー。一時のマーラー・ブーム後、マーラーの演奏は、実に数多く発売され、名演と言われるものには枚挙に暇がありませんね。いろんな演奏を聴き、それはそれで楽しいことです。CDが安価になってほんとに買いやすくなりました。数多い演奏の中で、いろいろと聴くけれども、やはり最後がこれに戻っていくし、これが一番やなあ、と思う演奏。といえば、ブルーノ・ワルターのものだ、といつも思っています。とはいうものの、ワルターのマーラーの演奏は、1・2・4・5・9・大地歌、くらいしか残っていないのですねえ。いつ聴いても、いつも満足させてもらえる演奏なんですねえ。マーラー演奏の定番中の定番であります。
そのワルターのマーラーの中で、交響曲第4番ト長調です。ワルターのマーラーで最も多くの演奏が残っているのは、この4番らしいです。その中で1955年11月6日、ウィーンのムジークフェラインザールでのVPOとのライブ録音。ソプラノはヒルデ・ギューデン。ウイーン国立歌劇場再建記念演奏会からのものです。しかし、調べてみると、ワルターの4番の演奏は、他にも9種類もあります。シュワルツコップとVPOとの演奏などもありますね。
このような中のワルターの4番です。この演奏、1955年の録音でモノラルですが、それほどのストレスは感じませんね。古さは感じますが、聴きやすい音ですね。そして、やはりVPOの音色は素晴らしい。なんといっても弦のとろけるような甘美な音です。そして、こんなVPOを駆使して、ワルターの指揮、テンポに自由な設定と強弱の効果的な運用は、これしかないな、と思えるくらいの巧さと説得力があります。またVPOの甘美な音色を駆使した極めて美しい演奏、ここぞとばかりに迫力満点の剛毅な表情、ほんとにいい演奏だなあ、と痛感します。聴いていて、実に幸せな気分がわき上がってくるのですね。元来この4番はそれほど嫌な部分の少ない曲ですが、それでもマーラーのえぐい部分などは感じられず、というよりそれはマーラーの本質ではないと言わんばかりの演奏なんですねえ。第1楽章、曲の解像度はたいそう高く、合奏でもやはりVPOの美技はさすがと感じます。また、弦の美しさや木管での表情でたいそう明るく納得します。たまに管楽器のはずれるところがありますが、それもご愛敬ということで…。ヴァイオリンのソロもVPOらしいです。第2楽章スケルツォ、マーラーは「死の舞踏」といいましたが、それほどの深刻さはなく、ここでも甘美な表情と明るさがあります。ソロヴァイオリンも第1楽章に続いていいです。中間部では実に夢見心地ですよ。そして、極めつけは第3楽章。ここで見えるような美しさの限りない音楽は、マーラーの魅力ですね。またワルターもここでも流暢で明るく幸せにに満ちた音楽が力の限り展開されます。これがまた次ぎの終楽章、ギューデンの歌唱が加わり、これでもか、というように、幸福感が増幅されます。ギューデンの歌唱、飾らず構えずの自然体ですが、魅力的です。幸福感に優しさが加わり、天上の世界へ誘ってくれますねえ。
この演奏、いろんなところから発売されているみたいです。私は「ワルターのマーラー・ライブ集」の5枚組で聴いています。このレーベル、歴史的な録音が安価で入手できるので、嬉しい限りです。録音状態もそれほど不満はありません。
(MEMORIES MR2160/2164 2011年 輸入盤)
ということで、今回はマーラー。一時のマーラー・ブーム後、マーラーの演奏は、実に数多く発売され、名演と言われるものには枚挙に暇がありませんね。いろんな演奏を聴き、それはそれで楽しいことです。CDが安価になってほんとに買いやすくなりました。数多い演奏の中で、いろいろと聴くけれども、やはり最後がこれに戻っていくし、これが一番やなあ、と思う演奏。といえば、ブルーノ・ワルターのものだ、といつも思っています。とはいうものの、ワルターのマーラーの演奏は、1・2・4・5・9・大地歌、くらいしか残っていないのですねえ。いつ聴いても、いつも満足させてもらえる演奏なんですねえ。マーラー演奏の定番中の定番であります。
そのワルターのマーラーの中で、交響曲第4番ト長調です。ワルターのマーラーで最も多くの演奏が残っているのは、この4番らしいです。その中で1955年11月6日、ウィーンのムジークフェラインザールでのVPOとのライブ録音。ソプラノはヒルデ・ギューデン。ウイーン国立歌劇場再建記念演奏会からのものです。しかし、調べてみると、ワルターの4番の演奏は、他にも9種類もあります。シュワルツコップとVPOとの演奏などもありますね。
このような中のワルターの4番です。この演奏、1955年の録音でモノラルですが、それほどのストレスは感じませんね。古さは感じますが、聴きやすい音ですね。そして、やはりVPOの音色は素晴らしい。なんといっても弦のとろけるような甘美な音です。そして、こんなVPOを駆使して、ワルターの指揮、テンポに自由な設定と強弱の効果的な運用は、これしかないな、と思えるくらいの巧さと説得力があります。またVPOの甘美な音色を駆使した極めて美しい演奏、ここぞとばかりに迫力満点の剛毅な表情、ほんとにいい演奏だなあ、と痛感します。聴いていて、実に幸せな気分がわき上がってくるのですね。元来この4番はそれほど嫌な部分の少ない曲ですが、それでもマーラーのえぐい部分などは感じられず、というよりそれはマーラーの本質ではないと言わんばかりの演奏なんですねえ。第1楽章、曲の解像度はたいそう高く、合奏でもやはりVPOの美技はさすがと感じます。また、弦の美しさや木管での表情でたいそう明るく納得します。たまに管楽器のはずれるところがありますが、それもご愛敬ということで…。ヴァイオリンのソロもVPOらしいです。第2楽章スケルツォ、マーラーは「死の舞踏」といいましたが、それほどの深刻さはなく、ここでも甘美な表情と明るさがあります。ソロヴァイオリンも第1楽章に続いていいです。中間部では実に夢見心地ですよ。そして、極めつけは第3楽章。ここで見えるような美しさの限りない音楽は、マーラーの魅力ですね。またワルターもここでも流暢で明るく幸せにに満ちた音楽が力の限り展開されます。これがまた次ぎの終楽章、ギューデンの歌唱が加わり、これでもか、というように、幸福感が増幅されます。ギューデンの歌唱、飾らず構えずの自然体ですが、魅力的です。幸福感に優しさが加わり、天上の世界へ誘ってくれますねえ。
この演奏、いろんなところから発売されているみたいです。私は「ワルターのマーラー・ライブ集」の5枚組で聴いています。このレーベル、歴史的な録音が安価で入手できるので、嬉しい限りです。録音状態もそれほど不満はありません。
(MEMORIES MR2160/2164 2011年 輸入盤)
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