私事で非常に恐縮ですが、私のこのブログ、今回の記事で500件目となります。ブログを開設して、2058日。単純にわり算すると、4.1日に一回の割合で投稿していたことになります。しかし、500件ということは、なかなか自分でも「頑張ったな」って思っています(笑)。今では、記事の形式もだいたい統一されているのですが、最初の方は、今に比べると短いし、内容的にももう一つでありますね(笑)。一方で、最近ほんとにマンネリ感が充満しているので、うーん、なんだかな~と思うことしきりなのであります。このあと、どれくらいの投稿をするかわかりませんが、力のある限り、頑張っていこうと思っています。
さてさて、500件目ということで、意識することでもないのですが、今回はワーグナー歌劇「ローエングリン」であります。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮BPOの演奏。1975年12月、76年3月、81年5月の録音です。このころのカラヤンは、ザルツブルク・イースター音楽祭で毎年オペラを上演して、それを録音しておりました。ローエングリンは、1976年に上演されたのですが、その上演においてタイトルロールのルネ・コロと激しい対立があり、その結果二日目からはコロは役を降りたというのです。その後両者は和解したのでしょうか、1981年になってすべての録音が終了し、発売されることになったのでした。配役は、カール・リッダーブッシュ(ハインリッヒ王)、アンナ・トモワ・シントウ(エルザ)、ジークムント・ニムスゲルン(テルラムント)、ドゥニャ・ヴェイソヴィッチ(オルトルート)、ロバート・カーンズ(軍令使)などであります。もう、このCDを買っておそらく20年になろうとしています。4枚組で8800円しました。
なんといても、この演奏は、カラヤンとBPOの演奏ですねえ。カラヤンのワーグナー、評判のいいマイスタージンカーなどは、それほどいいとは思わないのですが、私は指環とこのローエングリンは、いつもいいな、って思いながら聴いています。ローエングリンの曲というのは、けっこうきれいな美しい曲が多いのですが、これをカラヤンはたいそう極上の美しさで演奏してくれるのです。第一幕のローエングリンの登場の場、ハインリッヒ王との会話などや、エルザの夢の背後の盛り上がりなどがそうなんですが、高音から低音までの弦の響きはほんとに惚れ惚れします。また木管の音色もただものではありません。加えて、金管の重厚な響きもすごいです。そして、美しいだけではなく、場面場面でのオケの表情がこれまた脱帽するくらいうまい。つまりその場に応じた表情が心憎いくらいたくみですね。第二幕のオルトルートとテルラムントの場面や、第三幕のエルザとローエングリンの不幸になりかかるところなど、さすがであります。また、美しい旋律は、ほんとにうっとりするくらいの美しさを感じますね。とにかく、オケの演奏は極上の美であり、凄いです。全曲を通じて、これほど雄弁なオケの演奏がないでしょうねえ。
これに対して、声楽の方です。これも立派。ローエングリンは他のテノールがいろんな味を出しているのですが、そんな中でもルネ・コロは全盛期の輝きに満ちています。艶のある美しいヘルデンテノール、華があります。多くのローエングリンの中、ベストでしょうねえ。登場の場面や「はるかな国」では恍惚となるくらいの美しさです。いつも思うのですが、カラヤンの指環でシークフリーとをやって欲しかったですねえ。加えて、リッダーブッシュのハインリッヒ王、これはいいです。渋いです。私的にはこれは絶対にベストと思っています。優しさや威厳があり、登場ごとに聴き惚れます。これらに対して、少々苦手なのが、シントウのエルザなんですね。カラヤンお気に入りのソプラノなんですが、ダメなことはないのですが、声に若さが感じられないし、どうもおばちゃんと思ってしまうのです。この人、他の役でもやはり同じように感じてしまいます。他のソプラノを、と言えば怒られるでしょうか。またニムスゲルンのテルラムントも、役の個性を余り感じませんねえ。オルトルートのヴェイソヴィッチが頑張っているだけに、どうも比較してしまいます。
このカラヤンのローエングリン、いつも聴くと、とっぷりその世界に浸ってしまう、そんな演奏であります。今後、これを上回る演奏が出るのでしょうか、とも思ってしまいます。
(EMI TOCE-6366/69 1991年)
さてさて、500件目ということで、意識することでもないのですが、今回はワーグナー歌劇「ローエングリン」であります。ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮BPOの演奏。1975年12月、76年3月、81年5月の録音です。このころのカラヤンは、ザルツブルク・イースター音楽祭で毎年オペラを上演して、それを録音しておりました。ローエングリンは、1976年に上演されたのですが、その上演においてタイトルロールのルネ・コロと激しい対立があり、その結果二日目からはコロは役を降りたというのです。その後両者は和解したのでしょうか、1981年になってすべての録音が終了し、発売されることになったのでした。配役は、カール・リッダーブッシュ(ハインリッヒ王)、アンナ・トモワ・シントウ(エルザ)、ジークムント・ニムスゲルン(テルラムント)、ドゥニャ・ヴェイソヴィッチ(オルトルート)、ロバート・カーンズ(軍令使)などであります。もう、このCDを買っておそらく20年になろうとしています。4枚組で8800円しました。
なんといても、この演奏は、カラヤンとBPOの演奏ですねえ。カラヤンのワーグナー、評判のいいマイスタージンカーなどは、それほどいいとは思わないのですが、私は指環とこのローエングリンは、いつもいいな、って思いながら聴いています。ローエングリンの曲というのは、けっこうきれいな美しい曲が多いのですが、これをカラヤンはたいそう極上の美しさで演奏してくれるのです。第一幕のローエングリンの登場の場、ハインリッヒ王との会話などや、エルザの夢の背後の盛り上がりなどがそうなんですが、高音から低音までの弦の響きはほんとに惚れ惚れします。また木管の音色もただものではありません。加えて、金管の重厚な響きもすごいです。そして、美しいだけではなく、場面場面でのオケの表情がこれまた脱帽するくらいうまい。つまりその場に応じた表情が心憎いくらいたくみですね。第二幕のオルトルートとテルラムントの場面や、第三幕のエルザとローエングリンの不幸になりかかるところなど、さすがであります。また、美しい旋律は、ほんとにうっとりするくらいの美しさを感じますね。とにかく、オケの演奏は極上の美であり、凄いです。全曲を通じて、これほど雄弁なオケの演奏がないでしょうねえ。
これに対して、声楽の方です。これも立派。ローエングリンは他のテノールがいろんな味を出しているのですが、そんな中でもルネ・コロは全盛期の輝きに満ちています。艶のある美しいヘルデンテノール、華があります。多くのローエングリンの中、ベストでしょうねえ。登場の場面や「はるかな国」では恍惚となるくらいの美しさです。いつも思うのですが、カラヤンの指環でシークフリーとをやって欲しかったですねえ。加えて、リッダーブッシュのハインリッヒ王、これはいいです。渋いです。私的にはこれは絶対にベストと思っています。優しさや威厳があり、登場ごとに聴き惚れます。これらに対して、少々苦手なのが、シントウのエルザなんですね。カラヤンお気に入りのソプラノなんですが、ダメなことはないのですが、声に若さが感じられないし、どうもおばちゃんと思ってしまうのです。この人、他の役でもやはり同じように感じてしまいます。他のソプラノを、と言えば怒られるでしょうか。またニムスゲルンのテルラムントも、役の個性を余り感じませんねえ。オルトルートのヴェイソヴィッチが頑張っているだけに、どうも比較してしまいます。
このカラヤンのローエングリン、いつも聴くと、とっぷりその世界に浸ってしまう、そんな演奏であります。今後、これを上回る演奏が出るのでしょうか、とも思ってしまいます。
(EMI TOCE-6366/69 1991年)
mikotomochi58さんの記事は、音楽が目の前に浮かんでくるような描写で、いつも参考にしています。
僕はオペラの演奏は、まだ未開拓なんですが、ローエングリンを買うときはカラヤン&BPO、覚えておきます。
私なんぞは、何一つ続けられるものがないものでして、お恥ずかしいかぎりであります。
まだまだ1000回、2000回と続けて下さいよ。陰ながら応援しています。フレ~、フレ~。
カラヤンのローエングリーンは美しいです。私はLPですけれど。