トランプ大統領のコロナ感染には、驚きましたね。加えて、勝手に退院するわ執務室に入るわ、そこら中にウィルスをまき散らし、感染者を増やしているそうです。大統領選を勝つためかの傍若無人さにはほとんどあきれかえるばかりです。そんな中、マリーンズにコロナ感染。13人が出場できなくなりました。レギュラー級の野手では藤岡・荻野、投手は岩下。あとは角中や清田。戦力低下はしかたないが、まあこれくらいなら、ってところでしょうか。若手にはチャンス!
ということで、ブルックナーの交響曲第9番ニ短調であります。この曲もいろんな演奏を取り上げましたが、今回はブルーノ・ワルター指揮のコロンビア響。1959年11月の録音です。ワルターの最晩年に、ステレオでのブルックナーの録音は、4、7、9番の三曲あるのみです。コロンビア響では編成が少し小さめなのかも知れません。最晩年に多くの録音がステレオで残されたことは、実に有り難いことですねえ。
そうは言っても、ワルターのステレオ録音は、どうしてもオケの問題がつきまといます。コロンビア響については、貧弱であるとか、規模が小さく非力、とかある一方で、まったく問題ないとか、実に素晴らしいの賛美の声もあります。しかしながら、そこには時代的に録音が貧弱であることも加わり、なかなか苦しいのです。過日、ワルターの一連の録音のSACDが発売されたので、ブルックナーも買ってしまいました。しかし、SACDになってかなりの鮮明な音質での音の奥行きの深さを実感しました。しかしながら、オケの印象を改善するほどの進化を感じることはできませんでしたね。やはり、時代的な情報量の少なさは、如何ともしがたいのかなと思いました。と、思っていましたら、ブルックナーのオケは、コロンビア響とありますが、ロスPOだったそうですね。まあ、コロンビア響と名乗っていても、実態はいろいろでしたから、まあそれほど気にしなくてもいいかもしれませんが…。
それで、ワルターの演奏でありますが、以前7番を取り上げたことがありますが、そのときには「優美なブルックナー」といいましたが、この9番でも同じような印象なんですねえ。オケをたっぷり歌わせて、旋律を慈しむように演奏していきます。非常に明るく、たくさんの太陽を一杯に浴びている美しさを感じます。明朗快活、そして優美なブルックナーなんですねえ。これはこれで、こんなブルックナーもあってもいいと思うし、さすがのワルター、この曲を彼のやり方でしっかりとした説得力で演奏し、聴きながらその巧さを至るところで実感させてくれるのです。
しかしながら、問題点としては、やはり7番ではこれでいいとしても、9番では多少の物足りなさも感じるのも事実です。9番って曲は、けっこうやっかいです。ある種の峻険さや深遠さ、もっと大雑把に言えば、暗さや深さや厳しさが必要に思うのです。第1楽章でのそそり立つような威容、第2楽章の混沌とした中からの厳しさ、第3楽章のまさに深遠な世界。ワルターの演奏を聴くと、そんなことはどうでもよくなり、彼の世界に引き込まれていく力も感じるのであります。
第1楽章、いくつかの主題を実に心をこめて歌い上げるところは、他では聴けない、まさにワルターの世界。そこからは憧憬や哀愁などの感情が満開であります。そして、いろんな意見があるオケも、実に丁寧に演奏していますねえ。第2楽章、多少の薄さを感じるが、それなりの威圧感もある、躍動的であり屈託のない明るさに満ちあふれています。第3楽章、ここにはブルックナーの音楽の美しさがある。オケの音色も美に満ちております。ここでもたいそう美しく歌い上げており、その美にうっとりしてしまいますねえ。今ままであまり聴くことのないようなブルックナーの世界が描かれており、それはそれで満足できるのでありました。
このブルックナーの9番、手元には、①従来のSONYのCD、②先頃出たSACD、③非売品見本盤LPからの復刻盤(OTAKEN)、④2トラ38オープンリールからの復刻盤(GRANDSLAM)があります。②が一番いい音で鳴っていますが、全体的に音に充実感があるのは④と私は思います。どれもそれなりの特徴があるんですがねえ。
最後に、やはりマリーンズ苦しい。ホークス三連戦も負け越し。三戦で11安打。やはり貧打に拍車がかかりました。今週のイーグルス戦も苦しいだろうなあ。頑張れ、マリーンズ。
(GRANDSLAM GS-2148 2016年)
ということで、ブルックナーの交響曲第9番ニ短調であります。この曲もいろんな演奏を取り上げましたが、今回はブルーノ・ワルター指揮のコロンビア響。1959年11月の録音です。ワルターの最晩年に、ステレオでのブルックナーの録音は、4、7、9番の三曲あるのみです。コロンビア響では編成が少し小さめなのかも知れません。最晩年に多くの録音がステレオで残されたことは、実に有り難いことですねえ。
そうは言っても、ワルターのステレオ録音は、どうしてもオケの問題がつきまといます。コロンビア響については、貧弱であるとか、規模が小さく非力、とかある一方で、まったく問題ないとか、実に素晴らしいの賛美の声もあります。しかしながら、そこには時代的に録音が貧弱であることも加わり、なかなか苦しいのです。過日、ワルターの一連の録音のSACDが発売されたので、ブルックナーも買ってしまいました。しかし、SACDになってかなりの鮮明な音質での音の奥行きの深さを実感しました。しかしながら、オケの印象を改善するほどの進化を感じることはできませんでしたね。やはり、時代的な情報量の少なさは、如何ともしがたいのかなと思いました。と、思っていましたら、ブルックナーのオケは、コロンビア響とありますが、ロスPOだったそうですね。まあ、コロンビア響と名乗っていても、実態はいろいろでしたから、まあそれほど気にしなくてもいいかもしれませんが…。
それで、ワルターの演奏でありますが、以前7番を取り上げたことがありますが、そのときには「優美なブルックナー」といいましたが、この9番でも同じような印象なんですねえ。オケをたっぷり歌わせて、旋律を慈しむように演奏していきます。非常に明るく、たくさんの太陽を一杯に浴びている美しさを感じます。明朗快活、そして優美なブルックナーなんですねえ。これはこれで、こんなブルックナーもあってもいいと思うし、さすがのワルター、この曲を彼のやり方でしっかりとした説得力で演奏し、聴きながらその巧さを至るところで実感させてくれるのです。
しかしながら、問題点としては、やはり7番ではこれでいいとしても、9番では多少の物足りなさも感じるのも事実です。9番って曲は、けっこうやっかいです。ある種の峻険さや深遠さ、もっと大雑把に言えば、暗さや深さや厳しさが必要に思うのです。第1楽章でのそそり立つような威容、第2楽章の混沌とした中からの厳しさ、第3楽章のまさに深遠な世界。ワルターの演奏を聴くと、そんなことはどうでもよくなり、彼の世界に引き込まれていく力も感じるのであります。
第1楽章、いくつかの主題を実に心をこめて歌い上げるところは、他では聴けない、まさにワルターの世界。そこからは憧憬や哀愁などの感情が満開であります。そして、いろんな意見があるオケも、実に丁寧に演奏していますねえ。第2楽章、多少の薄さを感じるが、それなりの威圧感もある、躍動的であり屈託のない明るさに満ちあふれています。第3楽章、ここにはブルックナーの音楽の美しさがある。オケの音色も美に満ちております。ここでもたいそう美しく歌い上げており、その美にうっとりしてしまいますねえ。今ままであまり聴くことのないようなブルックナーの世界が描かれており、それはそれで満足できるのでありました。
このブルックナーの9番、手元には、①従来のSONYのCD、②先頃出たSACD、③非売品見本盤LPからの復刻盤(OTAKEN)、④2トラ38オープンリールからの復刻盤(GRANDSLAM)があります。②が一番いい音で鳴っていますが、全体的に音に充実感があるのは④と私は思います。どれもそれなりの特徴があるんですがねえ。
最後に、やはりマリーンズ苦しい。ホークス三連戦も負け越し。三戦で11安打。やはり貧打に拍車がかかりました。今週のイーグルス戦も苦しいだろうなあ。頑張れ、マリーンズ。
(GRANDSLAM GS-2148 2016年)
さて、ブルックナーですが、9番は難しいですね。この曲については、よく精神的なことがよく言われますが、なかなか満足できないのが現状でしょうか。そして、第四楽章もいろんな復元を聞きますが、それだけでも素晴らしい、とおもうので、ブルックナーの手で完成されていたら、という残念は気持ちでいっぱいです。第四楽章があれば、この曲の印象も変わったかも知れないし、そうなると、それがないことで、余計にわかりにくくなっているんでしょうねえ。
さて、マリーンズですが、お怒りも当然と思います。隠蔽しようとしたと言われてもしかたないですね(某週刊誌報道によると、I選手と他3名が札幌のSに行って云々、とありました)。タイガースの発表に比べるとその違いがよくわかります。それが天罰かして、それ以降一気に成績も下降線。優勝どころか、2位も危ない状態です。いまのチーム状況は最悪になってます。もういっそのことCSもでなくてもいい、と投げやりになるのでありました。実に、困ったことです。
また、ご教示ください。
ブルックナーの9番は、なかなか難しい曲です。演奏が、ではなく、表現がです。3楽章で終わって、満足感が得られません。シューベルトの「未完成」のように、未完成であっても、2楽章が、静かに終わり、感動に浸れます。しかし、ブルックナーは、そうはいきません。ワルターも持ってはいるのですが、死の直前に書かれたこの曲にしては、少し、明るいです。ブルックナーが、どの程度、死を意識して作曲したかは解りませんが、もう少し、翳りや、悲しみ、諦観が欲しいと思います。比較的、明るめの曲想なので、迫力満点の演奏も見かけますが、私には、これだといった、満足のできるものが、まだありません。シューリヒト/VPOの演奏が、気に入っていますが、これも、ベター盤といったところです。
さて、ロッテですが、コロナの件以来、緊張感が途切れましたね。SBとの差は、開くばかりです。札幌での遠征で、ルール違反をしたこと、これを、球団が明らかにしなかったこと。別に、犯罪行為をしたわけではないのですから、きちんと説明して、謝罪すれば良かったのに、球団の失態です。なれ合いのスポーツ記者も、取材もせずに、記事にしたことも問題。折角のチャンスを逃してしまいました。情けないことです!