私にとっては三連休だった火水木もあっという間に終わりました。連休といっても、水は昼から3時間程度、営業活動に出てましたし、他も、家で次年度の基礎的な数値を算出する仕事に埋没していました。数字を扱うことはそれほど得意ではないので、うーん悩ましいことです。その間、車検も終わりました。タイヤの一本に内側に大きな亀裂があって、それだけ交換となりました。車の足回りは、しっかりメンテナンスをしないと恐いですねえ。
さてさて、以前にも述べたとおり、最近ブラームスをかなり頻繁に聴くのですが、なぜかこのブログでは、4番の交響曲だけは一度も取り上げたことはありませんでした。決して嫌いではありませんよ。バルビローリ、ザンデルリンク、カラヤンの演奏など、聴く機会も多い曲なんですね。ザンデルリンクの演奏がけっこう好きで、取り上げようと幾度か思ったんですが…、でありました。それで、まったく予想もしないところから、予想もしない指揮者の演奏で今回取り上げることになりました。それは、ベルナルド・ハイテインク指揮ロンドン交響楽団の演奏です。2004年6月16,17日 バービカン・ホールにおけるライヴ録音。この両者によるブラームスは、1番から4番まで揃ってます。そもそも岡山の中古やさんで3番を買いまして、それがなかなかよかったので、その後三宮の中古やさんで、またまた2番と4番を見つけました。岡山では1200円ほどしましたが、三宮では600円ほどでした。大都市の方が安いんでしょうか(笑)。まだ1番は聴いていませんが、2~4番の中で、一番惹かれたのが4番なんですね。ハイティンクのブラームス、これまでに1990年代のボストン響との全集があります。他にも、ACOとも録音をしているようですね。今回の演奏は2004年ですから、これが一番最近のものですね。円熟の境地にたどり着いたハイティンクでしょうか。
このブラームス、まず言えることはライブ録音らしい頗る熱気に溢れた演奏であることです。この曲の寂寥感とか内省的とかよく言われるような雰囲気はあまり感じない、むしろ分厚い管弦楽とエネルギッシュな躍動的な演奏となっています。現代の管弦楽の威力を前面に押し出して、かつ立体的な優秀な録音で聴くことのできるものといえるでしょう。第1楽章、LSOの演奏は、BPOやVPOに比べると透明感や洗練度においては劣るが、その重量感あふれる響きはいいですね。ハイティンクの指揮からは、ブラームスの内面を推し量るようなところはあまり感じられないが、この演奏からはこの曲が非常に素直に心に染み込んでくるんです。伸び伸びと屈託のないブラームスの音楽が展開されて、終わりに近づく連れてヒートアップしていくのもいいです。第2楽章。弦による分厚くうねるような、力強い合奏が印象的。いくつかの主題を重層的に歌いあげる弦は、荒削りな印象はあるが、かえってそれが感動的でもある。ここでも次第に高揚して曲を閉じるところもいい。この高揚が第3楽章には受け継がれる。第1楽章を中心としたオケをフル回転さえての激しい演奏になって、その高揚感は痛快でもある。三台のティンパニが炸裂し迫力を増す。そして第4楽章。終楽章らしい力強さと高揚感は最高潮に達する。この楽章の複雑な変奏もハイティンクは明晰かつ生き生きと展開し、再現された音は限りなく熱いんですね。ライブならではとも思いますが、燃えたハイティンクの真骨頂かもしれませんねえ。
このシリーズ、他の3番まではブラームスの交響曲のCDによくあるように、何らかの他のブラームス作品(悲劇的序曲、二重協奏曲、セレナード第2番)が加えられているんですが、この4番だけは、これ1曲のみです。何か淋しい気分で一杯です。それとも、これ1曲で十分満足できる、ってことでしょうか(笑)。
(LSO Live LSO00057 2005年 輸入盤)
さてさて、以前にも述べたとおり、最近ブラームスをかなり頻繁に聴くのですが、なぜかこのブログでは、4番の交響曲だけは一度も取り上げたことはありませんでした。決して嫌いではありませんよ。バルビローリ、ザンデルリンク、カラヤンの演奏など、聴く機会も多い曲なんですね。ザンデルリンクの演奏がけっこう好きで、取り上げようと幾度か思ったんですが…、でありました。それで、まったく予想もしないところから、予想もしない指揮者の演奏で今回取り上げることになりました。それは、ベルナルド・ハイテインク指揮ロンドン交響楽団の演奏です。2004年6月16,17日 バービカン・ホールにおけるライヴ録音。この両者によるブラームスは、1番から4番まで揃ってます。そもそも岡山の中古やさんで3番を買いまして、それがなかなかよかったので、その後三宮の中古やさんで、またまた2番と4番を見つけました。岡山では1200円ほどしましたが、三宮では600円ほどでした。大都市の方が安いんでしょうか(笑)。まだ1番は聴いていませんが、2~4番の中で、一番惹かれたのが4番なんですね。ハイティンクのブラームス、これまでに1990年代のボストン響との全集があります。他にも、ACOとも録音をしているようですね。今回の演奏は2004年ですから、これが一番最近のものですね。円熟の境地にたどり着いたハイティンクでしょうか。
このブラームス、まず言えることはライブ録音らしい頗る熱気に溢れた演奏であることです。この曲の寂寥感とか内省的とかよく言われるような雰囲気はあまり感じない、むしろ分厚い管弦楽とエネルギッシュな躍動的な演奏となっています。現代の管弦楽の威力を前面に押し出して、かつ立体的な優秀な録音で聴くことのできるものといえるでしょう。第1楽章、LSOの演奏は、BPOやVPOに比べると透明感や洗練度においては劣るが、その重量感あふれる響きはいいですね。ハイティンクの指揮からは、ブラームスの内面を推し量るようなところはあまり感じられないが、この演奏からはこの曲が非常に素直に心に染み込んでくるんです。伸び伸びと屈託のないブラームスの音楽が展開されて、終わりに近づく連れてヒートアップしていくのもいいです。第2楽章。弦による分厚くうねるような、力強い合奏が印象的。いくつかの主題を重層的に歌いあげる弦は、荒削りな印象はあるが、かえってそれが感動的でもある。ここでも次第に高揚して曲を閉じるところもいい。この高揚が第3楽章には受け継がれる。第1楽章を中心としたオケをフル回転さえての激しい演奏になって、その高揚感は痛快でもある。三台のティンパニが炸裂し迫力を増す。そして第4楽章。終楽章らしい力強さと高揚感は最高潮に達する。この楽章の複雑な変奏もハイティンクは明晰かつ生き生きと展開し、再現された音は限りなく熱いんですね。ライブならではとも思いますが、燃えたハイティンクの真骨頂かもしれませんねえ。
このシリーズ、他の3番まではブラームスの交響曲のCDによくあるように、何らかの他のブラームス作品(悲劇的序曲、二重協奏曲、セレナード第2番)が加えられているんですが、この4番だけは、これ1曲のみです。何か淋しい気分で一杯です。それとも、これ1曲で十分満足できる、ってことでしょうか(笑)。
(LSO Live LSO00057 2005年 輸入盤)
毎日のように、ザールへ通い、楽員の方たちや事務局長のグリュンネ・ワルトさんにも親切にしていただき、完全に公私混同した夢のような2週間でした。
カラヤンが録音に使っていたイエスキリスト教会も訪れ、マエストロが座って休息をとった椅子にそっと腰掛けてみました。
室内は当時のままに保たれていますが、訪れる人もいないようです。傍らに日本から持ち帰った折鶴がひとつ、ぽつんとおかれておりました。
我々の作った番組は、国際線国内線の全航路にて放映されました。あれからもう、4年がたちます。生涯の記念になった仕事でした。もうベルリンに行くこともないでしょうし、ラトルさんにお会いすることもないでしょう。
まさに、時は過ぎ行くです。
ブラームスといえば・・・ベルリンへ行った時、ラトルのブラームスのリハとゲネプロに立会いました。本番も聴きましたが、自分はあまり感動しなかったです。
別の日にお会いしてインタビューしましたが、ラトルさんはとっても気さくな人で、英国人らしいやや皮肉っぽいところもありますが、シャイな青年らしさも残っており、好感が持てました。しかし、あのブラームスは頂けなかった。
これについては、あちこちで書きましたので、機会があれば・・・