こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

バイロイトの「第九」

2006年12月09日 22時18分38秒 | ベートーヴェン
12月に入ると、年末まであっという間ですね。今年もあと三週間となりました。年末というと、決まって聞こえてくるのが「第九」ですね。7月にこのブログでも、フルトヴェングラーの1942年ライブを取り上げました。今回はフルトヴェングラーの1951年のバイロイト音楽祭のライブ盤です。東岡山のBOOKOFFで750円で買いました。
第二次大戦で中断したバイロイト音楽祭が復興したのが1951年でした。それはフルトヴェングラーのベートーヴェン交響曲第9番で幕を開けました。それが天下の名盤の名をほしいままにした「バイロイトの『第九』」なのです。戦後バイロイト音楽祭のフルトヴェングラー唯一の演奏です。
この演奏のCDは、最近EMI以外からもたくさん発売されてます。いろいろなリマスターで出されてますが、原盤のモノラルの音がどれくらいよくなるのでしょうかね。この演奏をLPでも持ってますが、これは疑似ステレオと言われるステレオ化したものです。こもったような音であまりいい音とは思いませんでした。今回購入したCDは、ブライトクランク化、つまり電気的にステレオ化したものです。昔の疑似ステレオとどうちがうのかはよくわかりません。でも、今回のCDの方がかなり音がよくなったような気がします。原盤のモノラルの方がいいとも思いますが、ブライトクランクのものは今は入手できないようなので、これはこれで価値があるかなと思い、買いました。
やはり、最後まで聴き通してしまう力のある演奏ですね。熱気は1942年ライブほどではないです。整った美しさを感じます。また凄絶なところも随所に見え、ブルトヴェングラーらしさも感じさせます。1942年盤より、理性的、また深みのある演奏といえましょうか。第一・二楽章は、躍動感をもっての雄大なスケールの演奏になってます。第三楽章は、遅めのテンポで音を噛みしめるようで、味わい深く悠久の音です。そして、第四楽章。ソリストもいいですね。旋律の歌わせ方・テンポ、一筋縄ではいきませんね。さすがとうならせる演奏になってます。
最近、ブルックナーを聴くことが多いのですが、晩年のブルックナーは、第九をかなり意識してますね。特に八番なんか…。興味深いことです。

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