先週末、香川県に一泊旅行に行きました。屋島の源平古戦場、高松城、栗林公園、国分寺、丸亀で泊まり、丸亀城、善通寺、そして金毘羅さん、などなどをまわってきました。西国巡礼の寺院も5ヶ所ほど行きました。金比羅さんはたくさんの人で、車を駐めるのに苦労しました。丸亀城は天守はこじんまりしてますが、石垣が立派。高松城もふたつの櫓や天守台も残っており、よかったです。天気も曇っており、それほど暑くなかったので、助かりました。昼はやはりうどんを食べ、夜は丸亀で刺身を食べました。美味しゅうございました。
さてさて、夏も終わりで、ひとつしなければならないこともあって、あまり音楽を聴いておりませんでした。仕事をしながら聴く、というながらなんですが、少々気になったのが、シャルル・ミュンシュの演奏でした。私、このひとの代表的な演奏である、ベルリオーズの幻想交響曲とブラームスの交響曲第1番、ともに最晩年にパリ管との録音ですが、このふたつはそれほど好きではないぞ!という内容の記事をエントリーしたことがあります。ですので、あまり聴かない指揮者だったのです。その後、ブラームスの交響曲第4番を取り上げたことがありましたかねえ。
そしてCDもそんなに持っておらず、ソニーさんからのあの激安の白いBOXの8枚組があり、それを忘れた頃に聴くというくらいでした。そんな中、過日ブラームスの交響曲第2番を聴きましたが、これがけっこう印象に残りました、というよりいいなあ、と思ったのですね。それで、ミュンシュの演奏をもう一度聴かなければいけませんね(別に聴かなくてもいいのですが…)と思ったのでした。
しかし、もう亡くなって半世紀がたとうとする指揮者の演奏、それほど入手しやすい環境ではありません。ソニーの白いBOXであと二つ出ているのと、もうひとつは「RCAアルバム・コレクション全集(86CD)」があるんですね。特に後者ですねえ。値段も1万と少し。ただいつもお世話になっているHMVは売り切れ。タワーさんは高く、amazonはHMVと同じくらい、ということなんですね。ということで、またまた物欲が頭をもたげて、悩ましい毎日を送っているのでした。
どうでもいい話が長くなりましたが、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン響の演奏。ブラームス交響曲第2番二長調作品73。1955年12月5日ボストンのシンフォニーホールでの録音です。まず、思ったのは、ボストン響は、なかなかしっかりとした、いいオケですねえ、ということなんです。これまで、このオケそんなに聴いたことなかったかな。いい音で鳴ってますよねえ。分厚く精度も高く、多少明るいですが、弦が非常にまとまって、じっくりと耳を傾けると実に味わい深い。1950年代ミュンシュが率いてのまさに黄金時代とも言えますね。団員には戦争による欧州からの移住者も多かったのですかねえ。金管は多少派手ですかねえ。ミュンシュは、やはり熱い。この2番は、どちらかと言えばゆったり系でのびやか。しかしこの演奏、最初からオケは鳴り響き、ガンガン飛ばす。そんなところで、多少異質の演奏か。でもオケの力量も高いので、グイグイ引き込まれていく快感がとてもいいです。
第1楽章、最初はゆったりと来ても、次第に熱を帯びて、スケールや振幅の大きな演奏で、オケも揺るぎない力で、わー、いいなあ、で進んでいく。細部までよく見渡せます。第2楽章。雄弁な語り口。ここでも弦のよさが光る。多少の粘着系もいいかな、ですね。第3楽章、最初はさりげなく、中間部でドッと来るかと思いきや、多少控え目ですが、弦の美音で迫る。そして第4楽章、やっぱり来ました。しかし、オケの響きの透明感でそれほどの爆発はないが、じっくり耳を傾ければ、隅から隅まで明快で、鮮明。この両者の凄さを実感しました。ほんとに美演でありました。でも、こんなブラームスもいいな、とも思ったのでありました。
この夏休みは、先述の如くひとつしなければならない仕事に追われていました。もう10年振りの仕事なので、頭が回らない回らない。最後の土日にやっと一区切り。もうつくづくイヤになった次第でありました。なんだか9月になりました。
(SONY MASTERS 88697826732 2011年 輸入盤)
さてさて、夏も終わりで、ひとつしなければならないこともあって、あまり音楽を聴いておりませんでした。仕事をしながら聴く、というながらなんですが、少々気になったのが、シャルル・ミュンシュの演奏でした。私、このひとの代表的な演奏である、ベルリオーズの幻想交響曲とブラームスの交響曲第1番、ともに最晩年にパリ管との録音ですが、このふたつはそれほど好きではないぞ!という内容の記事をエントリーしたことがあります。ですので、あまり聴かない指揮者だったのです。その後、ブラームスの交響曲第4番を取り上げたことがありましたかねえ。
そしてCDもそんなに持っておらず、ソニーさんからのあの激安の白いBOXの8枚組があり、それを忘れた頃に聴くというくらいでした。そんな中、過日ブラームスの交響曲第2番を聴きましたが、これがけっこう印象に残りました、というよりいいなあ、と思ったのですね。それで、ミュンシュの演奏をもう一度聴かなければいけませんね(別に聴かなくてもいいのですが…)と思ったのでした。
しかし、もう亡くなって半世紀がたとうとする指揮者の演奏、それほど入手しやすい環境ではありません。ソニーの白いBOXであと二つ出ているのと、もうひとつは「RCAアルバム・コレクション全集(86CD)」があるんですね。特に後者ですねえ。値段も1万と少し。ただいつもお世話になっているHMVは売り切れ。タワーさんは高く、amazonはHMVと同じくらい、ということなんですね。ということで、またまた物欲が頭をもたげて、悩ましい毎日を送っているのでした。
どうでもいい話が長くなりましたが、シャルル・ミュンシュ指揮ボストン響の演奏。ブラームス交響曲第2番二長調作品73。1955年12月5日ボストンのシンフォニーホールでの録音です。まず、思ったのは、ボストン響は、なかなかしっかりとした、いいオケですねえ、ということなんです。これまで、このオケそんなに聴いたことなかったかな。いい音で鳴ってますよねえ。分厚く精度も高く、多少明るいですが、弦が非常にまとまって、じっくりと耳を傾けると実に味わい深い。1950年代ミュンシュが率いてのまさに黄金時代とも言えますね。団員には戦争による欧州からの移住者も多かったのですかねえ。金管は多少派手ですかねえ。ミュンシュは、やはり熱い。この2番は、どちらかと言えばゆったり系でのびやか。しかしこの演奏、最初からオケは鳴り響き、ガンガン飛ばす。そんなところで、多少異質の演奏か。でもオケの力量も高いので、グイグイ引き込まれていく快感がとてもいいです。
第1楽章、最初はゆったりと来ても、次第に熱を帯びて、スケールや振幅の大きな演奏で、オケも揺るぎない力で、わー、いいなあ、で進んでいく。細部までよく見渡せます。第2楽章。雄弁な語り口。ここでも弦のよさが光る。多少の粘着系もいいかな、ですね。第3楽章、最初はさりげなく、中間部でドッと来るかと思いきや、多少控え目ですが、弦の美音で迫る。そして第4楽章、やっぱり来ました。しかし、オケの響きの透明感でそれほどの爆発はないが、じっくり耳を傾ければ、隅から隅まで明快で、鮮明。この両者の凄さを実感しました。ほんとに美演でありました。でも、こんなブラームスもいいな、とも思ったのでありました。
この夏休みは、先述の如くひとつしなければならない仕事に追われていました。もう10年振りの仕事なので、頭が回らない回らない。最後の土日にやっと一区切り。もうつくづくイヤになった次第でありました。なんだか9月になりました。
(SONY MASTERS 88697826732 2011年 輸入盤)
秋の風を感じると交響曲、ブラームス、聴きたくなって参ります。
ミュンシュのブラームスは未聴でございます。ベートーベンを聴いてド迫力に吃驚した記憶がありますが。。
フランク、ショーソンも知人に薦められて購入しましたが、まだまだ聴きこめておらず良さがわからず・・・。
ブラームス、聴いてみたく思います。
クラシック音楽はただただ好きなだけで初心者でございますので今後もご教示下さいませ。
10年振りのお仕事も一区切りつかれたとのこと、お疲れさまでございました。
季節の変わり目、夏の疲れも出て来る頃でございますので
体調お気をつけられて下さいませ。
by ☆stella☆
ミュンシュ、フランスものばかりではありませんね。
ご紹介のBOXともう一つの後期ロマン派BOXをちょっと前に買い、折をみて聴いております。
音楽を聴くには良い季節となりまました。またよろしくお願いいたします。
ところで、ミュンシュといえば、長いタクトを、振り回す映像を、見かけますが、その熱さが、演奏に表れていますね。好きな、指揮者の一人です。最近の指揮者は、タクトを持たない人が、多いですね。いつごろからですかね?これも、流行なのですかね。