「まだ」という言葉
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基本の意味は日本語も手話も同じなのですが、
ニュアンスが違うため誤解をうむ原因になるとか。
例えばこんな会話。
ろう : 明日〆切の書類できた?
聴 : いえ、まだ・・・
ろう : え~~! 大丈夫なの???
聴 : (えっ???)
聴者は、
ほぼ完成していて明日の〆切に十分間に合う場合でも、
完全に完成していないと
「まだ」と言います。
でも、明日の〆切には十分に間に合うし
ろう者はどうしてそんなに驚くんだろう?
と、思います。
一方ろう者は、
「まだ」と見ると「全く手をつけていない」
という意味にとらえるのです。
それで、
「明日〆切なのにまだ作成し始めてなくて大丈夫??」
と、とても驚くわけです。
この場合、「まだ」ではなく
「あともう少しでできる」と言えば
誤解が生じないでしょう。
さて・・・
手話動画制作を一緒に担当している
ろう職員の中村との、ある日の会話。
中村 : 次の動画の原稿は?
高田 : まだ
中村 : ふ~ん・・・
高田 : あ、今のはろう者の「まだ」なの
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中村 : えっ?! じゃあ、頑張って!!
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はい、頑張りま~す
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高田でした。