手話でつながる、手話で楽しむ豊かな時間 ～みみサポ加藤が行く！ スターバックス 仙台パルコ店の「手話Café」前編～

(この記事はお店に許可をいただき撮影しています。また、参加者にも掲載許可をいただいています。)

9月13日（金）、スターバックス 仙台パルコ店で素敵なイベントがありました。
その名もずばり、「手話Café」です。
看板を見ただけでワクワク…！



こちらのイベントは、実際にお店で働いている聴覚に障害のあるバリスタさんから
コーヒーの楽しみ方を教えてもらえる（もちろん手話で！）というもの。
日頃手話で生活している方、手話を勉強中の方、
両者にとって魅力的なイベントですね！
さらにコーヒーが好きならもう最高。
企画当初の想定よりも多数の参加申込があったというのも納得です。

実際にイベントの様子を見せていただきましたよ～！


9名の参加者のうち、6名がろう者、3名が聴者でした。
そしてバリスタの阿部さん。

（こちらが阿部さんのサインネーム）

参加者の自己紹介の後、
コーヒーに関する手話を紹介し、
さっそくコーヒーのテイスティングへ。
今回はオータムブレンドという豆を味わいます。
「テイスティング」という言葉、初めてだとよくわからなくて
なんだかドキドキしてしまいそうですよね。
でも大丈夫！阿部さんがポイントを説明してくれました。



「香り」「酸味」「コク」「風味」について、
自分の言葉で表現してみる皆さん。


シートに記入したら、発表タイムです。

「あっさり、って手話でどうするんだろう…」という聴者の質問に、
参加者のろう者から「こうかな？」「いい感じ！」とすかさずフォロー。
たとえちょっぴり手話がわからなくても、
同じ空間で同じコーヒーを味わう、楽しい時間を共有していることで、
コミュニケーションの壁がぐーっと低くなっている感じがしました。
とにかく皆さん、楽しそう！



つづいてフードペアリングの体験です。
スターバックス®オータムブレンドにぴったりなパンプキンスコーンを味わい、
感想を共有中。

さらに、コーヒー豆の産地ごとの味わいに違いについても
阿部さんからレクチャー。
聞いている皆さんも「コーヒーって奥深いんだね～！」
「全然知らなかったな…」と興味深々です。

楽しい時間はあっという間に過ぎるもの。
「手話でコーヒーのことを聞ける機会は少ないから、
今日はコーヒーの魅力を初めて知ることができて良かった」
「毎月でもやってほしい！」と皆さんにこにこ。
イベント終了後も阿部さんに質問したり、
初対面の参加者同士、ろう者も聴者もしばらくおしゃべりを楽しんでいましたよ。

このイベントはすべて手話で進行していたので、
『場は盛り上がっているのだけれど、音声としてはとっても静か』でした。
その様子をたまたま同じ時間帯に近くの席にいたお客さんが見て、
なんだか楽しそうでいいな～とか、
手話を初めて生で見た！どんな話ししてるんだろう…とか、
そんなちょっぴりのトピックスを持ち帰って、
身近な人に話したり、手話に興味を持ったり、
そうしたことが巡り巡って社会が変わっていくのかも！と
感じた加藤でした。

～後編へつづく～