クラブ山行報告
2020年6月6日(土) 天候 曇り A班 参加者 20名
2020年6月7日(日) 天候 晴れ B班 参加者 20名 合計参加者 40名
CL 足立Yさん
A班 6月6日(土)記録
「新型コロナウイルス」の影響で2か月中止となった山行、6月からは3密とソーシャルディスタンスを守りつつ体温も個々にはかり参加します。本当に久しぶりですが、皆さん相変わらず元気です。40名の参加があり、土曜日、日曜日20名づつに分けられました。
CLの挨拶後1台に4名乗り窓を少し開けての出発です。九頭竜ダムの山陰にはタニウツギが奇麗に咲いています。2回目の休憩後、白峰温泉の橋を渡り左折すると悪路の連続です、2回ほど車から降りました。鳴谷山登山口には福井、石川の車が7台すでに停まっていました、そこへ岐阜ナンバーが5台満車状態です。
スパッツを付けて、各自ストレッチ後1号車から順番に進みます。緑が眩しい落葉樹の中、登山道は急登も無く歩きやすい。水芭蕉の季節も終わり、葉がお化けみたいに大きくなり、棒状の緑の花が横から出ていました。水芭蕉の自生している所にはリュウキンカも蔓が伸びて大きくなっています。地図上から右に曲がると花は終わっているが、シャクナゲロードが続きます。今年は沢山花が咲いたようで茶色の花カスが残っていました。
そしていよいよ鎧壁にさしかかります、手前にニッコウキスゲの蕾を見つけた、右手の崖には沢山のカライトソウの葉が茂っている、楽しみな花の一つです。鎧壁は緩やかな下りで滑る事もないが、靴の裏を全体を付けて進んで行く。ぬかるんだ谷には蛙が鳴きチゴユリ、マイズルソウなども咲いていた。今日は沢山の花に出会えそうです。
ホトトギスの鳴き声もします。(トウキョウトッキョキャキャキョク)聞こえるでしょうか? 砂御前山の分岐に着く、鳴谷山(ジブネ)となっているが、地元ではこう読むのかな?
笹の間を通り尾根に出ると、大杉が並んでいる見事だ、後で調べたら(さんかんすぎ)中心が、どの木も裂けている。一昨年の台風の被害か倒木も多い、茶色の地肌も見えている、この辺りから登山道には丸い石がゴロゴロしている、茶色の石に丸い石がスポッリ入って取り出せる。持ち上げて見ると全体が丸く、家族の様に一体化している。(河原の石が地殻変動して山になり、河原そのものが山の頂上まで盛り上がって出来た山容か?)とにかく大昔の出来事、そんなロマンの漂う登山道だ。天気は相変わらず曇り、笹が生い茂る所を過ぎると、急にドカーンとゼブラ柄の白山が見えましが、右側はガスで隠れている。頂上に着くと白山を眺めて10人位いた。ザックを隅に置き三角点へ倒木と笹が生い茂り中々解らない。誰かが「あった」との声がした。急いで行きタッチして、写真を撮り頂上へ引き返す。
時間は余り無いが、白山のを眺めながら贅沢なランチタイムとなった。
その後集合写真を撮り、往路を下山となりました、登りには気が付かなった花も見つけて、私達土曜日組は無事下山となりました。登山口には他の車が3台止まっていました。CLの挨拶後解散となりました。CL、SLの方に組み分けなどしていただいて、事務的な事でも大変お世話になりました。又諸役の皆様ありがとうございました。
お疲れ様でした。
(A班 記録担当 渡辺Aさんの報告より)
出会った花たち
ミズバショウ、キンレンカ、ミドリユキザサ、ユキザサ、チゴユリ、マイズルソウ、イワウチワ、イワカガミ、ツバメオモト、ツクバネソウ、ニッコウキスゲ、ササユリ、スミレ、ショウジョウバカマ、ノギラン、エンレイソウ、イワナシ、アカモノ(イワハゼ)、ハナニガナ、タケシマラン、シャクナゲ、ムラサキヤシオ、タムシバなどでした。
A班 コースタイム
関5:00==東海北陸自動車道(美濃~白鳥)==道の駅九頭竜(トイレ休憩)6:03~6:10==いこいの森入口==2回目最後のトイレ休憩6:55~7:05==白峰温泉==鳴谷山登山口駐車場7:50~8:10・・・鎧壁9:15・・・砂御前山分岐9:40・・・頂上11:15・・・三角点11:40・・・頂上(昼食と写真12:15まで)・・・砂御前山分岐・・・鎧壁13:55・・・登山口駐車場15:00~15:15解散==トイレ休憩16:00==道の駅九頭竜16:30==東海北陸自動車道(白鳥~美濃)==関18:05
(A班 写真担当 松田Nさん提供)
B班 6月7日(日)記録
今日は、水芭蕉と白山の展望台として人気の鳴谷山を目指しての山行です。私たちは、焦らず自分たちのペースで登るといったご配慮で30分早い集合で、運転してくださる方には申し訳なく思いました。それでも天気は上々、期待に胸がふくらみます。道の駅九頭竜と、登山口まで1時間ほどのチェーン脱着場でトイレ休憩を済ませ、登山口に向かいました。
数年前に訪れた時に林道は相当酷い状態だと思っていましたが、初めは意外と普通の林道でした。ところが、しばらくすると石は落ちているは、削れているは、対向車が来たらどうするのかと思うような道になり、車の底でゴロンと音がするたびに、申し訳なさで肝が冷えました。
さすがの運転技術で登山口に到着し、靴を履き替え、登山道がぬかるんでいるとのことでスパッツを付けて出発しました。最初のうちは傾斜もほとんどなく登っていくうちに、大きく葉を広げた水芭蕉が現れてきました。少し傾斜が出てきて、りっぱな天然の杉が、オブジェのようにそそり立つ尾根に取りつきました。その後も蕪山の台杉のような杉や、登山道の両脇に立っている木同士がつながっているものやら、不思議な大木にパワーを頂きながらの登山になりました。
最初の大杉から30分ほど歩いていくと、赤い大きな一枚岩のように見える鎧岩に出ました。ニッコウキスゲが咲いていてうれしかったですが、滑ると何メートルも落ちそうな所もあり、慎重に通り抜けました。登山道は春から初夏にかけての植物にあふれていました。なかでも、他のパーティーの方が写真を撮っておられて教えていただいた、一葉ランは一株だけでしたが、はかなげでありながら存在感のある立ち姿に感動しました。なかなか見られない種だそうです。
登山道をふさぐ倒木をくぐったり、跨いだりしながら砂御前の分岐点に出ました。距離はありませんが、みのハイキングクラブの藪担当の方々ならいざ知らず、余り行く人はないそうです。ゆるやかなアップダウンを繰り返しながら、少し傾斜のある尾根にかかります。ムシカリとも言われるオオカメノキや少し残っているムラサキヤシオの花を見ながら登っていくと、山頂を巻く登山道に出て、ほぼ水平に半周すると大展望の広がる鳴谷山頂に出ました。
30分遅く出発したグループは三角点まで足を延ばし、すでにランチが終了の気配でした。皆がそろっているうちに集合写真を撮り、白山の展望をおかずに、ランチを楽しみました。時々雲が切れて、あのあたりが剣ヶ峰かなと想像しながら、それでも雪渓は美しく眺められ、夏山への期待がふくらみます。
下山は往路を戻るだけだと思っていましたが、見る目の高さが違うのか、まだ咲いてはいませんでしたがササユリ、ギンリョウソウなど見つけることができました。砂御前分岐、鎧岩をすぎ、やっとの思いで登山口に到着した時は、予定時間を大きく過ぎてしまいました。今回の山は急登こそありませんでしたが、距離があり思いのほか時間がかかりました。
運転をして下さった方々には、特に私たちのグループは早くから遅くまで本当にお世話をおかけしました。
(B班 記録担当 中島Mさんの報告より)
見ることができた植物(お花の山でした)
水芭蕉・リュウキンカ・ササユリ・チゴユリ・ニッコウキスゲ・ユキザサ・一葉ラン・オオバユキザサ・マイズルソウ・ゴゼンタチバナ・チゴユリ・エンレイソウ・ミツバオオレン・ササユリ・ギンリョウソウ・ツバメノオモト・イワカガミ・アカモノ・ツクバネソウ・ウラジロヨウラク・タムシバ・シャクナゲ・ムラサキヤシオ・オオカメノキ・
B班 コースタイム
関4:30==道の駅九頭竜5:35==チェーン脱着所6:25==鳴谷山登山口駐車場7:20~7:35・・大杉8:30・・鎧岩9:00・・砂御前分岐9:30・・鳴谷山山頂11:50~12:35・・砂御前分岐14:35・・鎧岩15:00・・登山口16:25==関19:10
(B班 写真提供 古谷さん・前田さん)
(地図提供 前田さん)