クラブ報告
2019年5月24日(金)~26日(日)2泊3日 天候 晴れ 参加者 44名
CL 泉谷さん
25周年記念登山 1日目
待ちに待ったクラブ山行25周年記念登山、 磐梯山、安達太良山の日がやってきました。
① 6時半前から大きな荷物を持った参加者が関市役所に集合。総勢44人、名阪近鉄の貸切バス(運転手2名)は、満席。
② 美濃ICから高速道路に入る。CLより費用が40000円の予定が諸事情により1000円オーバーになった等挨拶があり、慣れないバス旅に参加者緊張気味。
③ 城端を過ぎたころよりリクリエーション部より参加者に山に対する質疑・応答でムード作り。
④ 小矢部砺波に入り、田んぼに点在する散居村の穏やかな風景を車窓より鑑賞。日本一住みやすい街だそうな。この頃からお駄賃やアルコールが登場し始める。
⑤ 名立谷浜からは、親知らずの日本海が姿を現し、新潟は上越、中越、下越から成り立っていることを教わり、車中で持参の昼食。
⑥ 栄PAを過ぎたあたりから左側の座席と右側の座席で「会津磐梯山、智恵子抄」の歌合戦をしてリラックス。→ 忖度で引き分け。
⑦ 新潟中央JCTを過ぎたころより、雪を被った飯豊連峰が雄大な姿を見せる。
⑧ 猪苗代磐梯高原ICから、福島に入り「野口英世」の借金踏み倒しの裏話に眠い目がぱっちり。
⑨ 今日の宿、休暇村裏磐梯に向かうにつれ、表磐梯山の秀麗な姿が登場。休暇村裏磐梯は、バックに双耳峰の磐梯山を抱え、お洒落な造り。
⑩ 予定より早く着き、辺りを1時間ほど散策。ここ磐梯朝日国立公園は、山岳、高原、湿地、渓谷、湖沼、草原、温泉があり、俗世間を忘れる別天地のよう。
⑪ 17:00 大浴場の湯で長旅の疲れを取り、極楽極楽。
⑫ 18:00 バイキングの美味しい夕食。御代わり自由で満腹。
⑬ 19:00 語り部 田澤憲郎様から東日本大震災と原発の話を聞き、全員感慨無量。
⑭ 20:00 自由時間と就寝で一日目終了。
(記録担当 上松さんの報告より)
1日目 コースタイム
関6:48 = 美濃IC(東海北陸道)=休憩:城端SA8:45~9:00=小矢部砺波JCT(北陸道)=休憩:名立谷浜SA10:50~11:15=休憩:栄PA12:30~13:05=新潟中央JCT(磐越道)=猪苗代磐梯高原IC14:16=休暇村裏磐梯15:08
2日目 磐梯山 登山
会津磐梯山は タカ~ラの コリャ♪や~ま~よ♪
休暇村裏磐梯の清々しい朝を迎え、6:50 朝食のバイキングでお腹をいっぱいにして、総勢44名の元気者がバスで八方台登山口に向かいます。この登山口の標高は1194mで6つのコースの中の王道で一番早く頂上に着きます。
SLが付く5班(手作りのリボンテープで色分け)に分かれ、まずは新緑のブナ林から胸いっぱいに酸素を貰います。登山道には可愛いマイズルソウが、遠路はるばる岐阜から8時間かけて来た訪問客を出迎えてくれています。
程なく行くと硫黄の匂いが。白濁の池と温泉宿の廃墟の風景の「中の湯」。この山が火山であることを見せつけます。ブクブクと地表から湧き出る大小の泡の渦。そうですここは昔、大爆発を起こした磐梯山の裏側なのです。冒頭の歌にもあるように磐梯山は宝の山と言われるが、どこが~。。<明治21年に大爆発を起こして、景観が良くなり、大勢の人が押し寄せるようになったそうな
登るにつれ、ところどころに残雪がありますが、この日福島は熱中症の警報が出ていて、体から汗がしたたり落ち、息も絶え絶えの状態になる。どこからともなく聞こえる春ゼミの合唱も暑苦しい。そんなこんなでいつの間にやらダケカンバ林に囲まれ、タムシバ、ツバメオモトの白い花に癒され、飯豊連峰の圧巻に舌を巻きながら歩きます。途中回り道のミヤマキンバイのお花畑を寄ったりしてやっと弘法清水小屋に着く。雪解け水で喉を潤したが、長年生きてきた中で一番美味しいと感じた水だった。それから無心になって頂上を目指す。5.6m程の雪渓を超え、やっとの思いで頂上着。
360度の大パノラマ。遮るものがない。眼下に沼や池、高原、猪苗代湖、明日登る安達太良山の稜線等、見事な景色に息を飲む。大勢の登山客で頂上は大賑わい。三角点は埋もれていて探すのに一苦労。タッチ。猪苗代湖をバックに集合写真を撮り、雄大は景色を楽しみながら昼食を取るが、雲上の天国とはまではいかなかった。汗の臭さのせいか虫がブンブンと首や顔にまとわりつく。きっと虫達の領域を犯したので、怒って攻撃している。と考えた。下山は往路を下る。八方台登山口へ全員が無事に下山。待機していたバスに乗り16:00 宿泊先「ヘルシーパルあだたら」着
16;45 / 入浴 18:00 / 夕食 20:00 / 懇親会 趣向を凝らしたAWの誕生パーティとビンゴゲーム大会で童心に 返る。 21:00 自由時間と就寝で2日目終了。
(記録担当 上松さんの報告より)
2日目 磐梯山 コースタイム
休暇村裏磐梯7:15 = 磐梯山ゴールドライン=磐梯山八方台登山口7:50・・中ノ湯8:35・・弘法清水小屋10:30・・磐梯山11:00~12:00・・弘法清水小屋・・八方台登山口14:45
東日本大震災 語り部 田沢憲郎様 講演 『当たり前の大切さ』
2019年5月24日(金) 19:00~20:00 休暇村裏磐梯にて
(写真提供 古谷さん)
(磐梯山 写真提供 前田さん・古谷さん)
(磐梯山 地図提供 古谷さん)
CL 泉谷さん
3日目 安達太良山 登山
記念登山3日目、今日は安達太良山に登る。深田久弥著「日本百名山」によれば、この山の名を不朽にしたのは、高村光太郎の詩集「智恵子抄」であるという。
「あどけない話」のなか『智恵子は東京に空がないといふ、ほんとの空が見たいといふ。 ・・・・・ 阿多多羅山の山の上に 毎日出てゐる青い空が 智恵子のほんとの空だといふ。・・』
東京で病弱だった智恵子は、静養で二本松にたびたび里帰りしていたが、智恵子の郷愁と、往時を偲ぶ光太郎の気持ちが、風景を通して見事に語られている、むなしくも美しい詩集である。今日、同じ二本松に立つとなだらかな大きな山容の上に青空が拡がる。智恵子の「ほんとの空」とは、こんな風景だったのだろうか。
ロープウェイ山麓駅に着くとそこは既に暑い。草原の上でストレッチを行い、駅を背景に集合写真を撮り、日陰を求めてひたすらロープウェイの運行を待つ。ホテルの支配人によれば、この日の最高気温は37℃に達するとのこと。8時半過ぎ、全員が薬師岳頂上駅に降り立つと、暑さで体力的な不安もあってかCLさんの気配りでピストンコースを設けていただき、これに10名が参加することになった。 (記録担当 前島さんの報告より)
周回コース
8:20の始発のロープウェイに乗って、8:45山頂駅から5グループに分かれて登山開始。山頂駅から歩いて5分のところに「智恵子抄」で有名なほんとうの空、「この上の空がほんとうの空です」と書かれた大きな標柱がありました。今日は雲ひとつない青空で「ほんとうの空」を実感出来てラッキーです。頂上までは日影がなく、強い陽射しの中でしたが快調に登りました。(今日は5月で35度を超える記録的な猛暑日でした。)途中、雪渓を15m程トラバースするが雪があったのはここだけ、火山の硫黄の匂いがする。
予定どおり10時頃に山頂に到着。なだらかな山頂には、乳首と呼ばれるちょこんとした突起の頂上があり、登ると2等三角点がありました。狭い頂上は360度の大展望で、昨日登った磐梯山も遠くに見え、大勢の人で賑っていました。
山頂から大パノラマの稜線を15分程行った牛ノ背から「沼ノ平火口」の大きな噴火口が見え、まるで月世界の大迫力に圧倒されました。この景色が見られ大満足です。ここから「くろがね小屋」を目指し下山、滑りそうで歩きにくい登山道を慎重に下り11:20頃小屋に到着。心配していたぬかるみはほとんど無し。ここで他のグループとも合流でき、休憩したりお弁当を食べたりして少しゆっくり出来ました。
11:45頃ゴールのロープウェイ山麓駅を目指し出発。しばらくは車が通れるような広い道で陽射しがきついが、ヤシオツツジやショウジョウバカマが所々に咲いていて目を楽しませてくれました。途中から旧道に入り山の中の歩きやすい道でショートカットする。
ゴールの手前約1kmから「あだたら渓谷自然遊歩道」を通り、豊富な水量の渓谷で、新緑の中、水の流れる様子、水の音を楽しみながら歩き、マイナスイオンをたっぷり浴びてとても気持ちの良い空間を味わえました。
今回の周回コースは、標準コースタイム4:00弱のところ、休憩を含め約4:30で下山し、何時にここまでとか時間配分を厳しくして急ぎましたが、その分グループ内での協力や気遣いが出来て充実した山行になったと思います。5月とは思えない暑い日でしたが、さえぎるものが何もない素晴らしい景色を堪能し、全員が無事に登頂出来て最高の創立25周年記念登山となりました。今回の山行で百名山2座達成です。感謝、感激です‼ (記録担当 清水さんの報告より)
往復コースの記録はコースタイム参照
13時半頃全員山麓駅に下山。着替えや靴の履き替え飲料の補給を行った後バスに乗車して出発。帰路は趣を変え往路とは別のルートで岐阜に向かった。片道600kmを越える長距離である。車中では会計報告も行われ、バス係によるじゃんけんゲームや歌合戦など豪華賞品?で盛り上げて頂いた。途中4箇所のPA,SAで休憩を取って頂いたが、お土産を買うのも楽しみであった。東北道の二本松ICに入り、以後、北関東道、関越道、上信越道、長野道、中央道、東海環状道などの高速道路を経由して富加関ICに降り、関市役所に帰着した。そして3日間の全ての行程を終了した。
「天気が良ければ全て良し!」SLさんの最初の挨拶にありましたが、その言葉通り3日間は好天に恵まれ、東北人気の百名山2座を44名という大人数で踏破することができました。立案から実行迄、行程、予算、予約、部屋割りや役割分担、集金から支払など細部に亘って的確だったと思います。そして、クラブ創設25周年の記念行事に相応しく、素晴らしい登山になりました。それぞれの役割を果たして頂いた皆様、参加者の皆様、それにバスの運転手さんに感謝します。
3日目 安達太良山 コースタイム
ホテルヘルシーパルあだたら7:15 == ロープウェイ山麓駅7:32 ・・(ストレッチ、集合写真)・・ロープウェイに分乗8:20 ~ ― ロープウェイ山頂駅 8:35
(安達太良山周回コース 参加者 34名)
ロープウェイ山頂駅8:45・・安達太良山山頂10:00~10:30・・牛ノ背(沼ノ平火口)10:45・・くろがね小屋11:20~11:50・・ロープウェイ山麓駅着13:06~13:30
(阿多太良山往復コース 参加者10名)
ロープウェイ山頂駅 8:40・・仙女平分岐 9:30・・安達太良山山頂 10:50・・山頂下11:30・・ロープウェイ山頂駅 12:50 ― ロープウェイ山麓駅着13:10 着
(帰途のバス)
ロープウェイ山麓駅13:50==二本松IC(東北道)14:22==矢板北PA15:40==横川SA18:18==梓川SA19:57==恵那SA22:01==富加関IC22:50==関23:05帰着
(安達太良山 写真提供 前田さん・古谷さん)
(地図は安達太良山周回コース 地図提供 古谷さん)