クラブ報告
2024年6月6日(金)~6月9日(月) 岩木山 白神山地 参加者 35名
CL 鷲見さん
1日目 6月6日(金)
6月6日若草プラザ10:30集合であったが皆さん早い集合で、大きな荷物に期待も膨らみ10:26バスは中部空港へ出発しました。バスの中でCLさんのあいさつがあり、途中阿久比PAでトイレ休憩を取りながら12:12中部空港へ到着。バスから荷物出しを手伝い空港内へ、13:30の集合時間までそれぞれが昼食やコーヒータイムにと空港内を散策。13:30チェックトラベルセンター宮下さんより搭乗券を配られ、搭乗の際の注意事項を受けた後、13:40搭乗手続きゲートを全員通過のはずが、3名が手荷物検査で取り調べを受けてしまった。アイゼンを手荷物に入れたためと、なぜかナイフ付カラビナであることを忘れザックに付けてあったのである。今後は皆さんも気を付けましょう。アクシデントがありましたが14:40ANA1839便秋田行きプロペラ機に無事搭乗。定刻より5分早く15:55秋田航空に到着しました。16:15荷物を積込み今日の宿あきた白神体験館へ向かいます。車窓から雪渓の残る秋田駒ケ岳や白神山地が見え期待が膨らみます。沿道には満開のニセアカシヤの木や時々ヤマボウシ、大きな葉のふきに驚きながら東北へ来たことを実感します。途中明日の食料等調達のためコンビニに寄りあきた白神体験館へ到着、宿の方からベットメーキングは各自行う等説明を受け各部屋へ。18:45夕食、夕食後談話室でのにわか居酒屋でほんの少々いただき「明日も頑張るぞ乾杯!!」
皆さんお疲れさまでした。就寝。 (記録担当 村井さんの報告より)
コースタイム
関市若草プラザ10:30=中部空港13:30出発14:40=秋田空港16:00あきた白神体験館18:00
(スライド写真提供 須田Kさん)
2日目 6月7日(土) 岩木山1625m 1等三角点 2.5万図 岩木山 天候 曇り時々晴れ
記念山行の大きな目的の一つは岩木山を登頂することにある。標高1624.6mとそれほど高い山ではないが青森県の最高峰で、津軽を代表する山でもある.
7時30分、岩木山に向けてバスは出発した。国道101号線に出るとJR五能線に併走し、時々交差しながら、津軽国定公園の海岸線を北上する。所どころ見られる岩と海の景観はすばらしい。
8時40分、道の駅深浦に停車して休憩した。焼きいかを味わったり、海産物を物色したりして再び国道101号線に戻る。千畳敷海岸は車窓から見ながら通過した。鯵ヶ沢あたりから県道3号線を南下し、岩木山の周回道路に入る。
9時52分「津軽岩木スカイライン」のゲートに到着。全員にパンフレットが配られた。69のカーブを経て10時13分バスは8合目の駐車場に到着した。周辺はガスにおおわれて下界も頂上もまるで見えない。10時38分レストハウスで手洗いを済ませ、Hさん指導のストレッチを終えると、3班に分かれ、リフト乗り場付近から登山を開始した。
9合目の稜線に出ると雪渓も見られ風が冷たい。視界は一段と悪くなり、岩と砂の道になった。
百沢コースに合流すると鳳鳴ヒュッテがあった。ここから少し急な岩場を上り始める。薄暗い中、あちこちにミヤマキンバイの黄色が浮び、ミチノクコザクラのピンクも美しい。
12時20分、岩がごろごろした頂上に到達。一等三角点と安全の鐘があった。快晴なら、360度の大展望が待っている筈であったが‥‥。ここで集合写真を撮り昼食となった。宿から支給されたおにぎりは、米の銘柄によるのかどうか分からないが格別に美味しかった。
少し下がったところに岩木山神社の奥宮があった。この奥宮が創建されたのは780年というから古い。
13時05分、下山時刻になっても視界は一向に改善せず、時折ガスの切れ間から駐車場や海を垣間見る程度であった。そして14時30分8合目駐車場に無事に下山した。装備を解いてバスに乗り込んで、14時45分発車、スカイラインを下る。15時06分ゲート通過、約10分で岩木山神社の広い駐車場に到着した。
大きな鳥居の石畳に立つと重厚な社殿が並ぶ。楼門、拝殿、本殿などは、約400年前のヒバ造りで、国の重要文化財に指定されているという。
参詣を終え、帰りの車窓から岩木山を振り返ったりしたが、頂上は雲の中、ついに顔を見せることはなかった。しかし左右に均整のとれた裾をみると、津軽富士の呼び名に相応しく存在感のある山だと思う。
15時50分、今日の宿泊地、西目屋村「グリーンパークもりのいずみ」の玄関前に到着してこの日の山行を終えた。
(記録担当 前島さんの報告より)
コースタイム
あきた白神体験館7:30==津軽岩木スカイライン終点駐車場(8合目)10:00~10:27・・・9合目11:18・・・鳳鳴ヒュッテ(避難小屋)11:31・・・岩木山山頂12:03~12:55・・・鳳鳴ヒュッテ(避難小屋)13:22・・・鳥海噴火口13:28・・・9合目13:33・・・津軽岩木スカイライン終点駐車場(8合目)13:51~14:15===岩木山神社15:05~15:35===グリーンパーク森のいずみ15:45
(スライド写真提供 須田Kさん)
(地図提供 山田 Mさん)
3日目 6月8日(日) 白神山地(暗門周辺) 2.5万図 川原平 天候 曇り時々晴れ
7時から大広間で朝食、朝食後に昼食用のお弁当が配られ、出発時間までの間、個々に出発の準備に入る。宮下ガイドから、現地ガイドは宿からの合流ではなくなり、現地で待っているとの連絡が入り、急ぎ荷物をバスに積み込み出発する。途中、現在の目屋ダムから4倍の貯水量となる津軽ダムの建設中で、通過中の道路もダム湖に沈み動植物の環境が大きく変わりそうである。
白神山地の案内所のあるアクアグリーンビレッジANMONで現地ガイド2名と合流し、ストレッチ後、2グループで出発する。暗門大橋を渡ると遊歩道に入口の案内板があり、白神山地のシンボル、クマゲラのお出迎えで癒やされる。さらに進むとコースの分岐があり、入り口に湧水の飲み場があり、とっても冷たく美味い。
「ブナ林散策道」コースへ進み、緩やかな新緑の道で、エゾハルゼミが鳴き声をブナの森に響き渡らせ、タニウウギ、マイヅルソウ、ユキザサなどが咲いており、ガイドからブナの木の成長過程などわかりやすい説明を受けながら、小休止の後、「暗門の滝歩道」コースに突き当たる。当初計画していた三つの滝へは雪が多くまだ閉鎖されており奥へは進めず、「暗門の滝歩道」コースで戻る。新緑の深い渓谷は、スノーブリッジや斑点のきれいなイワナが岩木川を泳いでおり、最後まで気持ちよく歩く。ガイドの牧田さん、小池さんに感謝。
記念撮影後、持参したお弁当を食べ、再びバスに乗り込み白神山地ビジターセンターへと向う。センターでは、映像体験ホールで圧倒的な迫力と臨場感で白神山地の四季が紹介されており、3日目の疲れで意識のなくなった人がマタギの放った鉄砲の音で目を覚ます。
再びバスに乗り込み宿泊先の大鰐温泉不二やホテルへリンゴの木が道路の両サイドに広がるアップルロードを進む。
ホテルに到着後、大鰐温泉の露天風呂に浸ってまったりした後、大広間で3日目の大宴会の始まり。宮下ガイドからの岐阜県勤労者山岳会同志として20周年の祝辞、クラブ代表の挨拶「今夜も盛り上がり、25周年もみんなで参加しよう!」(全員が「参加します!」)、常任顧問の乾杯の音頭で宴会がスタートし、昔話のお芝居クイズや郡上音頭で盛り上がり、最後は輪になって肩を組み「みのハイクの歌」を歌い一体感は最高潮に、事務局長の締め挨拶で大宴会はお開きとなった。おつかれさまでした。
(記録担当 前田さんの報告より)
コースタイム
グリーンパーク森のいずみ8:43・・・アクアグリーンビレッジANMON9:05~9:23・・・暗門ブナ林散策道9:43・・・暗門の滝歩道12:00・・・アクアグリーンビレッジANMON12:53~13:50・・・白神山地ビジターセンター14:17~15:58・・大鰐温泉不二やホテル16:41
(スライド写真提供 松田さん)
(地図提供 山田Mさん)
4日目 6月9日(月) 弘前城見学他
記念山行の4日目、連日通り曇りとなる。曇りながらも朝日が射し込み、この4日間の天気に感謝する。朝食・荷造りを済ませ出発する。今日は山行が無く、観光だけの予定である。まずは弘前城を目指すが、道中、岩木山の山容が視界に入る。昨日までの、ベールに包まれた岩木山が、今日は少し雲が取れ、僅かに山頂が見える。岩木山の「山」の字を書いたような独立峰の山容が良くわかる。車中だが皆ハイテンションでシャッターを切る。間もなく弘前城に付く。広い公園内を歩いて天守に向かう。桜の名所と言われるように、ソメイヨシノ、シダレザクラ、八重桜など多くの桜があり、稀に花を残した木も見られる。園内を進むと、正面に岩木山がドーンと見渡せるスポットがあり、皆シャッターを切る。本丸に進み、天守の前で記念撮影する。天守に入り、代々この地を治めた津軽氏の歴史資料を見たり、格子越しの岩木山、弘前市街を窺う。この後、しばし自由行動となる。多くの人は、ねぷた会館で太鼓打ちの体験をしたり、ねぶたの展示物の見学をしたり、津軽三味線の生演奏を聴いて楽しむ。ちなみに、この日の演奏は、津軽三味線のA級チャンピオンの演奏で皆聞き入った。
次に弘前を離れ、田沢湖に向かう。道中、この4日間一番と思われる日差しに恵まれ、雲が僅かに残るものの、岩木山の最高の雄姿を背後に目にする。前方には八甲田と思われる山並みが白く雪を残している。東北道に入り、花輪PAでトイレ休憩をし、鹿角八幡平ICで降りる。一般道を通り、八幡平に入る。ブナや樺が目立つ深い森は、道脇に多くの残雪がある。峠の頂上付近では、手元の時計で標高1,000mを指している。下りは朴葉の新緑が目立つ。程なく玉川温泉やサファイアの様な青い水を湛える玉川ダム湖畔を通り過ぎ、田沢湖レストラン(売店・休息所)に到着し、昼食をとる。30分の短い昼食時間に、稲庭うどん・そばなど啜り込み、きりたんぽなどのお土産を買う。田沢湖を出て角館に向かう。突然、秋田新幹線とすれ違う。7両編成のE6系「こまち」の銀ボディに朱のラインが新緑の田園風景とは相反し、一際目立つ。歓喜の声が上がる。
角館に到着する。空港のチェックインの時間の都合で、20分程度の滞在となった。黒茶っぽい造りの古い武家屋敷跡や、おしゃれな茶屋などに後ろ髪をひかれながらも空港に向かった。
空港で再度、荷造りや集合場所の確認を行い自由行動となる。各自、最後の買い物をしたり、この記念山行のアンケートを書いたりし、定刻を迎え搭乗。梅雨の悪天で若干の遅れを示唆したが、定刻通り空港に到着し、関までのバスも渋滞に掛からず、スムーズに運航して関市若草プラザに到着した。
4日目は山行も無く、気が抜けたり、疲れが出たりするものと予想していたが、みのハイクの皆さんは最後まで元気に、語り合い、グルメし、和気藹々と楽しみました。また、皆さん時間厳守が徹底しており、スムーズに旅程をこなしました。同行ガイドさんの指示と、幹事さんの気配り、皆さんの協力で本当に楽しい一日で締めくくることができました。また五年後の25周年記念山行が楽しみです。 (記録担当 渡辺一さんの報告より)
コースタイム
不二やホテル出発8:20=弘前城(ねぷた会館)8:55~10:30=東北道大鰐弘前IC10:52=花輪PA11:25~11:39=鹿角八幡平IC11:42=田沢湖レストラン(売店・休憩所)13:00~13:35=角館14:10~14:30=秋田空港15:13~16:30=中部空港18:00~18:30=関市若草プラザ着20:00
(スライド写真提供 松田さん)