‘Tis Nature's Voice~それは自然の声~Ⅱ

みらくる・あっこの気ままブログ

🌸春風のようなモーツァルト、クリスティアン・ベザイデンホウト・フォルテピアノ・コンサートでした🎶。

2018-03-28 21:12:48 | More Mark Padmore
桜、めっちゃ咲いています。ブログ大幅に遅れ、前後しています

3月17日
兵庫県芸術文化センターにおいて、クリスティアン・ベザイデンホウトオール・モーツァルト・プログラムを聴きました。


宗次ホール・ツイッターよりの写真で、モーツァルト時代のピアノです。
鍵盤数もチェンバロくらいに少ないので、モーツアルトのピアノ曲の音域が狭いのはこのためです。


クリスはチェンバロもモダン・ピアノも弾きますが、フォルテピアノ(時代によって型は変わりますが)の第一人者であります。
ソロ・コンサートでは、前回のコンサートと同じく、オール・モーツァルトでした。

モーツアルトのピアノ・ソナタは、ピアノ経験者は、なんか弾いたことがある、聴いたことがあるような親しみがあります。
モダン・ピアノで弾いても心地いい曲が多く、ベートーヴェンのピアノ・ソナタよりは、軽くて弾きやすいものが多いので、昔は声楽科の受験のピアノは、モーツァルト・ソナタでした。

チェンバロが大型化し、チェンバロは音量を指でコントロール出来ない楽器なので、フォルテピアノのような、指で強弱がつく楽器は画期的で、繊細な表現やドラマティックな表現が出来ることにより、チェンバロより人気が出て、チェンバロの衰退を招いたと言われています。チェンバロに絵画などの塗装がしてあるのは、音量を抑えるためだとも言われています。

天使のようなモーツァルトの響きは、いっそう天国的、数少ないモーツアルトの短調の曲においては、特にドラマティックな響きが強調されます
右膝を上げて響かせるペダル、左膝を上げて弱音にするペダルも使い分けて、色とりどりの音色を、自由自在に弾きこなすクリスでした。

今回一番良かったと思ったのは、プログラム・ラストのヘ短調のソナタK457で、最低音まで出て来る、とても悲劇的で激しい感じの曲でした。
アンコール曲は、その短調の曲の雰囲気を引きずる、組曲K399より”アルマンド”で、短調のとても綺麗な曲でした。
その2曲が入ったCDはまだ録音していないそうで、CDはありませんでしたが、すごく印象に残りました。
この日は暖かな春の日でしたが、暑い日やまた真冬の寒さの日があったりで、春風は優しい時も激しい時もあります。
そんな早春を感じさせるプログラムと演奏でした。




たった一枚だけ、パドモアさんとの「冬の旅」が残っていて、とてもラッキーでした!
とうとう出たかと思いましたが、これは今希少なのだそうです。パドモアさん、最初の冬の旅の録音から、随分年数も経っていますから、絶対これは最高です!音量も大きくないフォルテピアノですので、発音や表現の繊細さが引き立っています。ピアノの方は決して速いテンポをとってるわけではなく、落ち着いたテンポ感のものから、軽やかに動くもの、そしてなんといってもシューベルトが弾いていたピアノの音だという確信がありますし、主人公の不安定な気持ちが、音色に表れていると思いました。


もう一枚、ヴァイオリン・ソナタを購入しましたが、有名な曲ではなく、初めて聴く曲ばかりですが、フォルテピアノの音と、クリスの演奏にすっかりハマっています(*^_^*)。

  サイン会にて。


写真はまずは一人で撮って下さいということで、モデルのようにポーズを決めるクリスです。このクロスした足の立ち方は。。。
あのモフキャラと同じではありませんか。。。(='ω'=)


Kristian Bezuidenhout & me Akiko Sasayama


コンサート後に、いつも行きつけのお手軽イタリアン店に行きました。苺パフェ、冬に食べた時より苺が少ない。何故~?
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