6月4日
兵庫県芸術文化センター・小ホールにて、初来日というソプラノのラケル・アンドゥエサ&アンサンブル・ガラニアのコンサートに行きました。
器楽は、ギター(ピエール・ピルツ)とテオルボ(ヘス・フェルナンデス・バエナ)の通奏低音のみでした。
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Youtubeで観て聴いたところ、バリバリのスパニッシュな雰囲気だけれども、声は清楚でいい感じ。ギターとテオルボという編成もいい感じがしたので、アンサンブル仲間と聴きに行くことに。
スペインや、イタリア、リュリ(フランス)などのの世俗歌曲でしたが、今までに聴いたことのないような、心地良い歌声。太い声でもなく、高音がヒステリックになることもない、中間音がよく開いた声で統一されており、少し低くなる所は胸声に持っていかれ、甘やかな独特の歌声でした
。
ギターとテオルボという、スペイン的な撥弦楽器がまた、歌に寄り添うのに相応しい。とても繊細なギターと、低音を補うテオルボの粋で息の合った演奏も、聴きごたえがありました
。
プログラムの前半は「狂気」と題された、スペイン語による歌曲で、恋に狂った男や女のセクシーな歌や、罪を着せられ、牢獄で拷問を受ける歌など、狂ってるようなものばかりでしたが、この世の常を官能的だけれども、上品さを持って歌われていました。サンスの有名な器楽曲も上手くて、カッコいい!
後半は「苦悩」と題された、イタリア初期バロック歌曲の、有名なものが歌われ、知ってる曲が多いだけに、ラケルさんの上手さを堪能しました。
「ポッペア」の乳母の子守歌など、メゾの歌も熟されるのだな~と思いました。
苦悩の歌は、ドラマティックな表現も感動を呼びますが、しっとりと、どこまでP に落とせるかというぐらい、静寂の世界に持って行かれることが、たいへん美しく、曲を追うごとに、聴衆もどんどん惹きつけられていったという感じです。
音楽的に感じたことは、通底は安定した、揺るぎないテンポで演奏されていて、それに乗りながらも、ドラマ性のあるレチタル・カンタンド(語り歌う)で、自由に優雅に歌われていました。そして和声の移り変わりに合わせて、旋律もよく歌い分けておられ、感情の起伏が分かりやすく、とてもコントロールの利く歌い方は、大いに勉強になりました。
自分が選んで行く演奏会がそうなのか、世界的な流れなのかは分かりませんが、声楽のコンサートでも、器楽のコンサートでも、音量が大きいということよりも、どこまで繊細に音量を落として聴かせるか、ということに重きを置いている演奏家が多い、またお客もどこまで、その繊細な表現を理解出来るか、という雰囲気になってきているように感じます。あくまで私個人の好みであって、大音量を求めるコンサートや、お客さんもまだあるのかな?とは思いますが(^-^;。
後半プログラムの”怒りよ、勇敢な王者よ”は、チャッコーナ”あなたなしでは生きられない”という楽し気な歌に変更でした。
ラケルさんは、熊本大地震にも心を寄せられ、アンコールには「五木の子守歌」も歌ってくれました。日本の民謡も、ギターやテオルボの響きによくマッチしていて、その心遣いにまた感動したのであります(;_:)
。
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バロック・ギターにサインをしてもらって、とてもハッピーな久保田夫妻。ギターをちょっと弾いてみるピエールさん。
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これは私のカメラで。左から、私笹山晶子、テオルボのヘスス・フェルナンデスさん、久保田麻衣子さん、久保田夏男さん、ラケルさん、ギターのピエールさん。
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ラケルさんのスマホで撮った写真。ラケルさんツィッターより。
Youtubeより。
Raquel Andueza y la Galan�・a, con Monteverdi
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タルクイニオ・メルラの宗教曲「ペガススの曲集」。ペガサスの折り紙のジャケットが可愛い。
ヴァイオリンの名手でもあったメルラは、声楽作品も素敵なものが多く、宗教曲を網羅したものは珍しいようです。
メルラが好きなので、最初に買ってしまったのですが、後でラケルさんのソロ・アルバムを買いに行った時には、全て売り切れていました。こちらは今回のプログラムとは違って、重唱が主に入った、また違うラ・ガラニアの雰囲気です。テオルボの通底がやはりいいですね
。M-19429-2014
エンリコ・オノフリも来る!緑がバックでいい感じです。ホールを出て、駅へ向かう歩道で、凄いコスプレ猫が(=^・^=)!
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飼い主さんと一緒に、いつもここを散歩してるのだそう
兵庫県芸術文化センター・小ホールにて、初来日というソプラノのラケル・アンドゥエサ&アンサンブル・ガラニアのコンサートに行きました。
器楽は、ギター(ピエール・ピルツ)とテオルボ(ヘス・フェルナンデス・バエナ)の通奏低音のみでした。
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Youtubeで観て聴いたところ、バリバリのスパニッシュな雰囲気だけれども、声は清楚でいい感じ。ギターとテオルボという編成もいい感じがしたので、アンサンブル仲間と聴きに行くことに。
スペインや、イタリア、リュリ(フランス)などのの世俗歌曲でしたが、今までに聴いたことのないような、心地良い歌声。太い声でもなく、高音がヒステリックになることもない、中間音がよく開いた声で統一されており、少し低くなる所は胸声に持っていかれ、甘やかな独特の歌声でした
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ギターとテオルボという、スペイン的な撥弦楽器がまた、歌に寄り添うのに相応しい。とても繊細なギターと、低音を補うテオルボの粋で息の合った演奏も、聴きごたえがありました
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プログラムの前半は「狂気」と題された、スペイン語による歌曲で、恋に狂った男や女のセクシーな歌や、罪を着せられ、牢獄で拷問を受ける歌など、狂ってるようなものばかりでしたが、この世の常を官能的だけれども、上品さを持って歌われていました。サンスの有名な器楽曲も上手くて、カッコいい!
後半は「苦悩」と題された、イタリア初期バロック歌曲の、有名なものが歌われ、知ってる曲が多いだけに、ラケルさんの上手さを堪能しました。
「ポッペア」の乳母の子守歌など、メゾの歌も熟されるのだな~と思いました。
苦悩の歌は、ドラマティックな表現も感動を呼びますが、しっとりと、どこまでP に落とせるかというぐらい、静寂の世界に持って行かれることが、たいへん美しく、曲を追うごとに、聴衆もどんどん惹きつけられていったという感じです。
音楽的に感じたことは、通底は安定した、揺るぎないテンポで演奏されていて、それに乗りながらも、ドラマ性のあるレチタル・カンタンド(語り歌う)で、自由に優雅に歌われていました。そして和声の移り変わりに合わせて、旋律もよく歌い分けておられ、感情の起伏が分かりやすく、とてもコントロールの利く歌い方は、大いに勉強になりました。
自分が選んで行く演奏会がそうなのか、世界的な流れなのかは分かりませんが、声楽のコンサートでも、器楽のコンサートでも、音量が大きいということよりも、どこまで繊細に音量を落として聴かせるか、ということに重きを置いている演奏家が多い、またお客もどこまで、その繊細な表現を理解出来るか、という雰囲気になってきているように感じます。あくまで私個人の好みであって、大音量を求めるコンサートや、お客さんもまだあるのかな?とは思いますが(^-^;。
後半プログラムの”怒りよ、勇敢な王者よ”は、チャッコーナ”あなたなしでは生きられない”という楽し気な歌に変更でした。
ラケルさんは、熊本大地震にも心を寄せられ、アンコールには「五木の子守歌」も歌ってくれました。日本の民謡も、ギターやテオルボの響きによくマッチしていて、その心遣いにまた感動したのであります(;_:)
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バロック・ギターにサインをしてもらって、とてもハッピーな久保田夫妻。ギターをちょっと弾いてみるピエールさん。
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これは私のカメラで。左から、私笹山晶子、テオルボのヘスス・フェルナンデスさん、久保田麻衣子さん、久保田夏男さん、ラケルさん、ギターのピエールさん。
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Youtubeより。
Raquel Andueza y la Galan�・a, con Monteverdi
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タルクイニオ・メルラの宗教曲「ペガススの曲集」。ペガサスの折り紙のジャケットが可愛い。
ヴァイオリンの名手でもあったメルラは、声楽作品も素敵なものが多く、宗教曲を網羅したものは珍しいようです。
メルラが好きなので、最初に買ってしまったのですが、後でラケルさんのソロ・アルバムを買いに行った時には、全て売り切れていました。こちらは今回のプログラムとは違って、重唱が主に入った、また違うラ・ガラニアの雰囲気です。テオルボの通底がやはりいいですね
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飼い主さんと一緒に、いつもここを散歩してるのだそう
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