雨ばかり降って、急に寒くなってきた今日この頃ですね
。
10月9日、大阪教育大学天王寺キャンパス・ミレニアム・ホールに眠るヤマハ製の古いグランドピアノを弾く会がありました。主宰は大阪楽友協会・ピアノグループ。
この日は30℃くらいの真夏日で、今では考えられない、ついこの前まで毎日凄く暑かったので、夏から急に秋を超えて初冬になった感じですね💦。
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戦争中は特に西洋音楽は禁止もされていたし、金属などは全て武器を作るために撤収されましたから、ピアノ製造もストップしていたそう。
終戦を迎えた昭和20年、それまで出来なかった新しいピアノ創りに、ヤマハがもの凄く力を入れたのが、この時代のピアノだそうで、天王寺キャンパスが改装されるまでは、大いに活躍していたピアノでした。
校舎の改装によって、いつの間にか古い体育館の奥にゴミのように追いやられ、忘れ去られてたそうですが、粗大ゴミとして捨てようかというところで、調律師の大木愛一さんによって、修復されました。
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この頃のピアノを知る人は、この足が懐かしいそうです。それぞれに4つのコマがついてるのですね。
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全体像。やっぱり足目立ちますね(^^♪。
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その頃のカタログが家にあったという方もいて、これは博物館ものだと大木さんがおっしゃるくらい、綺麗に保たれていて、中にはたくさんのヤマハのピアノが載っていました。ヤマハって最初漢字だったんですね。これも戦争してたからかな~?
終戦の頃、小学校低学年だった父の話しでは、ドレミファソラシドと歌ってはいけなくて、ハニホヘトイロハで何でもうたったらしく、「日の丸」の歌は、ハハニニホホニ、ホホトトイイト~♪と歌わされたらしいです。
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私は急遽、歌で参加して~ということになり、ピアノを使った歌と言えば、やはりドイツ歌曲。今ちょうど練習もしてることだし、とピアノの飯塚幸穂さんとシューベルトを演奏。
時間制限があったので、皆さんピアノの小品をそれぞれ弾かれました。今でこそホールには、スタインウェイが多い(日本だけの現象らしい)のですが、子供の頃弾いていたのは、それこそヤマハや日本製のピアノなので、どこか馴染む音でしたし、楽器が主張するよりも弾く人の気持ちや、作曲家の気持ちが伝わるピアノだとおっしゃっていた通り、それぞれみんな違った音に聴こえ、それがとても良かった会でした。
シューベルト F.Schubert「月に寄す An den Mond」D296 「盲目の少年 Der blinde Knabe」D833b
「月に寄す」はゲーテの詩によるもので、この詩ではもう一つのD193の方が有名ですが、こちらは有節歌曲で、1,2,5節が採用されて、とても軽やかで耳に残る旋律です。
孤独な主人公の友達のように、月はいつも自分を温かく照らし、見守ってついて来てくれるという内容です。お月様って、歩いても歩いてもずっと着いて来ますものね。夜になると電灯も無かった時代は、本当に友達のように思えたのでしょうね
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。
「盲目の少年」は、ピアノにまず特徴があって、目の見えない人が壁をつたって歩くようなイメージ。真っ暗な世界しか知らない少年が、目に見える光とはどんなものなのですか?という歌詞で始まり、お日様はいつ昇ってきて、いつ沈んでいくのかも解りませんが、僕は神様が与えて下さった身体なので、色んな障害も苦しいと思わずに受け入れて、王様のように幸せです、と締めくくります。病魔と闘っていたシューベルト自身にも重なり、美しさの中に強さを感じる歌曲です
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こちらでも歌います。他にも秋の歌曲、ベートーヴェンの天体もの、シューベルトの美しいピアノ連弾や、楽しい軍隊行進曲、岡村星美さんの左手だけで弾く曲などです
。どうぞ宜しくお願い致します。
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10月9日、大阪教育大学天王寺キャンパス・ミレニアム・ホールに眠るヤマハ製の古いグランドピアノを弾く会がありました。主宰は大阪楽友協会・ピアノグループ。
この日は30℃くらいの真夏日で、今では考えられない、ついこの前まで毎日凄く暑かったので、夏から急に秋を超えて初冬になった感じですね💦。
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戦争中は特に西洋音楽は禁止もされていたし、金属などは全て武器を作るために撤収されましたから、ピアノ製造もストップしていたそう。
終戦を迎えた昭和20年、それまで出来なかった新しいピアノ創りに、ヤマハがもの凄く力を入れたのが、この時代のピアノだそうで、天王寺キャンパスが改装されるまでは、大いに活躍していたピアノでした。
校舎の改装によって、いつの間にか古い体育館の奥にゴミのように追いやられ、忘れ去られてたそうですが、粗大ゴミとして捨てようかというところで、調律師の大木愛一さんによって、修復されました。
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この頃のピアノを知る人は、この足が懐かしいそうです。それぞれに4つのコマがついてるのですね。
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全体像。やっぱり足目立ちますね(^^♪。
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その頃のカタログが家にあったという方もいて、これは博物館ものだと大木さんがおっしゃるくらい、綺麗に保たれていて、中にはたくさんのヤマハのピアノが載っていました。ヤマハって最初漢字だったんですね。これも戦争してたからかな~?
終戦の頃、小学校低学年だった父の話しでは、ドレミファソラシドと歌ってはいけなくて、ハニホヘトイロハで何でもうたったらしく、「日の丸」の歌は、ハハニニホホニ、ホホトトイイト~♪と歌わされたらしいです。
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私は急遽、歌で参加して~ということになり、ピアノを使った歌と言えば、やはりドイツ歌曲。今ちょうど練習もしてることだし、とピアノの飯塚幸穂さんとシューベルトを演奏。
時間制限があったので、皆さんピアノの小品をそれぞれ弾かれました。今でこそホールには、スタインウェイが多い(日本だけの現象らしい)のですが、子供の頃弾いていたのは、それこそヤマハや日本製のピアノなので、どこか馴染む音でしたし、楽器が主張するよりも弾く人の気持ちや、作曲家の気持ちが伝わるピアノだとおっしゃっていた通り、それぞれみんな違った音に聴こえ、それがとても良かった会でした。
シューベルト F.Schubert「月に寄す An den Mond」D296 「盲目の少年 Der blinde Knabe」D833b
「月に寄す」はゲーテの詩によるもので、この詩ではもう一つのD193の方が有名ですが、こちらは有節歌曲で、1,2,5節が採用されて、とても軽やかで耳に残る旋律です。
孤独な主人公の友達のように、月はいつも自分を温かく照らし、見守ってついて来てくれるという内容です。お月様って、歩いても歩いてもずっと着いて来ますものね。夜になると電灯も無かった時代は、本当に友達のように思えたのでしょうね
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「盲目の少年」は、ピアノにまず特徴があって、目の見えない人が壁をつたって歩くようなイメージ。真っ暗な世界しか知らない少年が、目に見える光とはどんなものなのですか?という歌詞で始まり、お日様はいつ昇ってきて、いつ沈んでいくのかも解りませんが、僕は神様が与えて下さった身体なので、色んな障害も苦しいと思わずに受け入れて、王様のように幸せです、と締めくくります。病魔と闘っていたシューベルト自身にも重なり、美しさの中に強さを感じる歌曲です
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こちらでも歌います。他にも秋の歌曲、ベートーヴェンの天体もの、シューベルトの美しいピアノ連弾や、楽しい軍隊行進曲、岡村星美さんの左手だけで弾く曲などです
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