プロレスでは時として
勝利よりも大切な何かを得ることがある。
ほっこりプロレス主催の
シングルマッチトーナメント戦
ほこワングランプリ2014。
その1回戦でダレル・ラルストンと対戦した
進藤 歩はこの試合に敗れたものの
充実した表情を見せていた。
この試合中、進藤のフライングエルボーが
謝ってレフェリーに直撃。
一時的にレフェリー不在となる
魔の時間が生まれた。
昨年の第1回ほこワングランプリでは
何よりも結果を出したかった進藤が
凶器を使って対戦相手を倒すという
精神的な弱さを露呈。
マスコミから超新星と称され
将来を嘱望されていた進藤にとっては
忘れることのできない
トラウマとなっていたに違いない。
しかし、今年の進藤は違った。
おそらく一瞬、進藤の脳裏には
かつての凶行が甦ったであろうが
すぐにレフェリーのもとへ駆け寄ると
状態を確認した上で引き起こした。
昨年と同様、悪魔に魂を売り渡し
勝利を手にすることもできただろう。
しかし、進藤はそれを良しとしなかった。
卑怯な方法で勝利を得たとしても
何も得るものがないとわかっていたからだ。
進藤はこの瞬間、あの日のトラウマを
払拭することに成功した。
試合には敗北したものの
リングを降りた進藤の表情は
笑っているかのようにも見えた。
彼はまだキャリア3年目の若者。
トラウマを払拭したことで
今後、飛躍的な成長を遂げることだろう。
彼の将来が楽しみでならない。
一方、進藤に勝利したダレルは
そんな進藤の行動が不思議でならない。
「そんな偽善で飯が食えるのか?
オレは目的の為なら何だってする。
どんな汚い手段でも・・・だ」
勝者はダレル、敗者は進藤。
しかし、試合を終えた両者の表情は
まるで正反対のようだった。
to be continued...
★Mr.しもの中の人の裏話★
進藤の試合を見せるならば
彼のトラウマを払拭させたいというのは
ミックの中の人のアイディアでした。
試合には敗れた進藤でしたが
今後の活躍を大いに期待させるかのような
素晴らしいエピローグになったと思います。
もちろん、そうは言っても勝負ですから
進藤の中には当然
悔しい気持ちもあると思いますけどね。
対戦相手のダレルですが
こちらはプロレスに対して
少し冷めてしまっている傾向があり
その辺りも見事に好対照になったのかなと。
思わせぶりな発言も気になりますが
それに関しましては続きをお楽しみに・・・!
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