洋ランに夢中になっていたころ、行きつけの洋蘭栽培業者さんで、無菌培養のラボを見たことがありました。試験管の中にプロトコムが育ち、自動で攪拌されていた記憶があります。いつの頃からは定かでないですが蘭の花を交配して自分だけの花を咲かせてみたいと思うようになっていました。
仕事に忙殺されていた当時はその夢もかなう筈もなく、蘭の趣味さえ断念せざるを得ませんでした。
やっと時間が取れるようになり趣味を再開すると、その夢もまた少しずつ膨らんできました。
当初は蘭の種類にこだわる事なく、蘭なら何でも良いかなと思っていましたが、寒蘭、春蘭は難しいと聞いたこともあって、エビネに興味が出て来た頃からやるならエビネかなと思い始めました。
高知のKさんから頂いた瓶苗を順化させて4年後に初花を見た時の感激は忘れられず、交配はほぼエビネに傾きました。
(Kさんからは順化の方法から花が咲くまでの4年間、随時電話で色々なアドバイスを頂きました。)
園芸JAPANのニオイエビネの記事を読む度にニオイエビネの魅力に引き込まれ、遥か昔、通勤途中に浜松町の改札口階段下で無造作にな新聞にくるんで売られていたブルーやピンクの香りの良いエビネがニオイエビネだったことを知りました。
趣味家のブログでニオイエビネの交配なをやっている記事を見て、自分もニオイの交配をやってみたいと決めました。昨年2022年の春のことです。
しかし、交配の知識もある訳ではなく、エビネの蘭友もいなかったので、教えを乞う為に趣味家のブログにコメントをしたりしましたが、何処の誰かも分からない怪しい奴からの変なメールには答えていただけないのは、今のご時世では当然の事でした。
そんな時、地元の植物園で展示会を開催していたえびね会を知り交配をやりたい旨をお伝えし入会をお願いしました。発足5年目の若いえびね会で私が入会した時は私を含めて総勢7人(内女性2人)でした。とは言え、会長は知る人ぞ知るエビネ歴40年のYさん、事務局は趣味が高じて?新しくエビネ園を起業した(交配もしています)Tさん、他のメンバーもエビネが大好きな方ばかりでした。
それと平行して、自然種ニオイエビネ同士の交配をされている広島県のKさんと縁が出来、愛媛のSさんや高知のKさんの力添えもあって、初めての無菌培養の世界に足を踏み出す事になりました。
交配から開花まで数年かかる事を思えば、当方に残された時間も充分とは言えませんが可能な限り、カテゴリー「無菌培養」で記録を残そうと考えています。
ご指導を頂く無菌培養の色々なノウハウや培地の調合等は長年の研究結果で得たものだったり、企業秘密?だったりして許可なく公開でき無いものもあるかと思います。
可能な範囲で記録してみたいと思います。
このブログは自分の為の蘭の育成記録を目的にしていますが、これから無菌培養をトライする方に少しでも参考になればと思います。
果たしてどうなることやら???
乞うご期待💦
<交配した御蔵信青>