右は昨年2023年9月3日に播種した、ニオイエビネ「御蔵信青X御蔵蛍青」のマザー瓶です。
途中で黒っぽい深緑色になったりして、もう枯れる運命かと危ぶまれました。
2024年4月23日までに鮮緑の芽が出ているのを優先的に選んで3回プロトコームを移植しました。これは最後まで残した黒っぽい深緑色のプロトコームが成長したものです。
大きい物で3cm程になっていますが根が出ていません。
同様のマザー瓶が他に4本あります。新しい移植培地3本に寄せて移植してみました。
左が今回の移植後の苗、右は今年の2月14日に移植した苗ですが10月には瓶出しの予定です。
春に移植するかしないかで成長にこれだけの差が見られます。
<御蔵信青X御蔵蛍青>
マザー瓶5本の内4本を集約して3本にしました。上手く根が出て成長すれば良いのですが。
残ったマザー瓶1本は、どこまで成長するかこのまま観察してみます。
<御蔵信青X青嵐>
もともと発芽が悪く2月の時点で3本のマザー瓶から寄せて1本しか移植出来ませんでした。残したマザー瓶のプロトコームも御蔵蛍青に比べて成長が悪いですが、3本を集約して、なんとか1瓶つくってみました。
採果したエビネを一週間程自然乾燥させたので播種を行いました。
果実の花柄をカッターで切り取ると、筋に沿って縦に3分割出来ます。
サンプルキャップに綿状の種子を掻き出します。
各交配3瓶づつ播種しました。
あとはプロトコームができるのを静かに待ちます。
播種(移植でも同じ)で注意する事は、カビを発生させない事です。
カビが発生すると1年間の努力が無駄になります。
各手順毎に注意する点はありますが、重要な事は
①クリーンエリアとダーティーエリアを正確に認識する事
② エリアを移動する場合は殺菌処置を確実に行う事
③ 移動を最小限にする様手順を組み立てる事
だと思います。