スタジオに飛び込み反戦を叫んだ女性の無事を祈るばかり、島岡美延です。用意された原稿の言葉を伝えるニュースに、手描きの言葉を掲げました。
「言葉」が形になり、人々はすがった―。東京国立博物館本館特別5室で開催中『特別展 空也上人と六波羅蜜寺(5月8日まで)』に出かけてきました。
平安時代、疫病が流行した際も市中で人々のために祈りを捧げた空也上人。念仏を唱え歩いた姿を口から六つの仏(南無阿弥陀仏の一文字ずつを具現化)が出ている形にした上人像。まさに「こんなふうに見えて」いたのでしょう。どれほど有り難い存在だったか。
彩色も残る六波羅蜜寺の平安彫刻がずらり。それでも1室だけなので、体力的にトーハクが誇る常設展を見る余裕があり、六波羅蜜寺関連の仏像はここにも。雛人形や桜をテーマにした蒔絵なども見応えたっぷり。庭園も開放されていて、まもなく桜。上野公園は今年も「通り抜ける」お花見になりそうですが、準備は着々と進んでいました。