マスクを外した顔を知らないまま、年度末で離職する人も、島岡美延です。直接会って話す、マスクなしで笑いあう、そんな日々、ゆっくりでも取り戻したいです。
昨日、『バリアフル 車イスの車イスによる車イスのためのレストラン』という体験プログラムに出かけました。「当たり前が覆される不思議な体験」、それは車いすユーザーが多数派という架空の世界に「二足歩行の障害者が入り込む」15分間。
天井が低くイスはなし。二足歩行者は腰をかがめ、座る場所がありません。車いす店員に「予約で障害があるって言いました? 特別に対応しますね」と言われ、頭を守るヘルメットや一人分の低い椅子の貸し出し。車で来たという人に「二足歩行者用の車があるんですね、補助金も出るのかな」。仕事をしている人には「障害があっても働くって偉いですね」。
そう、「健常者」が「障害者」に何気なく使う言葉。左利きは約10%、障害者は約7%。「多数派」ではなくなって初めて見えること、衝撃的なプログラムでした。