那智の滝は凍り付き、八丈島で雪、島岡美延です。自然の光景には驚くけど、10時間も止まった電車、20時間も動かない車列って・・・。
1980年代の気候はもっと穏やかだった一方、バブル時代に向かって現れた彼女はその象徴。林真理子著『成熟スイッチ』(講談社現代新書)を読みました。好き嫌いに係わらず、「パワー」をふりまく人。
ひたすら目立ちたがった若い頃、渡辺淳一や瀬戸内寂聴に可愛がられた日々。文学賞選考委員や肩書が増えていく50代、そして60代後半でまさかの日大理事長就任。決済や会議の仕事が増えても、夜の会合は減らさず。結婚・子育てと人生の変化を楽しみ、お金も使ってこそ巡る、と。人との縁の結び方、手書きの礼状を欠かさず。執筆もいまだに原稿用紙に手書き、昔からとにかく書くのが速い。
思わず泣いたのが、99歳で亡くなった瀬戸内寂聴のお別れの会のスピーチ原稿。さすが「スピーチが上手い」と自認する人。100歳までこの勢いでいきそう、林真理子、恐るべし。
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