八代亜紀さんの訃報に衝撃、島岡美延です。闘病のことをよく知らなかったけど、唯一無二の歌声、絵の才能、いくつになっても輝いているイメージ。コロナ禍以降の活動量の低下、免疫力の低下、今も様々な体調不良の人が増えている気がします。
家族との別れを経験した人、そうでない人にもこの物語を。映画『葬送のカーネーション(12日公開)』をご紹介します。トルコの新鋭ベキル・ビュルビュル監督は、小津安二郎を敬愛し、本作のワールドプレミアは東京国際映画祭でした。
荒涼とした冬景色のトルコ。年老いたムサは亡き妻の遺体を故郷の地に埋葬するという約束のため、棺と共に旅をしている。紛争の続く場所に向かうのは嫌だけど、両親を亡くした孫娘ハリメも一緒に歩く。旅で出会う様々な人たちから、まるで神の啓示のような〈生きる言葉〉を授かりながら進んでいく二人。
国境、生と死、過去と未来、自己と他者、棺をかつぐ祖父と孫娘の心の融和。リアリズムとファンタジーが交差する、現代社会の寓話。
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