父が老健から3か月半ぶりの帰宅、島岡美延です。実家の本棚で見つけた仮名書道のお手本、久しぶりに筆を持ちたくなりました。このところ、美術展に行けば圧倒的に惹かれるのは「書」。漢字もいいけど、仮名文字こそ日本の書の美しさ。また書けるかしら。
生きるということは、日々、体験と記憶とを重ねていくということ。そして「思い出す」きっかけは個人によってかなり違うでしょう。映画『ファイブ・デビルズ(18日公開)』をご紹介します。
嗅覚に不思議な力を持つ少女は、こっそり母の香りを集めている。ある日、謎の叔母(父の妹)が現れたことにより、彼女のさらなる香りの能力が目覚め、自分が生まれる前の、母と叔母の封じられた記憶にタイムリープしていく。やがてそれは、家族の運命を変える予期せぬ結末へ・・・。
フランスの〈ファイブ・デビルズ〉という架空の村を35㎜フィルムでとらえた、湖、山などの映像がどこまでも美しいです。風景も少女の瞳も、恐ろしいほど神秘的。
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