読んで、観て、呑む。 ~閑古堂雑記~

宮崎の某書店に勤める閑古堂が、本と雑誌、映画やドキュメンタリー、お酒の話などを、つらつらと綴ってまいります。

忘れかけていた、美味しいものを食べることの楽しさと喜びを再認識させてくれた、宮崎市の小さな定食屋さん

2022-02-20 20:33:00 | 美味しいお酒と食べもの、そして食文化本のお噂
飲食店をはじめとする各業界や、地域経済に対してダメージを与えるばかりで、さして効果や意味があるとは思えない、くそいまいましいばかりの「マンボウ」こと「まん延防止等重点措置」とやらのせいで、わが宮崎では外での呑み食いもままならないという、なんとも面白くもない日々が続いております。
つまらなさと息苦しさで鬱々とした気分を、美味しいもので少しでも晴らしたいと思い、宮崎市中心部の若草通アーケード街の中にある、細い路地を入ったところにある「おいしい亭」さんへお昼ごはんを食べてきました。気立てのいいご夫婦が営んでおられる、6〜7人が座れるカウンターだけの小さな定食のお店であります。




いくつかある定番の定食メニューから選んだ、和風ハンバーグ定食は実に美味しく、大満足でした。大根おろしと刻んだ大葉が乗った、和風ソースの絡んだ焼きたてハンバーグはもちろんのこと、小鉢に盛られたおかずやお漬物のひとつひとつ、そして食後のコーヒー(定食についてきます)もまた、しみじみと美味しいのです。


「マンボウ」が続いていることに加え、おりしも開催中の北京オリンピックで、日本チームが臨んだ女子カーリングの決勝戦が行われていたためもあってか、宮崎市の中心街は日曜にもかかわらず人出は少なめ。ですが、ここ「おいしい亭」さんの店内にはご常連さんと思しき奥さま2人や、カップルのお客さんひと組が入っていて、こじんまりした店内は賑わいを見せておりました。食事とともに、お店のご夫婦やご常連さんと会話を交わしたりもして、おかげさまでホッとする時間を過ごせました。美味しい料理だけでなく、そういう人と人との触れ合いを楽しむことができるのも、飲食店で過ごすことの楽しさと喜びです。
「マンボウ」のせいで忘れかけていた、飲食店で美味しいものを食べながら過ごす時間の楽しさや喜びを、「おいしい亭」さんは再認識させてくれました。

そのあとしばし、宮崎市の中心街をぶらついて、山形屋デパートの地下街にある、菓子店「味のくらや」の支店で、看板商品のひとつである宮崎名物「チーズ饅頭」を買って帰りました。



ふっくらした和風蒸しパンの生地に、コクのあるクリームチーズが入ったここのチーズ饅頭は、数ある宮崎のチーズ饅頭の中でも一番のお気に入りなのであります。
(あ、買ってきた6個全部をひとりで食べたワケではございません、為念)

やっぱり、美味しい食べものと飲みもの、そしてそれらを提供してくれる飲食店などのお店があってこそ、人は幸福感を得て生きていくことができるのですし、地域にも活気と活力が生まれてくるんですよ、「マンボウ」に固執するばかりで進歩のない知事さんよ!


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