
日本噴火志
この本は、公文書に記載された日本の火山についての記録をまとめたものです。原文のままなので、カナがまだ無かった奈良時代の記録は漢文で書かれています。この本は私の大学時代の愛読書。まだ20代前半の時にこれを図書館で見つけて読んでいました。久しぶりに読むと漢文を読む力が衰えているせいでなかなか読めない。。。
霧島については、奈良時代の742年12月28日の噴火より書かれています。よくニュース等で「有史」という言葉が使われますが、霧島で言うと742年以降が「有史」ということになりますね。
今と同じような冬に新燃岳が噴火していた記録もあります。江戸時代の1717年。高原などに降灰がひどかった様子がありました。
これは高千穂峰ですが、御鉢付近にいた男の子3名、老女1名が噴火に遭遇し「墜石ニ打レテ惨死セリ。」という凄惨な記録も記載されています。
これを読んでみると今の新燃岳の活動も時代の大きなスパンからみると別に特別なことではないんだなという印象を受けます。大地の時の流れに対して人間の一生は短すぎるということでしょうか。
また、興味深い記事を見つけたら紹介しようと思います。
山に登るのもいいですが、山の歴史を知るのもおもしろいですよ。