![Dsc_0229 Dsc_0229](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/d2/b94729b4679cee3e8118f8b384c22508.jpg)
maki-amp 完成
依頼されていた"maki-amp"が完成しました。
真空管は初段に6SN7GT(ロシア・SOVTEK製)、出力段に6AQ5(アメリカ・GE製)。いずれも新品を使用しています。回路は片チャンネルあたり2本ずつの真空管で駆動するプッシュプルアンプ。6SN7GTは1つのガラス管に2ユニット入っているので1本で2本分の仕事をします。こうしてみると、真空管が多数林立すると見た目もなかなか。
パワーと音質のバランスがもっとも設計で悩んだところ。6AQ5をビーム管として駆動させていますが、UL接続(ウルトラリニア接続)とし、音質に影響する内部抵抗を減らしています。また、NFB(負帰還)をややかけて歪みの低減と周波数特性、ダンピングファクターの改善を狙っています。
完成前、左チャンネルが鳴らず悩みに悩んで、お風呂入ってご飯食べて頭を冷やしました。するとものの5分で解決。
音は狙い通り。厚みのある音と、とても広い透明な空間。ばっちりです。自画自賛できます。オーケストラでも十分な分解能があります。なによりもパワーがあり余裕を感じます。ちょうど車の軽自動車と3,000ccクラスの違いのような。
6AQ5は私の好きな真空管のひとつ。見た目は小さくて頼りない感じですが、特性は定評のある6V6と同じもの。形が違うだけ。ある本に6AQ5は「もっと評価されていい球」という記載がありますが、ほんとその通りです。