吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

鹿島茂『レ・ミゼラブル百六景』株式会社文藝春秋(1987年6月15日第1刷)

2020-05-08 12:32:28 | 紙の本を読みなよ 槙島聖護

 レ・ミゼラブルに間する時代背景や雑学を記した本なのですが、特筆すべきは引用された挿絵の素晴らしさです。

 

※鹿島茂『レ・ミゼラブル百六景』株式会社文藝春秋(1987年6月15日第1刷)

 

 ギュスターヴ・ドレばりの精緻な木版画に圧倒されます。

 

※ブリオン・・・さすらうジャン・バルジャン

 

※リクス・・・ミリエル牧師の歓待

 

※ド・ヌーヴィル・・・ジャベールに慈悲を乞うファンティーヌ

 

※バヤール・・・ひばり娘コゼット

 

※バヤール・・・テナルディエを追い払うジャン・バルジャン

 

※ド・ヌーヴィル・・・マリウスとエポニーヌ

 

※リクス・・・防塞のマットレス

 

※ド・ヌーヴィル・・・下水道のジャン・バルジャン

 

※ブリオン・・・ジャベールの最期

 

※バヤール・・・コゼットを想うジャン・バルジャン

 

 レ・ミゼラブルを概括した中では最上の部類に入るかと・・・。

 図書館等で見かけたら、ぜひ一度手に取ってみてください。

 オススメします。

 

<関連記事>

NHK海外ドラマ『レ・ミゼラブル』(2018年/BBC製作)

 

 

 

 

 


GWに読む本トップ3はこれです!(勝手に選んでみました!)

2020-05-01 07:06:25 | 紙の本を読みなよ 槙島聖護

 GWはお家で過ごそう・・・です。

 ・・・ということで、この時期読んで楽しめる本トップ3を選んでみました。

 

 ダラダダダダダダダダダ・・・・。

 第3位は・・・失踪日記です!

※吾妻ひでお『失踪日記』・・・『全部実話です(笑)』と書いてあるのが凄い。

 コロナウイルス禍で隔離されようと、失職しようと『生きてさえいれば何とかなる』と思えてきます。

 逃げてもイイんです。まさに『逃げるは恥だが役に立つ』です。

 生きる気力が湧いてくる本、これを第3位に推します。

 

 ダラダダダダダダダダダ・・・・。

 第2位は・・・復活の日

※小松左京『復活の日』角川文庫・・・表紙は生頼範義です!

 今日のコロナウイルス禍を見通したようなこの小説・・・

 ・・・50年以上も前のこの予言は私たちがコロナ後の世界を生きるヒントになるに違いありません。

 

 ダラダダダダダダダダダ・・・・。

 そして栄えある第1位は・・・・・ジャーン!火星の人です!

※アンディ・ウイアー『火星の人』・・・空気も水もない火星での究極サバイバル!

 これは楽しい!ちょっとチャラい文体に慣れれば見事にハマります。

 『オデッセイ』という名前で映画化もされ、現在は書籍の題名も『オデッセイ』に変わっています。

 でも私は原題の『火星の人』が好き!

 

 図書館も休館中のところが多いので、AMAZON等で取り寄せてお楽しみください。

 以上、GWはお家で過ごそう特集・・・でした。

 

<関連記事一覧>

吾妻ひでお『失踪日記』イースト・プレス/2005年5月18日第6刷発行

小松左京『復活の日』角川文庫(初出1964年)

アンディ・ウイアー『火星の人』早川書房(2015年1月25日初版第五刷発行)