吉良吉影は静かに暮らしたい

植物の心のような人生を・・・・、そんな平穏な生活こそ、わたしの目標なのです。

吉岡秀隆主演NHK BSドラマ『犬神家の一族』後編

2023-04-30 20:40:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 今までにない斬新な『犬神家の一族』でした。『これぞ犬神家の一族』という『湖面から突きだす二本足』のシーンを謎解きの後に持ってくるとは❕驚きました。
 スケキヨを逆さまにしてヨキケスとする見立て殺人の仕上げを全て棄ててしまっても描きたかったものは何だったのでしょうか?

 それこそは『事件の動機』だったのではないでしょうか❓今までの『犬神家の一族』は凄惨な犯罪描写にチカラを入れ過ぎて『何故凶悪な犯行に及んだか❓』はサラッと流していたように思います。

 そもそも佐兵衛翁は何故あんなヘンテコな遺言を残したのか❓心から愛した2人の女性の生んだ孫に遺産を残したかったのだとしたら、それなりに納得はできます。

 財産は珠代に残す。できれば消息不明の静馬を捜し出したい。珠代が神職の娘として生きたいならそれもよし。というところでしょうか。


※『犬神家の一族』人物相関図

 前編を観たとき『大竹しのぶが松子をやったら確信犯にしか見えない』という内容のことを書きましたが、後編では『静馬の身代わりに気づいていた』とハッキリ分かる結末が用意されていました。

 大竹しのぶはミスキャストじゃないかと思いましたが、後編まで観ると『あれで良かったのだ』と思い直しました。
 製作側が確信犯的に大竹しのぶを使っていたのですね。これはさすがに『ヤラレた❕』と思いましたね~。

 犬神家の一族ファン必見のドラマです。
 実に面白かったです。

吉岡秀隆主演NHK BSドラマ『犬神家の一族』前編

2023-04-28 20:56:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 前後編に分けて放映されるBSドラマ『犬神家の一族』。前編はご覧になりましたか❓

 新解釈でドラマ化とは言っても、あの市川崑監督の名作がありますからね~。今さら感が強すぎますよね~。しかしこれを『作ってみよう』と考えたプロデューサーの『意気や壮』と思い真剣に観ましたよ~。

 と言っても、ストーリーから犯人からトリックまで皆分かってますから歌舞伎みたいなもんで『いかに解釈してるか❓』が見処になっちゃいますよね~。

 出だしはビルマの戦線で化膿した傷口に湧いたウジを食べるシーンから・・・『コオロギのたんぱく質摂取を勧める政府の意向を反映しているのか❓』なんて疑いながら観ていました。『いくら栄養豊富でも昆虫食はちょっとね~』ですわ(笑)。

 でも、のっけからミスキャストですよ、これは。松子役で大竹しのぶが登場したら誰だって『コイツが犯人だ❗』と思ってしまうじゃないですか。松子の役名が『嫌われ松子』にしか思えなくなってしまいます。ワタシなんかは『実は連れが佐清じゃないのを知ってたうえで(青沼静馬に加担して)犬神財閥の乗っ取りを画策したんじゃないの❓』と勘ぐってしまいます。

 もっと思い詰めた貌が似合うはかなげな美人でないと松子役はムリですわ~。

 松子が連れてきた佐清ですが、ゴム製の白マスクが本来は何とも不気味な雰囲気を醸し出すもので、黒頭巾からマスク姿が現れるシーンは見処のひとつなんですが・・・現代の造形技術は進歩し過ぎました。端正なマスクで全然怖くない❕これには製作した側も『予想外』だったんじゃないでしょうか。

 技術の発達で何でも見せることができるのはイイことなんでしょうか❓黒頭巾から白マスクが現れるアンマスクド・シーンから続く焼けただれた素顔も『可哀想な戦争被害者』にしか思えません。菊人形に差し換えられた佐武の生首にしても・・・。これらはホンモノはチラッと見せるだけにして、気づいた俳優さんが叫びながら目を覆ったり腰を抜かしたりするリアクションをタップリ見せた方が怖さというものが倍増するンじゃないかと思うンですよね~。


※『犬神家の一族』人物相関図

 で、肝心の演技ですよ。俳優さんのセリフにおける間(マ)の取り方がダメダメです。
 ちゃんと演技していたのは南果歩と皆川猿時くらいで、あとは早口で抑揚もなくボソボソ言ってるだけ。皆さんホン読みから修行し直してください❕

 と気になるところばかり延々と書き綴ってしまいましたが、全体としては頑張ってます。いよいよ4月29日(土)は後編ですよ~。お見逃しなく❗

(つづく)


 

2023春季アニメ勝手にランキングしちゃいます

2023-04-19 22:41:00 | 映画・ドラマを観て考えよう
 ボチボチ春季アニメも出揃ってきましたね~。このあたりで恒例の勝手にランキング、またまたしちゃいます。

 あ、そうそうチマタに溢れる異世界転生モノや学園ラブコメストーリーは私の趣味じゃないので対象外にしています。ご理解ください、

 で、今春のアニメは続編にイイものが多いンです。

 まずは鬼滅の刃。「刀鍛冶の里篇」がスタート。これは期待大ですね~。


※鬼滅の刃「刀鍛冶の里篇」

 今や説明の必要ないアニメですね~。

 TIGER&BUNNY2も始まりました。


※TIGER&BUNNY2

 ヒーローによる悪人退治をTV中継するようになった近未来、ヒーローたちはそれぞれのスポンサー広告を背負って悪と闘う・・・今回はヒーロー同志の確執が顕在化する中、ヒーロー達と敵対する(らしい)兄弟の登場で新しい展開です。

 ドクター・ストーンも新章突入です。


※ドクター・ストーン「NEW WORLD」

 謎の怪光線により石化した人類と文明を復興するドクター・ストーン、ついに石器時代から脱却して大航海時代に突入だ❗

 毎回実用的な科学知識が身につくタメになるアニメです。これを第3位に推すことにしましょう。本来なら1位になってもおかしくない出来ですが「続篇」である点を割り引いて今回は3位にします。

 第2位は「天国大魔境」にします。

※天国大魔境は斬新なアニメです。

 文明世界が破滅した後の未来、ヒルコという怪物が棲む外界と、外界から閉ざされてはいるが何でもある「施設」に別れている(ようだ)。外界で「天国」を求めて旅する二人。二人が求める「天国」とは「施設」のことなんだろうか❓
 毎回謎の多い展開は見逃し禁止ですよ~。

 ダララララ・・・(ドラムロール)。
 栄えある第1位は「地獄楽」にします。


※地獄楽は残酷なシーンが多いです。さすが深夜アニメ。

 死刑になっても生き残る「アンブレイカブル」な肉体を持つ「がらんの画眉丸」。修練の賜物らしいですが、本来はありえない人間ですね、これは。
 「がらん」は「がらんどう」の意味。肉体は不死身でも心に虚無を抱える主人公が仲間にハメられ御公儀のお縄に・・・死罪を免じる条件としてだされた使命は・・・南方にある伝説の島から不老不死の仙果を持ち帰ることだった❕が、南方の島に上陸した囚人たちを待ち受けていたのは途方もない怪物たちだった❕
 人外魔境で奮闘する画眉丸の活躍に心が踊ります。脱走を防ぐため随行する役人「首斬り朝」との確執も見モノです。

 楽しんでください。

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