小学校の時は日本映画の全盛期だった。
それを反映しているのか、どうかは不明だが、学校でよく映画を見た。
場所は城見学校の講堂、真田(さなだ)講堂。
講堂に暗幕を張ってあり、全校生徒が入り、床にべべちゃんこをして座る。
暗幕は揺れて館内に光が入ることがよくあった。
映画館では2~3本立て上映で、さらに予告編とニュースがあったが、
講堂で見る映画は一本立ての上映だった。
学校で見る映画は苦痛だった。
勉強しなくて、座っているだけの授業(?)なので楽なはずだが、嫌いだった。
その理由はただ一つで、
”面白くない”映画だったから。
いわゆる”ためになる”映画。
覚えている映画は、
野口英世の少年時代
路傍の石
にあんちゃん
キクとイサム
白蛇伝(←まんが、今で言うアニメ、カラー映画だった)
そのうち、路傍の石は6年間で二度見たような気がする。違う映画だったが。
これでは全く面白くない。
が、しかし例外もあった。
それが、新諸国物語「オテナの塔」、これは嬉しかった。
(主演は後の坂田藤十郎)
もひとつ、学校でなく笠岡にバスで見に行ったことが一度ある。
総天然色映画だった。笠映だったような気がする。洋画だった。題名は記憶ないがスクリーンがきれいだった。
でも、
子供の頃は映画は大好きだったが、剣を振り回すチャンバラ映画以外はまったく興味がなかった。
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