9月3日の『ドラえもん』(通算225回くらい)は、「ドラえもん誕生日スペシャル」と題して「決戦!ネコ型ロボットvsイヌ型ロボット」(「vs」は「たい」と読まれた)が放送された(リアルタイム視聴)。OPが復活した。ドラえもんの誕生予定日当日にスペシャルが放送されるのは初だとか。
テレビ朝日の『ドラえもん』サイト
「ドラえもんチャンネル」
北海道ドラえもん連盟加盟 銀河ドラえもん倶楽部
『ドラえもん』連載当初の小学4年生平均身長が129.3cm。なので、22世紀の「2112年9月3日」が「ドラえもんの誕生日」とされたわけだが、9月3日だけを取り上げると、「12」が忘れられてしまう。だから未来と絡めた話を作らざるを得ないのだろうが、原作では未来の話はほとんど出て来ない。出て来ても、セワシくん絡みである。
先代には『ザ・ドラえもんズ』があったが、もともとはゲームの企画である。どうしても未来に行ってしまうと、いつものドラえもんの世界と異質になってしまって、全く違うお話になってしまう…。
ちなみに、先代も含めて1979年4月から放送が開始されたが、金曜19時から放送されるようになったのは81年10月からである。82年以降にも何度か「9月3日の金曜日」を迎えているが、さて、どうしていたのだろうか。
1982年9月3日 「わりこみビデオでテレビ出演」(再)・「いたずらドラえもん」(再)・「カンゲキドリンク」
1993年9月3日 「人魚姫」(放送開始15周年記念の『ドラえもんめいさく劇場』)・「スポーツパウダー」・「四次元たてましブロック」(再)
1999年9月3日 「ないないスプレー」・「四次元ポーチ」(再)
2004年9月3日 「昆虫変身スーツ」・「ウオッチンググラス」(再)
過去4回の「9月3日の金曜日」では、ことごとく通常放送。特に、先代の晩年はスペシャルを乱発していたにもかかわらず、2004年でも通常放送。何かにつけて便乗する当代は、見事に9月3日の機会にスペシャルを放送することに成功した…が、当初は休止予定日。9月3日に放送するために、いくらつぎ込んだのだろうか。
・「決戦!ネコ型ロボットvsイヌ型ロボット」
公式サイトのあらすじは下記のとおり。
9月3日…。大好きなドラえもんの誕生日だというのに、のび太は夏休みの宿題をやりなおすよう、先生におこられてしまう。
泣きながら帰ってきたのび太をまっていたのは、見たこともないイヌ型ロボットだった。ドラえもんが出してくれたひみつ道具だと思いこんだのび太は、そのイヌ型ロボット“ワンダフル”におしえてもらいながら、宿題に打ちこむ。
そこへ帰ってきたドラえもんは、のび太が見知らぬイヌ型ロボットと仲よく宿題に取りくんでいるすがたにビックリ!その上、ワンダフルにバリアをはられ、ドラえもんは2人の世界からしめだされてしまう。
がく然とするドラえもんのもとに、未来からロボット学校の同級生、パワえもん、カワえもん、ベソえもんが逃げてきた。なんと、22世紀でネコ型ロボットは不良品と判定され、回収のすえ、イヌ型と交換されることになったのだという。
しかも、ネコ型が回収されることになった原因は、のび太にあるという…! 事情を知ったドラえもんは、仲間を助けにいくため、パワえもんたちと未来に向かうが…!?
ネコ型ロボットドラえもんが担当するのび太は、まったくロボットの恩恵を受けていない。というより、全く役に立っている気配がない。従ってネコ型ロボットは不良品であり、優秀なイヌ型ロボットに取り替えてしまおう…という、ロボット会社の思惑によって、ドラえもん(と同型のロボットたち)が回収され、イヌ型ロボットが送り込まれる…というお話。
大量生産のため、ドラえもんと同じ誕生日の黄色いドラえもんたち。それは分かるが、別に2112年9月3日だけに造っているわけではあるまい。何百・何千人のドラえもん(?)たちがいるのだろう。
それはともかく、ドラえもん(青ダヌキ・笑)は特に不具合があるわけだから、他のロボットは関係あるまい。そこに気づかないという管理局自体が問題だ。
イヌ型ロボット製造会社の社長は、「未来世界の怪人」で登場した小杉十郎太さん。一方で、イヌ型ロボットワンダフルを演じたのは置鮎龍太郎さん。ワンダフルの人間くささがおかしい。ここだけ見ると、どう見てもドラえもんよりためになりそうだが、あまり優秀でないドラえもんだからこそ、のび太には合っているのではあるまいか。
どうしても未来舞台のオリジナル話は同じような話が多いが、致し方ないのだろう。個人的には、ワンダフルとともにやって来たセワシくんを、のび太が「セワシ!」と呼び捨てにしていたのが気になる。ジャイアンやスネ夫・出木杉以外を呼び捨てにする場面(ドラえもんは別にして)を初めて見たような。
ドラミちゃんの存在も不可解だったが、ネコ型ロボットドラえもんの妹ロボットとして特注(?)されたものなのか、量産されているレギュラー商品なのか。さて?
次回は9月10日、「ワの字で空を行く」と「変身!ドラキュラセット」を放送予定。
・「ワの字で空を行く」
公式サイトのあらすじは下記のとおり。
ある朝、ねぼうしたのび太はドラえもんに『タケコプター』を出してほしいとたのむが、「学校に行くために貸すことはできない!」とことわられ、結局、ちこくしてしまった。
帰ってきたのび太は、ドラえもんが落としていった『コエカタマリン』のビンをひろう。
『コエカタマリン』は、“声”がかたまりになって飛びだす、ひみつ道具…。それを見て、「かたまった声に乗れば、学校までひとっ飛びで行けるはず!」とひらめいたのび太。
さっそく“声”に乗ってみようと、実験を開始するが…!?
・「変身!ドラキュラセット」
公式サイトのあらすじは下記のとおり。
スネ夫からドラキュラの物語を聞いたのび太は、おそろしさのあまり、クツもはかずに家までダッシュ! クツをとどけに来てくれたしずかに、笑われてしまった。しかも、こわくて、夜、ひとりでトイレに行けなくなってしまう。
あきれたドラえもんは、記憶(きおく)を吸(す)いとってくれるひみつ道具『ドラキュラセット』を取りだし、のび太からドラキュラにかんする記憶をなくしてあげることに…!
ところが、そのきき目を知ったのび太は、昼間のみっともないできごとをみんなに忘れてもらおうと考え、『ドラキュラセット』を強引に借りだして…!?
テレビ朝日の『ドラえもん』サイト
「ドラえもんチャンネル」
北海道ドラえもん連盟加盟 銀河ドラえもん倶楽部
『ドラえもん』連載当初の小学4年生平均身長が129.3cm。なので、22世紀の「2112年9月3日」が「ドラえもんの誕生日」とされたわけだが、9月3日だけを取り上げると、「12」が忘れられてしまう。だから未来と絡めた話を作らざるを得ないのだろうが、原作では未来の話はほとんど出て来ない。出て来ても、セワシくん絡みである。
先代には『ザ・ドラえもんズ』があったが、もともとはゲームの企画である。どうしても未来に行ってしまうと、いつものドラえもんの世界と異質になってしまって、全く違うお話になってしまう…。
ちなみに、先代も含めて1979年4月から放送が開始されたが、金曜19時から放送されるようになったのは81年10月からである。82年以降にも何度か「9月3日の金曜日」を迎えているが、さて、どうしていたのだろうか。
1982年9月3日 「わりこみビデオでテレビ出演」(再)・「いたずらドラえもん」(再)・「カンゲキドリンク」
1993年9月3日 「人魚姫」(放送開始15周年記念の『ドラえもんめいさく劇場』)・「スポーツパウダー」・「四次元たてましブロック」(再)
1999年9月3日 「ないないスプレー」・「四次元ポーチ」(再)
2004年9月3日 「昆虫変身スーツ」・「ウオッチンググラス」(再)
過去4回の「9月3日の金曜日」では、ことごとく通常放送。特に、先代の晩年はスペシャルを乱発していたにもかかわらず、2004年でも通常放送。何かにつけて便乗する当代は、見事に9月3日の機会にスペシャルを放送することに成功した…が、当初は休止予定日。9月3日に放送するために、いくらつぎ込んだのだろうか。
・「決戦!ネコ型ロボットvsイヌ型ロボット」
公式サイトのあらすじは下記のとおり。
9月3日…。大好きなドラえもんの誕生日だというのに、のび太は夏休みの宿題をやりなおすよう、先生におこられてしまう。
泣きながら帰ってきたのび太をまっていたのは、見たこともないイヌ型ロボットだった。ドラえもんが出してくれたひみつ道具だと思いこんだのび太は、そのイヌ型ロボット“ワンダフル”におしえてもらいながら、宿題に打ちこむ。
そこへ帰ってきたドラえもんは、のび太が見知らぬイヌ型ロボットと仲よく宿題に取りくんでいるすがたにビックリ!その上、ワンダフルにバリアをはられ、ドラえもんは2人の世界からしめだされてしまう。
がく然とするドラえもんのもとに、未来からロボット学校の同級生、パワえもん、カワえもん、ベソえもんが逃げてきた。なんと、22世紀でネコ型ロボットは不良品と判定され、回収のすえ、イヌ型と交換されることになったのだという。
しかも、ネコ型が回収されることになった原因は、のび太にあるという…! 事情を知ったドラえもんは、仲間を助けにいくため、パワえもんたちと未来に向かうが…!?
ネコ型ロボットドラえもんが担当するのび太は、まったくロボットの恩恵を受けていない。というより、全く役に立っている気配がない。従ってネコ型ロボットは不良品であり、優秀なイヌ型ロボットに取り替えてしまおう…という、ロボット会社の思惑によって、ドラえもん(と同型のロボットたち)が回収され、イヌ型ロボットが送り込まれる…というお話。
大量生産のため、ドラえもんと同じ誕生日の黄色いドラえもんたち。それは分かるが、別に2112年9月3日だけに造っているわけではあるまい。何百・何千人のドラえもん(?)たちがいるのだろう。
それはともかく、ドラえもん(青ダヌキ・笑)は特に不具合があるわけだから、他のロボットは関係あるまい。そこに気づかないという管理局自体が問題だ。
イヌ型ロボット製造会社の社長は、「未来世界の怪人」で登場した小杉十郎太さん。一方で、イヌ型ロボットワンダフルを演じたのは置鮎龍太郎さん。ワンダフルの人間くささがおかしい。ここだけ見ると、どう見てもドラえもんよりためになりそうだが、あまり優秀でないドラえもんだからこそ、のび太には合っているのではあるまいか。
どうしても未来舞台のオリジナル話は同じような話が多いが、致し方ないのだろう。個人的には、ワンダフルとともにやって来たセワシくんを、のび太が「セワシ!」と呼び捨てにしていたのが気になる。ジャイアンやスネ夫・出木杉以外を呼び捨てにする場面(ドラえもんは別にして)を初めて見たような。
ドラミちゃんの存在も不可解だったが、ネコ型ロボットドラえもんの妹ロボットとして特注(?)されたものなのか、量産されているレギュラー商品なのか。さて?
次回は9月10日、「ワの字で空を行く」と「変身!ドラキュラセット」を放送予定。
・「ワの字で空を行く」
公式サイトのあらすじは下記のとおり。
ある朝、ねぼうしたのび太はドラえもんに『タケコプター』を出してほしいとたのむが、「学校に行くために貸すことはできない!」とことわられ、結局、ちこくしてしまった。
帰ってきたのび太は、ドラえもんが落としていった『コエカタマリン』のビンをひろう。
『コエカタマリン』は、“声”がかたまりになって飛びだす、ひみつ道具…。それを見て、「かたまった声に乗れば、学校までひとっ飛びで行けるはず!」とひらめいたのび太。
さっそく“声”に乗ってみようと、実験を開始するが…!?
・「変身!ドラキュラセット」
公式サイトのあらすじは下記のとおり。
スネ夫からドラキュラの物語を聞いたのび太は、おそろしさのあまり、クツもはかずに家までダッシュ! クツをとどけに来てくれたしずかに、笑われてしまった。しかも、こわくて、夜、ひとりでトイレに行けなくなってしまう。
あきれたドラえもんは、記憶(きおく)を吸(す)いとってくれるひみつ道具『ドラキュラセット』を取りだし、のび太からドラキュラにかんする記憶をなくしてあげることに…!
ところが、そのきき目を知ったのび太は、昼間のみっともないできごとをみんなに忘れてもらおうと考え、『ドラキュラセット』を強引に借りだして…!?
一挙一動が面白いキャラって、なかなかいないものです。
ザ・ドラえもんズの復活はありえないんですかね…。
「ドラえもんズ」ってのは、雷に打たれて不良品のドラえもんと同じような問題児らしいんですが、そう見えないんですよね…