臨時総理のすゝめ

　前内閣の総辞職を受けて、首相が国会から指名されたのは6月4日。総理大臣親任式と国務大臣認証式が行われたのは本日8日であり、4日の空白があった。

　首相指名というのは、内閣が総辞職しなければ行なえない。指名されたとしても、親任式を行なわなければ、前内閣は失職しない。親任式までは、指名された人を「首相」とは呼べない。せいぜい「新首相」くらいか。「首相予定者」では、既に指名されているからおかしい。


　4日間じっくり人事が出来る…と思えば空白も良いが、実際には、何事もなかったから良いけど…ということに相違ない。

　今回は帝が静養中という事情もあったが、指名を受けた時点で権限を（臨時にでも）持たせるように出来ないか…とも思うが、結局はこの4日に危機が起こらなかったので、また“検討課題”として先送りされるのだろう。


　まあ、総辞職なんてそうそう何度もあってはいけないが…。