いろいろと試してみた、毎日。

趣味のクルマ・バイク中心ですが、他にもなんだかんだやってます。

ローレルHT(KPC30) オーバーフロー修理

2020年08月11日 | 日記
今度はローレル君。
以前のジムニー君(SJ30)と同じ症状で、ニードルバルブが効かずにオーバーフロー。

とりあえず、日立型SUキャブ(2連)をバラし各所点検、最後に別体になっているフロート室の点検。



このキャブ、カンタンな構造なので分解組立はラクチン(笑)
結果、やっぱりニードルバルブの作動に渋さが出てましてNGでした。

分解後に清掃などをして様子をみたんですが、ニードル自体がスムーズでなく、やむなく交換する事に。
でも、パーツなんかとっくに製廃ですから、メーカーに請求しても出てきません。

という事で、なるべく純正パーツに近い代替ニードルバルブを使用し修理する事にしました。
今回代替品に選定したのはソレックス用のニードルバルブ。

純正と比べるとだいぶ形状が異なり、バルブケースもナット部の高さがこれだけ違います。
左が純正、右がソレックス用です。



また、オリフィス部も。
オリフィス径は純正が1.5、ソレックスは1.8です。



ニードル自体の形状・構造も違い、上が純正、下がソレックスです。
純正はスプリングがかなり弱っていて、作動試験時でもリーク気味でした。



バルブのネジ径及びピッチは同一(M10 ピッチ1.0)、雌ネジ側の深さも十分あるので組めることには組めるのですが、以下の様な違いが出てきます。

下の画像はフロート室のフタの裏側、1・2気筒と3・4気筒で1基づつになっています。



こちらが純正が組み込まれた状態。



これはソレックス用を組み込んだ状態。



ソレックス用の方が純正より沈み、したがってニードルのリップ当たり高さも異なります。
(純正はネジ部に1mm厚のアルミワッシャが付属、ソレックス用でもそれを使用して締めこんでいます)



ワッシャの追加もしくはコネクタでのバルブ本体の底上げも考えたんですが、締めこめるネジ山が少なくなってしまうか、高さがオーバーでNG。
最終的にリップを曲げてみたところ、調整可能な範囲でしたのでOKとしました。

これで一旦組み上げ、油面を確認しようかなと。
純正で各寸法は洗い出しているんですが、各パーツがヘタった状態ですのでベターな寸法とは言い切れませんし・・。

このバルブに交換した利点は純正より開閉作動時の「キレ」が良く、バルブの前後長があるのでニードルのブレが少なくスムーズな点ですね~。

部品が出ないクルマは代替部品探しでどえらい苦労します(笑)
では、また。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« スズキ アルトワークス(GF-HA... | トップ | ローレルHT(KPC30) リアブレ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事