この世の中で不味いカボチャほど”たち”の悪いモノはない。
と思う。
考えてみれば。
なんだって不味いモノは、やっかいに違いないのだけど。
例えば、ジャガイモ。
例えば、サツマイモ。
似たようなモノでも、まだそれらなら救いようがある。
それらはわりあい、なんにでも化けるし。
味のつけようで、ごまかしようがあるけど。
カボチャ。カボチャは、どうにもいかん。
(※この場合gooブログ仲間のカボチャさんとは関係ない話だじょ)
あるところに、カボチャが二つ転がっていた。
あるところといっても、それは我が家の小屋。
そのカボチャは母R子が買ってきたものである。
所有権者のR子に私は尋ねた。
「あのカボチャ、どうするつもり?」
するとR子は空を見上げ、こう応えた。
「最近カボチャとの間には、よい思い出が無いからなぁ・・・。」
何の話よ。カボチャとの思い出って。
単に所有権を放棄したことの裏返し。
やれやれと首をすくめながら私は、そのカボチャと格闘することに決めた。
小屋に行こうとする私の背中にR子が投げた言葉。
「ダメになってるかも、うひひ。」
なんて親なんだ。
恐る恐る二つのカボチャを手にすると、
これといった変化は表面上では見られなかった。
小屋から持ってきたカボチャ二つを見て、R子が。
「中は悪くなってるかも、いひひ。」
いぢめですか。
カボチャと対峙するには、まず割れ目を作らなきゃならない。
大き目のビニル袋に入れると、
それを渾身の力を込めて土間に叩きつける。
といっても私の場合、
渾身の力の6割くらいで叩き割ることができる程度。
これがカボチャと格闘する間違いなく確実な方法。
割れ目から覗いた肌には何ら異常も見当たらず、
カボチャは想像以上の保存状態。
そこからワタを取り除いて、
ある程度の大きさに切り分け全てを面取りして。
1/4は冷凍。1/4を含め煮。
残り半分・・・要するに一個分はマッシュカボチャ(?)にした。
しかしマッシュカボチャをしていても含め煮をしても、
なんとも言われぬ手応えの無さ。
カボチャなのにカボチャじゃない。
カボチャの味がせん。甘味もない。
色、見た目はカボチャそのものなのだが味が。
そして水気ばかりが多くて、べちゃべちゃ。
蒸しパンにしようと思い、つぶしてマッシュにしたものの。
粉をまぶしても固まる気配なし。
少し投げやりになりながら耐熱のカップに流し入れ、レンジへ。
火は通るものの蒸しパン状態に膨れる様子は無い。
諦めた。
諦めて竹串を差し、なにもついてこないのを確認して試食。
味は悪くない。
なのに何ともいえない、やる気の無さ。
こいつを、どう更正させてやろうか。
などと思いながら。
ボール二つ分の潰されたカボチャを眺めて。
あらためてケーキ型に流し入れ焼いてみることにした。
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くるみ・アーモンドスライス・甘納豆の余りを入れてみた。
ボールの一つ分に買い置きのHCMを使ってしまったので、
こちらは小麦粉とBP(ベーキングパウダー)を使う。
膨らむのか不安だったけど。それなりな感じで。
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型から抜くこともできて、すこしホッとする。
しかし一見、何の食べ物だかまるでわからないね!
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切り口は、こんな感じ。
包丁を入れた感触は、
ケーキでもなくパンでもなく。なんだろう?
モッチリとした触感だ。
薄切りにしたのを恐る恐る食べてみる。
あ、カボチャだ。
あんなに(?)文句垂れた割に焼いたらちゃんとカボチャだった。
意外と旨い。
しかし、なんか懐かしいような。
かつて食べたことのある何かに似てるような、と思ったら。
『がんづき』だ。
雁月に似てるんだ。
母R子と娘M嬢の大好物。
さて。
明日は母R子の御師匠様のご命日なので仏前に供えてから、
お昼ごはんに食べるとするか。
ちなみに後のボール一つ分は天板に流し入れ、
バーケーキ風にしてみた。
HCMの効果か、サクサクとした食感でそれもなかなかイケル。
含め煮は冷めて味が染みたら美味しくなっていたし。
箸にも棒にもかからないと思っていたカボチャも、
ムダにしなくて済みそう。
しかし、カボチャの食べ過ぎで顔は黄色くならないかしらね?
と思う。
考えてみれば。
なんだって不味いモノは、やっかいに違いないのだけど。
例えば、ジャガイモ。
例えば、サツマイモ。
似たようなモノでも、まだそれらなら救いようがある。
それらはわりあい、なんにでも化けるし。
味のつけようで、ごまかしようがあるけど。
カボチャ。カボチャは、どうにもいかん。
(※この場合gooブログ仲間のカボチャさんとは関係ない話だじょ)
あるところに、カボチャが二つ転がっていた。
あるところといっても、それは我が家の小屋。
そのカボチャは母R子が買ってきたものである。
所有権者のR子に私は尋ねた。
「あのカボチャ、どうするつもり?」
するとR子は空を見上げ、こう応えた。
「最近カボチャとの間には、よい思い出が無いからなぁ・・・。」
何の話よ。カボチャとの思い出って。
単に所有権を放棄したことの裏返し。
やれやれと首をすくめながら私は、そのカボチャと格闘することに決めた。
小屋に行こうとする私の背中にR子が投げた言葉。
「ダメになってるかも、うひひ。」
なんて親なんだ。
恐る恐る二つのカボチャを手にすると、
これといった変化は表面上では見られなかった。
小屋から持ってきたカボチャ二つを見て、R子が。
「中は悪くなってるかも、いひひ。」
いぢめですか。
カボチャと対峙するには、まず割れ目を作らなきゃならない。
大き目のビニル袋に入れると、
それを渾身の力を込めて土間に叩きつける。
といっても私の場合、
渾身の力の6割くらいで叩き割ることができる程度。
これがカボチャと格闘する間違いなく確実な方法。
割れ目から覗いた肌には何ら異常も見当たらず、
カボチャは想像以上の保存状態。
そこからワタを取り除いて、
ある程度の大きさに切り分け全てを面取りして。
1/4は冷凍。1/4を含め煮。
残り半分・・・要するに一個分はマッシュカボチャ(?)にした。
しかしマッシュカボチャをしていても含め煮をしても、
なんとも言われぬ手応えの無さ。
カボチャなのにカボチャじゃない。
カボチャの味がせん。甘味もない。
色、見た目はカボチャそのものなのだが味が。
そして水気ばかりが多くて、べちゃべちゃ。
蒸しパンにしようと思い、つぶしてマッシュにしたものの。
粉をまぶしても固まる気配なし。
少し投げやりになりながら耐熱のカップに流し入れ、レンジへ。
火は通るものの蒸しパン状態に膨れる様子は無い。
諦めた。
諦めて竹串を差し、なにもついてこないのを確認して試食。
味は悪くない。
なのに何ともいえない、やる気の無さ。
こいつを、どう更正させてやろうか。
などと思いながら。
ボール二つ分の潰されたカボチャを眺めて。
あらためてケーキ型に流し入れ焼いてみることにした。
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くるみ・アーモンドスライス・甘納豆の余りを入れてみた。
ボールの一つ分に買い置きのHCMを使ってしまったので、
こちらは小麦粉とBP(ベーキングパウダー)を使う。
膨らむのか不安だったけど。それなりな感じで。
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型から抜くこともできて、すこしホッとする。
しかし一見、何の食べ物だかまるでわからないね!
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切り口は、こんな感じ。
包丁を入れた感触は、
ケーキでもなくパンでもなく。なんだろう?
モッチリとした触感だ。
薄切りにしたのを恐る恐る食べてみる。
あ、カボチャだ。
あんなに(?)文句垂れた割に焼いたらちゃんとカボチャだった。
意外と旨い。
しかし、なんか懐かしいような。
かつて食べたことのある何かに似てるような、と思ったら。
『がんづき』だ。
雁月に似てるんだ。
母R子と娘M嬢の大好物。
さて。
明日は母R子の御師匠様のご命日なので仏前に供えてから、
お昼ごはんに食べるとするか。
ちなみに後のボール一つ分は天板に流し入れ、
バーケーキ風にしてみた。
HCMの効果か、サクサクとした食感でそれもなかなかイケル。
含め煮は冷めて味が染みたら美味しくなっていたし。
箸にも棒にもかからないと思っていたカボチャも、
ムダにしなくて済みそう。
しかし、カボチャの食べ過ぎで顔は黄色くならないかしらね?