私って、しつこい性格だと思った。
相当しつこいと思った。
振り返ってみれば平気で９年間も同じ人を想っていたり。
短大生活を一人の先輩への片思いで終えたりする。
大人になって、ずっと好きだった人に好きのひと言も伝えられず。
でも幾千通のメールを、やり取りしたりしていた。
この人をと思えば、ひたすら長い。
時間薬さえも効き目のないくらいで。
自分の奥の自分でも窺えないあたりが、ツーンとするセンチメンタル。
どんなに携帯を引っくり返しても、もう取り戻せない時間と君への宛て先。
・・・・・・
終わって早、一年と数カ月も経つことを蒸し返してどうなるわけでもないと。
わかっているはずなのに。
ハンドルを握りながら。
信号待ちのあいだ。
自転車に乗り。
バス停から。
私は見てしまう。働いている、あの人を。
いや、まずあの人が。いないかどうかを探してしまう。
時折、車ですれ違ったりする。何度となく。
視線が交わると、スッと逸らされたりして。
わかりきっていることを確認させられたりするけれど。
諦めきれない、というよりは。
見つめていさせてくれないだろうかと、それだけ。
それが今、感化されているピーコさん流にいえば。
純愛なんだって・・・・・・。
