正月に「シネ・ラ・バンバ」(毎度濃い映画を放送)でやった「ドーベルマン刑事」を見る。
何度か見ているくせに覚えていない部分が多く楽しめたが、「ドーベルマン刑事」である必然性は何もない(笑)。
加納刑事役に千葉真一。原作だと松田優作系のタフ&クールガイなのだが、こちらは沖縄から来たダ・パンプ
しゃべりの田舎刑事。なぜか黒豚を連れている。ドーベルマン刑事の象徴ともいえるマグナムは、岩城滉一扮する
暴走族が米兵から買ったものを借用(笑)。新宿で起きた女性焼殺事件を発端に、過去を隠して歌手として
再生しようとする女、その歌声に惚れ込み、マネージャーとして彼女を守るためには手段を選ばない元ヤクザ、
そして焼死体を引き取るため、その故郷から上京してきた千葉ちゃんが絡み合う。
ヤクザ上がり(というより現役)のマネに松方。歌手に田渕の妻のジャネット八田。千葉の仲間として活躍する
暴走族(小林稔侍などもメンバー、どっちかというとヒッピー系)のリーダーに岩城滉一。追われることになった
千葉をかくまったりするストリップ小屋の男に川谷拓三。その他室田日出男が「ダーティハリー2」の警官みたいな
正義原理主義刑事。
千葉ちゃんの見せ場はそれなりに多く、「ビルの屋上からロープでぶら下がって突入」「ヤクザ一味に回し蹴り」
「ヤクザをマグナムで射殺しまくり」など、ツボは押さえているのだが、いかんせん映画のトーンが暗い。
松方はヤクザ丸出しで、部下を使って悪辣な手段(歌謡祭のエラい人の弱みを握り、プレッシャーをかけたり)を
用いたりはするのだが、ジャネットをスターにしようとひたむきに努力しており、さほど傍若無人なところが
ないのも、話から痛快さを消してしまっているとは思う。「アクションが多い特捜最前線」といった味わい。
もはや死語の「トルコ」「パンマ」などが音声消去なしでセリフになっていた。消すとあまりにブツ切りになる
からだろう。ジャネットの持ち歌とされている劇中歌は、OPタイトルを見ればバラされているし、声がまったく
違うのですぐわかるが吹き替え(サイボーグこと弘田三枝子の歌)。素直に名曲。ひと昔前でいうところの
「アダルト」で「ムーディー」で「ラグジュアリー」な曲である。
何度か見ているくせに覚えていない部分が多く楽しめたが、「ドーベルマン刑事」である必然性は何もない(笑)。
加納刑事役に千葉真一。原作だと松田優作系のタフ&クールガイなのだが、こちらは沖縄から来たダ・パンプ
しゃべりの田舎刑事。なぜか黒豚を連れている。ドーベルマン刑事の象徴ともいえるマグナムは、岩城滉一扮する
暴走族が米兵から買ったものを借用(笑)。新宿で起きた女性焼殺事件を発端に、過去を隠して歌手として
再生しようとする女、その歌声に惚れ込み、マネージャーとして彼女を守るためには手段を選ばない元ヤクザ、
そして焼死体を引き取るため、その故郷から上京してきた千葉ちゃんが絡み合う。
ヤクザ上がり(というより現役)のマネに松方。歌手に田渕の妻のジャネット八田。千葉の仲間として活躍する
暴走族(小林稔侍などもメンバー、どっちかというとヒッピー系)のリーダーに岩城滉一。追われることになった
千葉をかくまったりするストリップ小屋の男に川谷拓三。その他室田日出男が「ダーティハリー2」の警官みたいな
正義原理主義刑事。
千葉ちゃんの見せ場はそれなりに多く、「ビルの屋上からロープでぶら下がって突入」「ヤクザ一味に回し蹴り」
「ヤクザをマグナムで射殺しまくり」など、ツボは押さえているのだが、いかんせん映画のトーンが暗い。
松方はヤクザ丸出しで、部下を使って悪辣な手段(歌謡祭のエラい人の弱みを握り、プレッシャーをかけたり)を
用いたりはするのだが、ジャネットをスターにしようとひたむきに努力しており、さほど傍若無人なところが
ないのも、話から痛快さを消してしまっているとは思う。「アクションが多い特捜最前線」といった味わい。
もはや死語の「トルコ」「パンマ」などが音声消去なしでセリフになっていた。消すとあまりにブツ切りになる
からだろう。ジャネットの持ち歌とされている劇中歌は、OPタイトルを見ればバラされているし、声がまったく
違うのですぐわかるが吹き替え(サイボーグこと弘田三枝子の歌)。素直に名曲。ひと昔前でいうところの
「アダルト」で「ムーディー」で「ラグジュアリー」な曲である。