ピラカンサ(Pyracantha)には愉快な思い出があります。
もうだいぶ前、子供がまだまだ小学生だった頃、京都の中京に住んでいました。二条城のすぐそばでお城は遊び場の一角でした。ピラカンサの生け垣がグルッとありその外側に歩道があります。その生け垣の剪定をされた時に剪定枝が歩道側に置かれます。そこを自転車で走り回ります。ピラカンサの刺で穴があいて空気が抜けた自転車で帰ってきます。自転車屋さんへパンク修理に行きますが、一つや二つの修理ではすみません。チューブごと替えた事が思い出されます。刺だらけの枝の上を走ったり、当時はまだ舗装されていなかった穴ぼこだらけの道に溜まった泥水の所で車輪を空回りさせて泥水を飛ばしたりと、子供達にとっては楽しい事だったのでしょう。あの頃は自転車屋さんにずいぶんお世話になったものです。
二条城のお堀の周りは私の子供の頃は生け垣はありませんでした。松並木があって時代劇の撮影によく使われていました。道中もの等の場面に使われていて、よく見に行ったものです。その頃はNHKのアンテナくらいしか高い建物はありませんでしたから。