TOMATOの手帖

日々の生活の中で出会う滑稽なこと、葛藤、違和感、喪失感……などをとりとめもなく綴っていけたらと思っています。

抗原検査をしてみれば…

2022年01月14日 | インポート
昨年の話題で恐縮だが、近くのドラッグストアで、無料で抗原検査をしてくれるというので出かけた。
実家への帰省を控えていたからだ。
無料と聞くとすぐ行列ができる国のこと、さぞかし混んでいるだろうと思いきや、情報が伝わっていないのか、それとも密を恐れてか、年配の男性がひとりいるきりだった。

まず、タブレットを見ながら検査方法をひととおり覚える。
対面でスタッフが見ていてくれるのだが、基本的には自分で検査することになっているのだ。
次に、検査キットの箱をあけ、中身を取り出す。
一度では覚えきれず、いま一度タブレットを見せてもらいながらなので、なんだかせわしない。
若い女性スタッフもあまり慣れていないらしく、こちらが質問するたびに、タブレットを確認するので、心もとない。
加えて、何が気に入らないのか、ひどく不愛想である。
そのため、ただでさえ緊張しているところにさらに、おどおどとしてしまう。

鼻の孔に綿棒のようなものを突っ込んでグルグルと回す。
きちんと差し込まれているか見てほしくて尋ねると、「いいんじゃないですか、それで」とひとこと。全くそっけない。
鼻孔をこちょこちょするもんだから耐えきれず、思いっきりくしゃみをしてしまう。
と、くだんのスタッフ、あからさまに後ろにのけぞった。
あまりいい気分はしないが、彼女の気持ちはわかる。
もしわたしが陽性だったら、思いっきりその飛沫を浴びることになるのだから……。
おたおたしながらも、やり終えて待つこと15分。結果は無事、陰性。
当日と、次の日のみ有効という証明書をいただいた。
検査を終えると、スタッフが早速、それまでわたしが座っていた椅子やら、周辺の間仕切りを、せっせと消毒し始めている。
陰性だったんだから、わたしが店の外に出てからすればいいのに、と思ったが仕方がない。
抗原検査の結果は100パーセントではないのだ。

検査キットは、一家に何個か買っておくように、と今年早々の広報に載っていたが、いつのまに、常備薬みたいな位置づけになったのだろう。今回は無料だったので試してみたが、たった2日間の有効期限というのでは、モチベーションがあがらない。


コメント (6)
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